2007年04月04日
トリーター:北田

海に咲くユリ

お久しぶりです。いまだ花粉症に悩まされています。
さて、きょうは選挙が近いということで、神奈川県を代表する人たちにちなんで「県を代表する魚」ではなく「花」の話をしたいと思います。
神奈川県の花は「ヤマユリ」ですよね。私の家の近くで、今はマンションになってしまったところに以前、ヤマユリが咲いていましたが、最近は見かけません。“えのすい”へ来る途中に「百合ヶ丘」と「新百合ヶ丘」という駅があるのですが、ここも昔はユリがたくさん咲いていたのでしょうか?

実は海にもユリは存在します。ウミユリというのがいるんですね。ユリという名前がつきますが、植物ではありません。動物で、ヒトデ類に近い仲間です。
生きた化石とも呼ばれていて、一億年前には浅い海にもいたらしいのですが、いろいろと食べられたりして今では深い海にのみ生息するようになったそうです。
“えのすい”にもトリノアシという近い仲間が展示されています。このトリノアシは江の島の漁師さんからいただきました。江の島の水深 100~ 200mあたりにいるようです。
トリノアシのいる水槽は、普段は魚(ハシキンメとか)の方が目立つので、オブジェのようになっていますが、よく見れば面白い生き物です。ぜひご覧ください。

トリノアシトリノアシ

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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