2020年06月30日
トリーター:小森

大人の階段のぼる

いつまでも子どもだと思っていた“わんぱくもっちーず”ですが、着実におとなの階段をのぼっています。
まずは「カシワ」。
一足先に成ウソ式を迎え、現在はバックヤードで元気に成長中です。


タマタマ(睾丸)もぷっくり膨れることが多くなってきました! 性成熟した証です。心も体もどんどん大人になってきています。


次に「サクラ」。
とうとうおっぱいが・・・! 今までは毛に隠れて見えませんでしたが、しっかり見えるようになりました。メスは、この乳頭の発達が見られると性成熟をした、と判断することができるんですよ。


性格はわがままで構ってちゃんなプリティクリミナルのままですが、こちらもおとなへの階段はしっかりのぼっているようです。


かわいさにもますます磨きがかかっちゃって・・・もー、アイドルになれそう。

最後に「オモチ」。
えーと、「オモチ」・・・
見た目は大人、頭脳は子ども、その名は「オモチ」!て感じです。


「カシワ」のタマタマと比べてみても、ぺしゃんこなのがお分かりかと思います。


体重はあと少しで母の「ミサキ」と同じ 3kgに!
だけどお父さんにべったりだったり、お母さんの真似っこしたり、係の足元で遊んだり・・・中身はまだまだ甘ちゃんです。

そんな「サクラ」と「オモチ」ですが、2頭揃うとまだまだ幼く見えますね~


かわいい。

さて、最近私はペンギン舎の方にも出没しています。
ペンギンの鳴き声って想像つきますか? かわいらしく「ピヨピヨ」なんていいません。
「ぼえっぼえっぼえっあーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
みたいな感じです。(注・あくまでも私の感覚です)
時々、おじさん??と思うような
「あっ・・・」
て鳴き方もします。
唯一かわいいのは雛の鳴き声でしょうか。
「ぴぃぃぃぃ!ぴぃぃぃぃ!ぴぃぃぃぃ!」
みたいな感じです。結構激しいです。この声がいつおっさんの声に切り替わるのか、今から楽しみです。
さて、ペンギンの雛たちもしっかりと大人の階段のぼっていますよ~

まずは、3羽のうち一足先にごはんを食べる練習を始めた通称「フク2」(名前が決まるまでのスタッフ内での通称です!)。
ごはんは小さいニシンをあげているのですが、手馴れた感じに手から食べています。


でも最初からこんなではありません。

初めはこの通称「キク2」のような飲み込む練習をおこないます。


足で体をホールドし、指で嘴を広げて、気道がふさがったところ(これがまた面白い口の構造をしているんですよ~)に魚を入れる!
なんという職人技!

足で雛の体をホールドしているのは、こうしないと人に慣れていない雛たちが
「なにこれぇぇぇぇ!??ひゃぁぁぁぁ!!!」
と暴れてしまうので、お互いの安全のために体を固定しています。
今までは鳴いたら親がごはんをくれていましたが、今後は親が独り立ちさせるべくごはんをくれなくなります。そのため、人からごはんをもらうんだよー、こうやって飲み込むんだよー、と独り立ちする手助けをしているのです!

そして最後の 1羽、お腹の模様がゴマフアザラシのような通称「キク1」は、親にべったりだったからか一番状況が分かっていなさそうです。ごはんをもらう練習中も咥えたままフリーズしちゃいます。かわいい。


見た目は同じに見えますが、階段をのぼるペースはやっぱりそれぞれ違うのですね。


最後に「レイ」。
まだ子ども模様ですが、大人たちに混ざってごはんをもらっています。このときのようすをぜひ見てみてほしい!

動きがまるで人間の子どもです。「ごはんー!!!!ごはんー!!!!ごーはんーー!!!」といっているかのように、係の周辺を走り回ります。


これは列に並びなさい!と城戸トリーターに捕獲される「レイ」


無事に並べて叫ぶ「レイ」


実はこの直前にはペンギン界のルールを犯し先輩たちにどつかれていました笑
この「レイ」もあと少しでおとな模様になるかも?
たくましく育つのよ、「レイ」。

種は違えど、おチビたちは少しずつ大人の階段をのぼっています。
子ども時代もあと少しですね。

水族館に来られない方のために写真と動画をもりもりでお届けしてみました(^^)
来られる方はソーシャルディスタンスを意識したうえで安全に“えのすい”で遊んでくださいね! お待ちしています!

※「カシワ」はバックヤードで飼育していますが、みなさんとお会いする方法は現在検討中です
※ペンギンの雛は見えない場合があります

カワウソ~木漏れ日のオアシス~

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