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研究発表

複数行動の同時実施の確立と行動の多様化の試み

2015年10月 第41回 海獣技術者研究会(日本動物園水族館協会)
大内 豊 他



複数行動の同時実施の確立と行動の多様化の試み

大内 豊 ・ 大下 勲
新江ノ島水族館

[要旨] 海獣類におけるトレーニングにおいて1つの弁別刺激につき1つの行動の生起がこれまでの主流であり,複数の弁別刺激を連続呈示し,複数行動の同時生起は確立されていない.新江ノ島水族館で飼育中のオキゴンドウ Pseudorca crassidens (国内登録番号30,性別メス,推定年齢29歳(2015年10月現在))は「舌を出す」と「胸鰭を振る」という行動の弁別刺激を順に受け,同時に応じるようになった.このとから複数の弁別刺激を受け,複数行動が可能と考え,複数行動を生起させるトレーニングを試みた.トレーニングは以下のような段階を踏んだ.第1段階は,「舌を出す」行動とトレーナの正面 (即座に強化できる距離内)から開始する行動の組み合わせの増加を図ること,第 2段階は,上記行動が安定(80%以上の正確さ)したところで「舌を出す」行動を新規の「口を開ける」行動に変更し,組み合わせこと,第3段階は,「舌を出す」と「口を開ける」行動とトレーナから離れて実施する行動(ジャンプ )と組み合わせるこした.第1段階のトレーニングを2014年12月より開始し,1カ月経過後に第22段階に移行した.さら4カ月経過後には第3段階に移行した.8カ月経過後には同時に実施できる行動の種類は第3段階までで20パターンから57パターンとなった.行動が複雑になったことで個体のトレーナーに対する集中力も増し,以前頻発していたコントロール不能となる問題行動も減少した.本トレーニングの利点として,思考を促すトレーニングであるため身体的に過度な負担かける必要がない点が挙げられる.また複数行動の同時実施により刺激が増え,動物のエンリッチメントに繋がると考えられる.今後はさらなる行動の多様化を図っていきたい.

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実習生の課題指導について

青森県姉沼に生息するイシガイ類3種の幼生の宿主魚類

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バンドウイルカの新生子への給餌開始プロセスの試み

複数行動の同時実施の確立と行動の多様化の試み

プレドニゾロン長期投与中に化膿性肺炎で死亡したバンドウイルカ(Tursiops truncatus)1例

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黄金色のヒラメ

実験飼育下で判明したカラスガイとドブガイモドキの幼生の宿主魚類

日本産イシガイ類 6種の塩分耐性

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