2020年03月01日
トリーター:西川

生物のカウント

ハイクラゲハイクラゲ

年が明けてから 2か月が経ち、もう3月になりました。私はまだ2019年の気持ちがなんとなく残っていて、いまだに書類などに2019年と間違えて書いてしまうことがあります。時間の流れにそろそろ追いつかないといけませんね。春が近くなって桜の開花予想もされ始めていますが、やはり気になるのは最近話題になっているウイルスですね。現在、新江ノ島水族館はショーやイベントを休止して営業しています。
<1--【追記】2020年3月3日(火)より臨時休館しております。-->
ショーがなくなりまとまった時間が取れるようになったこの期間は飼育、研究業務に没頭しています。きのうは担当水槽の魚の種数をカウントしました。私の担当している水槽では全部で 177種、毎月だいたいこのくらいで推移しています。私の担当水槽以外の場所でもこのようなカウントはやっていて集計できるようになっています。3月1日現在の当館の魚類、無脊椎動物の合計種類数は約 565種です。
カウントしているのに「約」なの?と思われるかもしれませんね。水槽には新鮮な海水を常に補給していて、その中に混じった小さな生物が水槽の中で増えることもあるんです。なので、じーっと水槽をよく観察してみると、岩やガラスに明らかにトリーターが入れてないであろうイソギンチャクが生えていたり、花火のようなハイクラゲがわいていたり、ゴカイがたくさんいたりします。そのような生物は自然に増えてきたもので実際にどの種類の生き物がどれだけいるのか把握しきれていません。魚類、無脊椎動物の合計種類数が約 565種、というのも日々変わっているんです。

同じ水温、pH、水流などを意識していても必ず日々変化していきます。毎日水槽を見て、きのうと何が違うのかを発見できなければ生物の体調はどんどん悪くなっていってしまいます。
私たちも周囲の環境から病気になることが多いので、日々自分の体調の変化を感じて調子を崩さないようにしましょうね。

RSS