2022年06月25日
トリーター:唐亀

夏の便り

本日は日差しも気温もまさに夏の様相です。朝からムシっとしておりましたが、昨日からのやや強めの南風に乗って夏のあの生き物がやってきました。
風があるのでちょっと海岸に出てみようかな、と思っておりましたが、本日は早出作業の日でしたのでそのまま作業をしておりました。
そこへ山本トリーターがやってきて、今から海岸に行ってくるとのこと。
さてさてどんな感じでしょうか。

南風が吹いてもこないときもあります。数年前は全くこなかった年もありました。しかし、今日は立派できれいな個体が流れ着いてきていました。
カツオノエボシ。
青い餃子のような浮袋の下に役割の異なった個虫が群生している いわゆる、群体で一つの形を形成している奇妙な生き物です。
長い触手は数メートルにも伸びて、生きた魚などを捕らえて食べます。
もちろん強い毒があるので、サーファーなどからはかなり嫌われています。

かつてバックヤードのクラゲ生産室で、私が飼育していたカツオノエボシは40日以上生存しましたが、なかなか長期飼育が難しいクラゲではあります。
しかし非常に美しく、その奇妙な生態とともにとても魅力的なクラゲです。
もし海岸にカツオノエボシが打ちあがっていたら、決して触ってはいけません。
カツオノエボシが動かなくても、触手の刺胞は生きていて刺される可能性があります。
ましてや舐めたりしないでくださいね。

現在 クラゲサイエンス にて展示しております。

※今回採集できたカツオノエボシの展示は終了しました。

クラゲサイエンス

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