2021年02月16日
トリーター:長野

動物を見る

みなさん、こんにちは。
近頃少しずつ暖かくなってきましたね。
徐々に夏が近づいて来ているようで私はとてもテンションが上がっています。
暖かくなると、外に出たいと思う気持ちが強くなると思いますが、今はお家でまったり過ごしましょう。
(私は、暇さえあれば家の水槽を眺めています。)

みなさん、お家での時間が長くなり、家族と一緒にいる時間が多くなったと思います。
そんな時に「あれ、母さん今日機嫌悪い。。。」や「お! 今日は父さん機嫌良さそう!」、「兄さんいつも以上にテンション高いな」など家にいて感じることが少なからずあると思います。

みなさんは何を見てそのように感じると思いますか?
会話している最中に感じることがあると思いますが、会話以外の時間での行動を見てその人の感情や状態を知ることが多くあると思います。
それだけではなく、その人の最近のブームを知る良い機会になると思います。
このような状態を見て、体調不良? なんかいいことあったのかな? と考えて話しかけたり、さまざまな対処をすると思います。

これは動物にも当てはまります。
動物と一対一で向き合っている時間は、その個体の体調や状態、調子などよくみています。それでも十分ですが、それ以外の時間に動物を見ることがとても大事であると思います。

フリーの時間にプールサイドに行くといつも「遊んで~」と寄ってくる個体が今日は寄ってこない。。こんな時はなにか原因があります。体調不良? 大きな怪我? いろいろな原因があると思います。
向き合っている時間以外でのフリーの自由な時間に動物たちがどのような行動をしているかを知っているだけで、個体の健康管理につながるのです。
それ以外にも、触ってもらうのが好き! 氷で遊ぶのが好き! といったフリーの自由の時間での遊びが、実際に一対一で向き合っている時間でも上手に使えると、よりこちらに集中してくれるなど良いことしかありません。

トリーターは動物を見る(観察する)ことが動物たちと接する上で本当は一番大切なことかもしれません。

ここで本日の日誌は終わろうと思いましたが、動物たちとのフリー時間での行動について一つ紹介します!(笑)


この2頭のバンドウイルカの名前は「ニコ」と「リン」(奥がニコ、手前がリンです)。
プールサイドを通るだけで、写真のように「氷頂戴!!」「遊んで~~!」と近寄ってきます。
作業が押していようが、氷をもっていなかろうがトリーターの姿を見ただけでものすごい勢いで泳いできます。(笑)
この愛くるしい行動にとても癒されています。
この2頭がものすごい勢いで泳いでこないだけで「あれ、ニコとリン来ない。。」と心配になるほどです。

ニコとリンのように動物たちは常にトリーターを見ています。
トリーターも動物たちのことを見る(観察する)ことを忘れてはいけないと教えられたと私は思います。
ほかにも面白い行動があればまた紹介したいと思います!

イルカショースタジアム

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