2019年09月04日
トリーター:城戸

親離れ

5月 12日にふ化したフンボルトペンギンのヒナが親離れの時期を迎えました。
きっかけは、育てていた「ハク」と「セサミ」が羽がわり(※)に入ったことです。
羽がわりと子育てを同時におこなうのは、体力的に負担が大きくなってしまいます。
なので、ヒナと親を別のところで飼育をし始めました。
そうなると、ヒナにはトリーターから魚を貰うことを覚えてもらわなくてはなりません。

トリーターが与えた魚を食べる。普通のことに思えますが、おとなのペンギンたちもヒナの時に覚えてきたことなのです。
これがすぐ覚えたり、覚えるのに 10日以上かかったりとペンギンによって変わってきます。

今回のヒナは正直、時間がかかるだろうな、というところからスタートしました。
というのも、キーになるのは、ヒナの体重です。
ヒナの体重が大きいと「お腹が空いた!! もうお腹が空いた!!」ってなるまでに時間がかかってしまいます。
今回のヒナは最初に魚を与えた日がいちばん重たく、3600gありました。
これは長期戦かな・・・?

普通は、第一段階としてヒナのクチバシを開けて魚をノドの奥に入れていきます。
これで、お腹がいっぱいになる感覚をヒナが覚えると、クチバシを少し開くだけで魚を飲み込む行動が出てきます。
そして少しずつ自分からクチバシを開けて食べるようになります。
今回のヒナは 10日目を迎えてやっとクチバシの端から少しくわえさせただけで食べるようになりました。
普通に食べるようになるには・・・・あと 5日はかかるかもしれません。

ヒナのおとなへの一歩!
ヒナと一緒に頑張ります。

※羽がわり:年に 1度、全身の羽を生えかえることです。

ペンギン・アザラシ

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