2020年01月07日
トリーター:西川

タイワンホウキガニのアップ

あけましておめでとうございます。
去年何してたかなーとふと思い出してみると、ちょうど去年の今日、インフルエンザ罹ったのを思い出しました。体調を崩しやすい時期でもありますのでみなさんも気を付けて過ごしてくださいね。
そんな中、調子のよい生き物がいます。タイワンホウキガニです。私の前回のトリーター日誌( 2019/12/25 今日はクリスマス! )でも紹介したのですが、肝心のタイワンホウキガニがあまり見えない日誌になってしまったので今回は大アップで紹介していきます。
まず、こちらが展示中のタイワンホウキガニです。


あまり目立たず、名前の由来にもなっているハサミの先のホウキが見えないですよね。とても小さいのでうす暗い中でホウキを見るのはなかなか難しいものがあります。なので今回は乾燥標本を使ってホウキを大アップにしてみます。


脱皮殻を使って2匹作りました。
そしてこれが腹側。片方を開いてみました。


ホウキをアップにしてみると、こんな感じ。


ハサミの先端が黄色くなっていて他の部分と違うのが分かります。
もっとアップにしてみましょう。


ハサミの先端が繊維状になっています。どうでしょう、ホウキに見えますか? 同じ方向に繊維が並んでいてホウキっぽい感じはしますよね。
タイワンホウキガニはこのホウキを使って岩や体にこびりついたバクテリアをむしって食べるような動作をします。アップにしてみると普段見れないものが見えてきて面白いです。みなさんが良く知っている生き物でも大アップにしてみるといろんな発見があるかもしれませんね。

◎ 本展示は、北里大学海洋生命科学部と新江ノ島水族館の学術協定に関わる研究の一環です。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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