2019年04月15日
トリーター:樋口

ハオコゼにぷすり

みなさん こんにちは!
やっと春らしく暖かくなってきましたね。
昨日は青梅のしだれ桜を見ましたが、とても綺麗でした。

先日、はじめてハオコゼに刺されました。
刺されました、というより彼らは刺すつもりがないので私が棘に触れてしまったのですが。

相模湾ゾーンのアマモ場水槽の掃除と砂の入れ替え作業をしていました。
砂を巻き上げていたため、水槽が濁っていたのと細かい作業があったので、手にグローブをつけずに作業をしていたのが敗因でした・・・!

手にぷすっと刺さる感覚があり、貝殻が尖っているアッキガイかなーと思って作業を続行していたら、だんだんズキンズキン痛くなってきました。
これはアッキガイじゃなくてハオコゼだきっと!と思って、作業を中断して引き上げました。

ハオコゼの毒はタンパク毒です。
タンパク毒は熱変性で失活しますので、お湯につけるのがすぐできる応急処置です。
やや熱いくらいのお湯につけていたら、刺された経験のあるSトリーターによると「熱々のお湯に頑張ってつける」のが痛みを悪化させないポイントということで、火傷しそうなくらいのお湯にズキンズキン痛い指を突っ込むという、修行のような応急処置で非常に辛かったです。(火傷にお気をつけください。あくまで応急処置ですのですぐ病院に行ってくださいね。)

その甲斐あってか、翌日にはすっかり痛みがひいて事なきを得ました。
正直、ハオコゼの毒がこんなに痛いとは思っていませんでした・・・。
ハオコゼは背びれに毒をもっていますので、磯採集や釣りの際は触らないように気を付けてくださいね。

でも、彼らは私たちを襲うために毒をもっているのではなく、自分の身を守るために毒をもっています。
ハサミで怪我をしたらハサミが悪いのではなく、自分の不注意や使い方のせいですよね。
ほとんどの毒魚や危険な魚も同じです。私たちが不用意に触れてしまったり、無理やり掴んだりすると、噛まれたり刺さったりするわけです(今回の私の不注意、グローブつけ忘れによる怪我ですね)。
彼らも普通に生きているだけですので、見かけたら近づかずにそっとしておいてあげてくださいね。

相模湾ゾーン

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