2019年12月29日
トリーター:八巻

第15回『しんかい2000』公開整備をおこないました!

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みなさんこんにちは! トリーター八巻です。昨日12月28日に、年末恒例のしんかい2000公開整備をおこないました。
深海Ⅱで展示している有人潜水調査船しんかい2000は、JAMSTECで1981年から2002年まで運航されたのち、2012年に“えのすい”へやってきました。わが国のみならず、世界の深海研究をけん引してきた偉大な潜水艇のひとつです。

私は幸運にも学生時代から深海調査に関わる機会をいただき、いろいろな有人潜水艇や無人探査機をみてきました。しかし、その頃すでにしんかい2000は引退しており、運航されるようすを見ることはできませんでした。そんな私ですが、この初夏に“えのすいトリーター”となって、ようやくじっくりとしんかい2000を観る機会を得たわけです。他の潜水艇と比べると少し横に長い印象の顔に愛嬌を感じ、すぐにとても好きになりました(写真1)。

この公開整備のイベントはこれまで主に1年に 2回おこなわれており、現役でしんかい6500の運航チームとして活躍されている方や、引退された運航チームの方に来ていただいて実際にしんかい2000の整備をしてもらうという、とてもわくわくするイベントです。

今回は現役の運航チームの方と、実際に有人潜水艇を使って深海調査をしている研究者の方のお話がありました(写真2)。泥とりかたと、その泥でどんなことを調べるのか?という内容を、採集器の実物なども交えてとても分かりやすく教えてくださいました。

トーク後はいよいよ実際の整備が始まりました! 今回は えのすいKidsClub の子どもたちも一緒にチームに入り、一所懸命整備を手伝っていました(写真3)。
今回はコックピットのシミュレーターも開放し、中の椅子に座ったりマットに寝転んだりできるようにしたので、こちらも大人気でした!(写真4)。

有人潜水艇に乗って深海を見てみたいというのは、私の夢のひとつです。それを仕事に活躍されているあこがれの方々と一緒にイベントをおこなうことができ、とても幸せな一日でした!


写真 2


写真 3


写真 4

深海Ⅱ-しんかい2000-

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