2019年02月28日
トリーター:倉形

コツメカワウソ「子ども 3頭」と「両親」の近況

「ヨモギ」寝顔「ヨモギ」寝顔

昨年 12月 21・ 22日に「ミサキ」が出産してから早いもので 2か月が経過しました。おかげさまで子 3頭も順調に成長し、今では体重も 650g以上になってきました。

子の成長とともに両親も育児が大変になっています。
もともとお母さんの「ミサキ」は体重が 3000gぐらい。お父さんの「ヨモギ」は体重が 4000gぐらいのため、子を何かのタイミングで移動させるとなると子の首辺りを咥えて移動させるので、お父さんの「ヨモギ」は体格もがっしりとしているのと顎の力もあるので、まだ何とか子を移動させられます。しかしお母さんの「ミサキ」は小柄でヨモギと比べると顎の力も弱いため、子を咥えて移動する際、子を引きずったり、何度も咥え直したりと体力が凄く必要となります。

しかし、最近は子ども自身もかなり行動力があるため、両親に頼らずいろいろと展示舎内を探索したり、興味があるものに対しては恐々近づいたりと、かなり巣箱からの出入りを繰り返すようになりました。
両親とともに子どもたちも岩場からプール底へ行き、一家団らんを楽しんだりしている姿を来場されたみなさんの目の前でもお見せするまでになって来ました。

みなさんが「ヨモギ」・「ミサキ」たち家族を優しく温かく見守っていただいているからこそ、リラックスしたようすを見せているのだと私たち担当者は感じております。
今後とも来場され「ヨモギ」・「ミサキ」たちの一家団らんをご覧になる場合、また写真撮影される際は優しく、温かい気持ちで観察していただきますと更なる「コツメカワウソ一家」の新たなる行動を目の当たりにすることができるかも知れません。

また、来場されたタイミングにコツメカワウソたちが巣箱で寝てしまっていることが多々あります。コツメカワウソはもともと一日の大半を寝て過ごす動物でもあります。寝てしまっているコツメカワウソのようすなどが知りたい方は、担当トリーターに聞いてみてください。

姿が見えない場合は、ほぼ 100%巣箱内で寝ているときです。静かに優しく巣箱から出てくるまで観察して見てください。巣箱から出てくるようすをじっくり観察すると、「ヨモギ」が大きな口を開けてあくびをしているようすや、「ミサキ」の寝ぼけ眼、子どもの愛らしい行動などなどを見ることができるかも知れません。
ぜひ、コツメカワウソたち家族に会いに来てください。

カワウソ~木漏れ日のオアシス~

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