2019年03月29日
トリーター:西川

生物採集へ行ってきました!

こんにちは! トリーター日誌を書くのが約2か月ぶりなのでお久しぶりですね。
いきなりですがみなさんは、水族館にいる生物がどのようにやってきているのか知っていますか?
もちろん購入することもありますし、目の前の海で採集することもあります。それ以外では他の水族館と生物の交換をするといったように、当館以外の人と連携を取ることもあるんです。
今回は漁師さんと連携して生物を採集してきましたので紹介します。

今回は定置網漁です。海中に定置網と呼ばれるワナのようなものを沈めていて、しばらくしたら網を揚げて魚を捕る漁です。
漁師さんの朝は早く、午前1時ごろから準備をして1時半ごろに出航します。沈めてある定置網の場所に着くと早速揚げ始めるのですが、これがすごく重い! 巻き上げ機も使って少しずつ上げていきます。
網が浅いところまでくると巻き上げ中の網の中にはウミネコがたくさん! 揺れているので写真がブレてしまいました!


今回の目的の生物はカワハギやホウボウなどです。さあどんな生物がいるのか、待っている時がいちばんドキドキします。
だんだんと網が上がってきてまず目に入ったのがイカ! スルメイカです。イカに混ざってマンボウやワラサもいました! が、今回の目的とは違います。
そして、さらにゆっくりと網を上がってくると…カワハギやホウボウもいました! 網を上げるのを中断して生物をすくい取り、用意していた大きなバケツに収容します。収容した生物は気圧の変化でお腹に空気が溜まっていたりするので、注射針で空気を抜くなどのケアをします。


このようにして生物を採集し、日の出前に港へ戻ってきました。それから水族館へ向かい、水槽に生物を収容して採集終了です。
採集してきた生物はすぐに展示されるのではなく、網で擦れた傷を治療したり、餌を食べることを確認したりしてから展示されます。今回採集してきた生物も、大水槽などで見ることができると思いますので楽しみにしていてください!

相模湾ゾーン

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