2022年01月04日
トリーター:城戸

食べるのが上手い??

“えのすい”のペンギンたちは朝・夕のごはんを陸上で食べています。
これは健康管理のために体重測定をおこなったり、給餌場まで来る摂餌意欲があるか見たり、それぞれの食べる量を調整したりするためです。
一羽一羽給餌することで細かく管理することができます。

しかし、ペンギンは本来、水中で魚を食べます。
今まで「ペンギンストーリー」「ペングィーン!」というショーの中で、水中で魚を食べてはいましたが、現在おこなっていないので、水中で魚を食べることがなくなっていました。
そこで、日中アジを水中に投げ食べるというのを、たまに実施しています。

これをおこなう前は、若いペンギンの方がいっぱい食べるかな・・・と考えていましたが、
若いペンギンより、以前のショーでレギュラーメンバーとして魚を食べていたペンギンの方が水中で魚を食べるテクニックがありました。
今のところ20歳の「グー」「チョキ」、13歳の「コハク」12歳の「ユメ」がいっぱい食べることが多いです。
アジは少し食べにくいようでくわえてから食べるまでに時間がかかってしまうので、素早く魚をくわえるだけでなく飲み込むまでのスピードも必要になります。

ただ、この4羽だけの給餌になってしまっては困るので、水中で魚を食べるが上手いペンギンたちに朝ご飯をいっぱい食べてもらいって他のペンギンにチャンスを作ったりしています。
ただ、アジがそもそもあまり好きでない「フク」は、目の前にアジが落ちてきても食べてくれません。(陸上だと食べてくれるのですが・・・)
そういったペンギンにも食べてもらうため、魚種を変えたり、工夫がまだまだ必要です。
“えのすい”に来て、もし真剣に水中を観察するトリーターがいたら、水中給餌をして誰が魚を食べているかチェックしているかもしれないので、一緒に見てみてください。

ペンギン・アザラシ

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