2020年03月19日
トリーター:戸倉

どうなるか?楽しみです!

これは、いったい何でしょう?
全体の大きさは10cm弱くらいです。
日付の札はテプラなので、だいぶ拡大して撮影しました。

正解は「イヌザメの卵」です。
1月17日に産卵があり、ちょうど2ヶ月が経ちました。
卵の後ろから光を当てると、中のようすを見ることができます。
こうして見てみると、だいぶ発生が進み、中では3cmほどの小さな命が活発に動いています。
黄色枠の中がそうです。
その下には、まだまだ大きな卵黄が見えます。
この栄養を取り込んで徐々に成長をしていきます。

殻の周りには、粘着性の繊維が密生していて、これが、サンゴや岩などに付着して流されないようになっています。
産まれるまでの約5ヵ月、まだまだどうなるか?分かりませんが、静かに見守っていきたいと思います。

ちなみに、産まれると・・・


こんな感じのシマシマ模様です。
水族館でも“戌年(イヌドシ)”の年に大活躍をしました。
模様がキレイだし、顔は犬っぽいし・・・
かわいいです!

しかし、2年が経つと・・・


こんな感じで、縞模様は薄くなり、これといって変わった色・形でもなく、顔は少し伸びてドジョウみたいだし・・・ イヌザメには失礼ですが、あまり見栄えはしません。(^^ゞ 

でも、この2年前の幼魚の時に活躍したイヌザメが大きく成長し、今年、卵を産むようになったのです。
ですから、なんだかんだ言っても気になるし、大好きなんですよね!

今のところ、この卵を展示する予定はありませんが、それ以降も何度か産卵しているので、今後も、こんな形で報告できればな~と思っています。(^o^)/

RSS