2018年02月17日
トリーター:笠川

食いっぷりがいい!

ミズクラゲミズクラゲ

もりもり食べてくれると、実に気持ちがいいものですよね。
また、もりもり食べて、喜ばれたことがある人も多いはずです。
もりもり食べられるということは、元気である証拠です。

これは、人間だけの話ではなく、動物たちも同じです。食べるということは、生きるということにつながります。
私たち飼育員は、飼育動物たちの摂餌、餌食いなどをよく観察して、日々の体調を把握しています。健康管理をする上で、とても大事な観察になります。
やはり調子を崩し始めると、ごはんをあまり食べなくなり、ひどくなると全く食べなくなってしまいます。こうなってしまうと本当に大変です。私たちは、どうにかして食べさせようとあらゆる方法をおこないます。

水族館にいるイルカやペンギン、魚などは、普通に食べにきてくれるものがほとんどなので、餌への食いつきがすぐ見てわかります。
ただ、クラゲはそうはいきません。基本、触手を伸ばし、自分に触れたものに反射的に反応して、餌を得ます。自分で狙いを定め、近寄り、食いつくということはありません。
クラゲたちの餌食いを見るためには、時間が必要です。水中に漂うエサを触手で捕まえ、口に運び、胃に入れる。ここまで経つと、餌食いがわかります。
ほとんどのクラゲは、透明、半透明であるため、胃がスケスケです。ばっちり食べたもの、量が把握できます。餌の量の調整や、状態の良し悪しはここでしっかりチェックしています。

どのクラゲもよく見ればわかりますが、特に、ミズクラゲや、今でいうと、リクノリーザ・ルサーナやキャノンボールジェリーなどは、本当に食いっぷりがいいです。
根口クラゲの仲間は、食いっぷりがいいと、餌が口から胃へ上がっていく過程も分かります。ぜひ、ご注目を!

給餌は、一日 3回。朝・昼・夕方とあげています。開館してすぐ、お昼頃、閉館前などがわかりやすいかと思います。(ただ、何時と決めているわけではないので、多少のズレはご了承ください。)
みなさんも、ぜひ、一緒に、クラゲたちの食いっぷり、餌食いチェックをしてみてはどうでしょうか。お時間がある方は、経過も観察してみてください。


リクノリーザ・ルサーナ


キャノンボールジェリー

クラゲファンタジーホール

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