2013年12月30日
トリーター:根本

しんかい2000公開整備

しんかい2000しんかい2000

先日の 28日は“「しんかい2000」公開整備”というイベントをおこないました。
公開整備は今回で 3回目になります。
「しんかい2000」が“えのすい”に来た昨年は 12月におこない、今年の夏に 2回目、そして先日の 12月 28日で 3回目です。
日本の深海の科学調査を切り開いた「しんかい2000」という機械もすごいのですが、未知の世界に挑んだ“「しんかい2000」運航チーム”もすごいのです。
それまで本格的な科学調査ができる潜水船は無く、“「しんかい2000」運航チーム”はまさに未知の領域に挑み続けた冒険者たちなのです。
今はそれぞれ別の部署に分かれ、責任ある立場につかれているチームの方々ですが、この日一日だけ再結成し、10名以上の方々が“えのすい”に来てくださいました。
そして、当時おこなっていた実際の整備しながら解説をしてくれたのです!
しかも“「しんかい2000」のためなら!”と善意で来てくださって 1時間 30分もの間、「しんかい2000」のメカニズムから整備方法、裏話までたっぷりと披露してくださいました。
そしてJAMSTEC広報課の皆様のご協力により、船内にカメラを突入させて正面のプロジェクターに映す“船内生中継”も実施することもできました。
私たちも知らなかった最終潜航の時のパイロットたちのサインも映し出されたりと、私にとっても驚きの多い本当に楽しいイベントでした。

イベント終了後、みなさんと食事に行ったのですが、とにかく熱い方々です!
「しんかい2000」を愛する気持ちや仲間との強い繋がり、そしてこの仕事への誇り、そんな空気にすっかり当てられてしまって、とても気持ちの良い時間でした。
みなさまにほんとうに感謝です。
「しんかい2000」チームのみなさま、協力してくださったJAMSTECの広報課のみなさま、見に来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。
広報課のみなさまにはプロジェクター用のスクリーンを手作りで用意してくださったり、生中継用機材を用意してくださったりと本当にありがとうございました。
次回も航海整備をぜひよろしくお願いいたします!

次は“腕”を動かそうなんて話も・・・!
「しんかい2000」の腕は油圧制御です。現在動力を失い、油圧系も長年使っていないので、例え別の油圧ポンプをつないだとしても、オイルを吹きまくってしまうかもしれないそうです。
大がかりなメンテが必要かもしれません、が!みなさまの声で実現するかもしれません!
ぜひ「しんかい2000」が再び動けるようご声援ください!
現在、チームのみなさま方から「しんかい2000」へのおそなえ物もいただいています。
航海の安全と調査の成功を祈る年末恒例の行事だそうで「しんかい6500」もこの時期同じ様に大切に祭られるようです。
現在、「しんかい2000」の正面に鏡餅が備えられ、「しんかい2000」のオデコにはお飾りもあります。
いらした際はぜひご覧ください。

深海Ⅱ-しんかい2000-

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