2019年11月17日
トリーター:伊藤

漁師さんからの贈り物

ツムブリツムブリ

“えのすい”では近隣で操業する漁師さんたちにお願いして、漁獲物の一部を譲ってもらっています。
その中には、マニアックだけれども「これは!」と声をあげたくなる、興味深いものもいます。
最近のものをいくつか紹介しましょう。

ツムブリ(写真 上)
スマートな体型と、黄色いヒレ、エメラルドグリーンの体を持つ美魚です。
過去何度か搬入歴があり、相模湾大水槽に入れていたのですが、どうも他の魚に競り負けるのか、長生きしませんでした。
今回はちょっとせまいかな、と思いつつも、入口最初の水槽「出会いの海」に入れてみました。
ますます荒磯感アップです([ 2019/10/31 人気がないという思い込み ])。今度こそ、長生きさせられたらと思っています。


ハナデンシャ
お客さまから「ウミウシはいますか?」というお問い合わせが結構あります。
時期によっては「地味なタツナミガイだけです・・・」としょんぼり答えざるを得ないのですが(私は好きです。今タッチプールにいる個体はほとんど私が連れてきました)、今なら一押しがいます。
その名もハナデンシャ。


ハナデンシャ

大きくて、ど派手で、おまけに光るらしい(展示ではお見せできませんが)、すごいウミウシです。
しかも今回の個体は状態も良好です。なるべく長い期間、上手に飼育したいと思っています。相模湾キッズ水槽にいます。
※ハナデンシャの展示は終了しました


ヒヅメガニ
漁師さんが網で魚を取っていたら、どこからともなく現れて、網の中に自ら入ってきたと言います。
図鑑では見知っていた種でしたが、実物を見たのは初めてでした。


ヒヅメガニ

ハサミの先っちょが不思議な形状をしているのが面白いです。
水槽内ではちょっと隠れがちですが、探してみてください。こちらも相模湾キッズ水槽です。
ハサミの先がひづめの形「ヒヅメガニ」展示開始


トウゴロウイワシ
ヒヅメガニと同じ網で採集いただきました。
輸送や搬入のダメージが残っており、死んでしまった個体もあるのですが、いくらか生き残ってくれました。
シラスサイエンスの一番左、広い水槽にカタクチイワシとともに泳いでいます。
色合いがより緑っぽいので、よく見て区別してみてください。


トウゴロウイワシ

ぜひ、ご覧いただけたらと思います。

相模湾ゾーン

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