2018年11月09日
トリーター:今井

久々のテングダイ

朝方、定置網に面白い魚が入ったとの連絡を受け駆けつけると、大きさ 20㎝ほどのテングダイでした。
茶褐色と黄色の独特のしま模様で、下あごには細かいヒゲ(皮膚の突起なのでザラザラ感はありません)がたくさん生えています。

ふつう、漁師さんからいただいた魚の多くは、予備水槽で擦り傷などの消毒と餌付けをおこなってから展示水槽に移動するのですが、本種の食性は特殊でウミシダなどの棘皮動物を好むため、用意しやすいアサリやエビ等の餌に慣れるまで時間がかかります。そのため、一通りの静養を終えたら、移動先の展示水槽内で餌付けをする場合もあります。

現在展示中の個体は約 1年半前に同じような状況で搬入したもので、大きさは 30㎝ほどあります。トリーターに餌をねだるほど慣れているので、新しい個体もその真似をして餌を突くようになれば良いのですが。
どんな工夫をすれば、どんなものを食べてくれるか? 飼育冥利に尽きる思いです。

相模湾ゾーン

RSS