2020年08月16日
トリーター:橋本

「セブン」と練習

先月からカマイルカの「セブン」と練習していることがあります。

「尾びれ振り」という種目です。
逆立ちの姿勢で尾ビレを水面に出し、前後に振る動きです。
これがお手本です。


バンドウイルカ「ルイ」の尾びれ振り

一度にこの種目を完璧に伝えることは難しいので、小さな段階を作って ひとつずつ動きを伝えて目標の種目に繋げていく予定です。

第1ステップ: 逆さまの姿勢
第2ステップ: 合図で応えてもらうこと
第3ステップ: 尾びれを前後に振る

もっともっと細かい部分はありますが、大きく分けるとこの 3段階。
いまは、第1ステップを伝えているところです。
いろいろな方法があるのですが、「セブン」と遊ぶとき尾びれを持たせてくれるので、その状態から私が尾びれを上に引っ張って、逆立ちの姿勢を覚えてもらうことにしました。


2週間ぐらい同じことをやり続けたのですが、なかなか「逆さまの姿勢になってほしい」ということを「セブン」にうまく伝えることができず、行き詰まっていました。

それでも何度も尾びれを持たせてくれる「セブン」に、はやく良い姿勢を褒めてあげたいと思い、私自身も尾びれ振りができる他のイルカの動きを研究したり、姿勢の誘導の仕方を練習しました。

進んでいるのかわからない地道な練習を続けていると、ある日突然、私が尾ビレを引っ張らなくても「セブン」が自ら逆立ちの姿勢になってくれたんです。


最初の 1歩でしたが、新しいことを「セブン」に伝えたのは初めてだったので、本当に本当に嬉しかったです。

今は少しするとすぐに尾ビレが水中に沈んでしまうので、次は、逆さまの姿勢で尾ビレを水面にだしてキープすることを伝えていきます。

伝えたいことが伝わり、また一つ「セブン」との絆が深まった気がしました♪

イルカショースタジアム

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