2021年07月27日
トリーター:加登岡

新展示に向けて!~生物搬入~

続いております「新展示に向けて!」シリーズ! ついに私の番が回ってきました。
今回は生物搬入編。

前回の黒川トリーターの日誌で書いてある通り、二人でドラフト会議をして選んだ生物たちを実際に買い付けに行ったりして、“えのすい”に搬入していきます。
搬入した生物はすぐに水槽に出せるわけでなく、一旦トリートメントを致します。いろいろな場所からやってきた生物は輸送疲れから体調を崩してしまうことがよくあるからです。そのため予防投薬をしています。また、餌は何を食べるか模索します。さまざまな餌を準備して食べてくれるものを見つけるのです。それでもなかなか食べない場合は強制給餌を行ったりもしています。
こうしたことをして、落ち着いたら生き物たちを展示していくのです。新展示するまでに、およそ2か月バックヤードで今か今かと出番を待っていた生物もいるんですよ。

さあこのシリーズもいよいよ次で最後です。太平洋の暖かい海を担当するトリーターでつないできた日誌、最後はどんな内容になるのか…

最後に、展示している魚の中で、私のおすすめ「ロクセンフエダイ」を紹介します。

“えのすい”の相模湾大水槽では似た魚のヨスジフエダイの展示はしていましたが、ロクセンフエダイは何気に“えのすい”初展示です。
黄色の体にコバルトブルーの縦縞が6本入るのが特徴です(1本は短いのが鰓蓋まであります)。ヨスジフエダイは縦縞が4本なのでこの線の数で簡単に見分けることができます。簡単に…(上から見るとほとんど区別がつかず、横から確認できなかったため、間違えてヨスジフエダイを買い付けてしまったことは秘密です)

このヨスジフエダイとロクセンフエダイは自然界でも群れが入り混じっていることがあるみたいです。姿がよく似ていますが、少し顔の形も違う気がします。大水槽のヨスジフエダイを探し出して、ロクセンフエダイと見比べてみてください。


ロクセンフエダイ


ヨスジフエダイ

[ 2021/07/23 新展示に向けて!~生物蒐集~ ]
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