2021年05月25日
トリーター:唐亀

下の人などいない

私、この度、カワウソの担当を拝命致しました。カピバラやシラスからの変更ではなく、カワウソ飼育が我班にまるっと移動してきた形になりますので、カピバラやシラスの作業はそのままに、カワウソの作業を行うこととなります。

旧館でもコツメカワウソを飼育しておりました。現館長が担当しておりましたが、その頃の私はイルカ担当でしたので、私自身はカワウソを扱ったことがありません(一度だけイルカと共に輸送を行ったことはありますが)。個人的にイタチ科の動物は2種類飼育したことがありますが、幼獣から扱って個体の癖や個性を把握していると安心できるのですが、トレーニングが入っているとはいえ、成長段階が判らないので先輩諸氏にアドバイスを賜りつつ、「ヨモギ」と「オモチ」に私が早く慣れるよう気を付けております。「かわうそ君、ひどいや」とならないように。

カワウソもハズバンダリートレーニングを行っていたり、完成された行動をハンドサインをきちんと弁別しています。特に外から見ているとそれらの行動やしぐさが「可愛い」と感じがちですが、実際中で給餌してみると時々野生が見え隠れするので、まだ少し身構えてしまいます。このところ、カピバラなどののんびり系を扱っていたためか、久しぶりに感じる感覚です(カピバラも野生動物ということは念頭に置いていますが)。

この歳で新たな動物に接することができてとても嬉しくもあり、不安もありますが、メインのトレーニングなどは若い人たちに任せるとして、縁の下から持ち上げてフォローできればと思いつつ精進する所存であります。

カワウソ~木漏れ日のオアシス~

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