2019年12月13日
トリーター:山本

エダアシクラゲ水槽

1か月ほど前、なぜか急に「エダアシが大量にいる水槽作りたいなー」と思い、コツコツと大量のエダアシクラゲを育て、ようやく大きくなってきましたので展示に出してみました。
クラゲサイエンスにある「エダアシクラゲ」の水槽が素敵な感じになっています。

エダアシクラゲはこんなクラゲです。


ぱーっと触手を伸ばすととても美しい・・・。神々しさすらあります。
5㎜くらいですけど。

今回、水槽の底にちょっとゴロゴロした石を敷き、偽海藻を入れてより自然の海っぽい感じにしてみました。
普通クラゲの水槽には何か物を沈めたりすることはありません。それは、クラゲが漂っている時にぶつかって、弱ってしまうのを防ぐためです。
しかし、エダアシクラゲやカギノテクラゲは、海の中でずっと漂っているわけではなく、海藻などにくっついて生活しているため、こんなレイアウトの水槽にすることができるんです。
うじゃうじゃ感を求めて、エダアシクラゲを水槽に普段入れないくらいには大量に入れてみたのですが、みんなそれぞれ好きなところにくっついており、思っていたよりうじゃうじゃ感は出ませんでした。
みんなどこに行ったのかな。
本来なら偽海藻にくっつくはずなのですが・・・
やはり生き物相手だと思っていた通りにはいかないですね(笑)。

自然さながらちゃんと偽海藻にくっついているやつもいれば

石の上にくっついているやつ。

水槽面にくっついているやつ。

水が出るパイプにくっついているやつ。

それぞれが好きなようにくっついています。
水流にあわせて触手を伸ばしており、みんながバンザイをしているみたいでかわいいです。
エダアシクラゲがどこにいるのか探すのも楽しいですよ。

今回この水槽を作ってみて、クラゲを展示する時に「環境を再現する」という視点は今まで無かったなあと思いました。
実際の海にはこんな風景が広がっているんだ!ということをみなさまにお伝えするため、このエダアシクラゲ水槽をきっかけに色々新しいことを考えてみようと思ったのでした。

クラゲサイエンス

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