2020年01月11日
トリーター:山本

信じられない動き

チョウクラゲチョウクラゲ

今日ご紹介するクラゲは「チョウクラゲ」です。
有櫛動物門・有触手綱・カブトクラゲ目に属します。
そこまで珍しいという訳でもなく、海でよく遊んでいる方は、もしかしたら見たことがあるかもしれません。
このクラゲ、魅力たっぷりです。
図鑑などでは「名前の通り、体の袖状突起と呼ばれる部分を、蝶のように羽ばたかせて泳ぎます」という説明をよく目にするのですが、みなさんは実際に見たことがありますか?
私は、初めてその動きを見たとき、衝撃的過ぎて今でも忘れられません。
採集しようとしたら「バフッバフ!」といきなり泳ぎ、漁港で一人声を出して驚きました。どこにそんな筋肉があるのか・・・ 。

また、クシクラゲ特有の見た目の美しさも魅力の1つです。
横から見ていると、「袖状突起あたりと水との境目のライン」が何とも綺麗です。
これは・・・ なかなか文で伝えるのが難しいのですが・・・
「ここまではチョウクラゲ、ここからは海水」という視点で、私はいつも見とれてしまいます。

そんなチョウクラゲは、現在クラゲサイエンスで絶賛展示中です。
水槽に入っているのは私が11月に大分で採って来たものが4個体と、12月に江の島で採ったものが1個体(一番小さいやつ)。飼育が難しいと思っていましたが、意外と調子よく綺麗な姿を見せてくれています。
このまま、とりあえず半年元気でいてもらうことが私の一つの目標でもあります。
普段はそんなに動きませんが、私たちが餌をあげるときに遭遇したら、そのダイナミックな動きを見るチャンスです。
有櫛動物(クシクラゲ)の常識が変わります。ぜひご覧ください。

クラゲサイエンス

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