2018年05月21日
トリーター:岩崎

ツマグロ生まれました!

2018年 5月 11日にツマグロの赤ちゃんが生まれました!
ただいま親ザメたちを展示している水槽のとなりの、サンゴ水槽で展示しています。
小さくてかわいいですが、サメらしく堂々と水槽の上部を泳いでいますので、ぜひご覧ください。

ツマグロは、太平洋やインド洋などの暖かい海で見られる全長 2メートルくらいのサメで、背びれや尾びれの先端が黒いことが特徴です。
いかにも“サメ”いった感じのかっこいい体型と、獰猛な性質で知られるメジロザメの仲間らしい精悍な顔つきをしています。

ツマグロは胎生のサメで、1年以上の妊娠期間を経て 2~ 4尾の仔ザメを産みます。
今回は 3尾出産した内の2尾が元気に成長中で、棒の先に餌の小魚を付けて差し出すと、しっかり咬みついて食べてくれます。
「やっぱりサメだ!」
小さいながらも期待に応える食べっぷりに、給餌の度にわくわくしてしまうのでした。

“えのすい”のツマグロ出産と成長は、2010年 6月 13日と 2012年の 6月 21日に続いての記録となります。
2010年と 2012年のようすは、えのすいトリーター日誌「2010/06/13 本日10時半、ツマグロ誕生!」と「2012/06/27 生まれた!」で紹介していますので、そちらをご覧ください。

出産直後すぐに親と分けないと、食べられてしまうので、発見が少しでも遅れると仔ザメにとって命取りになってしまいます。
今回はうまく出産の早期発見、分離ができて幸いでした。
この先もすくすく成長してくれることを願います。

仔ザメの成長に合わせてバックヤードの水槽に移動させたり、他の水族館へ里子に出したりする可能性があります。
あどけない姿が見られるのも今のうちなので、なるべく早くご覧いただければと思います。




給餌のようす

太平洋

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