2019年04月16日
トリーター:小形

卵のあれこれ

みなさんこんにちは!
現在えのすいのペンギンたちは、産卵のシーズンを迎えています。

ショー中お客さまに、抱卵しているペンギンたちをご紹介したり、「あのペンギンはこないだ卵を産んだばかりなんですよ」と解説したりすると、「へぇ!!」と、とても興味を持っていただけます。よく「雛はいつ生まれるんですか?」といった質問も頂きますが、必ずしも雛が生まれるとは限りません。無精卵だった場合は何も出てきません。そのまま放っておくと、卵が腐敗して爆発したりすることもあります。何回か爆発した卵を見たことがありますが、とても臭いです。中身は腐敗が進んでいて、言葉では表現できないほどのニオイです。

無精卵の中身はみなさんが普段食べている卵と同じです。この黄身の色には時々個体差があり、黄身の色は与える餌によって変わるようですが、ペンギンたちが食べている餌にはそれほど個体差はありません。ですので何か他にも理由があるかもしれません。何かまた発見があったら、お知らせします!!

ちなみに、有精卵か無精卵かは、産卵後約2週間ほど経ったころに、暗闇で卵にライトを当てて検卵をします。そうすると卵の中が透けて見え、有精か無精かが分かります。

↓無精卵は回転すると中の黄身が一緒に動きます。
(卵には産んだ日付と卵重、何回目の産卵で何個目の卵なのかを書いておきます。)


↓そして有精卵はこのような感じで見えます。(回しても動きません。発生が進んでいると、中で動いているようすや、張り巡らされた血管が透けて見えます。)


今後有精卵が産まれた時には、順調に孵化するようにみなさんも見守っていてくださいね。

城戸トリーターの日誌 [2019/03/30 今日から頑張ります!] にもありましたが、初めて卵を温めることに挑戦しているマーチとフクは、自分たちで卵を抱く番を交代し、しっかりと温めています。両者とも、やや自分が抱きたがる傾向がありますが、初めてとは思えないぐらい上手にやっています。ぜひ、この2羽のようすを見に遊びに来てくださいね!!

ペンギン・アザラシ

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