2022年10月01日
トリーター:岩崎

つわものどもが夢の跡

5月中旬から始まった 9回におよぶアカウミガメの産卵、8月初旬から始まった子ガメのふ化・脱出もいよいよ終わりが見えてきました。

8月4日に最初の脱出が確認されてから、9月11日までに、182匹の子ガメが誕生して、展示している 2匹以外は太平洋へと旅立ちました。
今頃広い海のどこでどうしているのでしょうか。
いつの日か相模湾に戻ってきてくれることを願います。

展示している 2匹には 1日2回、アミエビとアサリを与えています。
すくすくと成長して、20gくらいだった体重は 2倍の 40g近くにまで増えきました。
その他、爬虫類の成長には紫外線にあたることが重要なので、日替わりで日光浴をしています。
おとなに比べるとまだまだ小さくてかわいらしいので、ぜひ会いに来てください。

最初に脱出が確認されてから 1か月を目安に、産卵数やふ化率などを調べるために、産卵巣の調査を実施しています。
柵と堀で囲まれたウミガメ城も順調に撤去が進み“つわものどもが夢の跡”といった感じのウミガメの浜辺です。

ほっとするようなさびしいようなウミガメの浜辺ですが、10月3日(月)からは平日限定でウミガメショー「かめらいふ」を再演予定です。
土・日・祝日は体験プログラムの「ウミガメにタッチ」も再開しています。
ウミガメ城は夢の跡となりましたが、静かな秋の海を眺めながら、ウミガメたちとのんびりした時間をお過ごしいただければと思います。

ウミガメの浜辺

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