2022年05月08日
トリーター:遠山

マルコムとヤヨイの移動について!

先月の4月13日に当館で飼育していましたオタリアの「マルコム」と「ヤヨイ」が横浜・八景島シーパラダイスに移動しました。
輸送するためにはケージと呼ばれる輸送用の箱に入る必要があります。
輸送のために数か月前からトレーニングを開始し、本番も非常にスムーズにケージに収容することができました。

ケージへ無事に収容した「マルコム」ケージへ無事に収容した「マルコム」トラックへ収容する「ヤヨイ」トラックへ収容する「ヤヨイ」

さてオタリアといってもあまりピンとこない感じがするのが当たり前で、アシカという名前が一番しっくりくると思います。
オタリアは「アシカ」の仲間で日本の水族館、動物園で約 50頭が飼育されていますが、動物園や水族館で飼育されているカリフォルニアアシカやゴマフアザラシに比べて飼育頭数が少なくなってきており、繁殖することが非常に重要な課題となっています。
当館ではオスの「マルコム」と「ディラン」、そしてメスの「マミ」、「ヒミコ」、「ヤヨイ」を飼育していました。
ただ当館だけで繁殖を狙っていくことよりも、血統維持のために他の水族館と協力することが大事だと考え、「マルコム」と「ヤヨイ」を横浜・八景島シーパラダイスに搬出しました。

「マルコム」は2018年に「ディラン」とともに当館にやってきました。
当時は 50kgでしたが、 170㎏まで成長しました。

当館へ来た時の「マルコム」(左)当館へ来た時の「マルコム」(左)

「ヤヨイ」は2012年に当館へ、体重は 33㎏でしたが 81㎏まで成長しました。

当館へ来た時の「ヤヨイ」当館へ来た時の「ヤヨイ」搬出前の「マルコム」搬出前の「マルコム」搬出前の「ヤヨイ」搬出前の「ヤヨイ」

今年の夏ぐらいに1年に1回のオタリアの繁殖期がやってきます。
当館には「ディラン」と「ヒミコ」が生活しているので、この 2頭は相性もよく赤ちゃんが誕生するように頑張ります。
そしてオタリアだけではなく、裏ではミナミアメリカオットセイの繁殖にもチャレンジしています。
とにかくオスとメスのお見合い作戦を実行していますが、今のところ、まだよい結果が出ていません。
今年はアザラシの交尾に成功していてよい流れできていると信じて繁殖に力入れていきます。進展ありましたらトリーター日誌で紹介していきますね。

イルカショースタジアム

RSS