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新着生物

冬のアイドル
小さなお団子みたいな魚「ダンゴウオ」展示開始

展示開始日:2020年1月23日(木)~

ダンゴウオ (団子魚)

学名:Lethotremus awae
スズキ目 ダンゴウオ科
採集場所:相模湾
展示場所:相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


泳ぐのが苦手で、腹びれが変化した吸盤で岩などに張り付いて生活をしています。
小さな甲殻類を餌としていて、体色はさまざまなカラーバリエーションがあります。
体長 1~2cm、岩や海藻に擬態をした体色、夜の海で採集することなどから非常に見つけづらいです。
※水槽の端に張り付いて、見えにくい場合があります。


特殊な生態をもつ深海生物「シロウリガイ」
化学合成生態系水槽にて長期飼育技術開発の実験のようすを公開

展示開始日:2020年1月11日(土)~

シロウリガイ属の一種

学名:Calyptogena sp.
英名:Deep-sea vesicomyid clam
二枚貝綱 異歯目 オトヒメハマグリ科
殻長: 約 11cm
採集場所: 相模湾初島沖 水深 920m
公開場所: 深海l ~JAMSTECとの共同研究~ 化学合成生態系水槽


シロウリガイ類は一般的な生物とは異なる非常に特殊な生態を持つ二枚貝です。
エラには化学物質であるメタンや硫化水素からエネルギーを作り出すことができる細菌「化学合成細菌」が共生しており、それらが生み出すエネルギーを利用してエサを食べずに生きることができると考えられています。従ってその生息域は、メタンや硫化水素が発生する火山活動や地殻運動が活発な海底(熱水噴出域や湧水域)に限られています。

シロウリガイ類は以前より化石種として知られていましたが、アメリカのウッズホール研究所の調査により、1977年のガラパゴス沖の深海の熱水噴出域周辺にて生存している個体群が発見されました。そこにはシロウリガイ類をはじめ、多種多様な生物が高密度で生息し、1つの生態系を形成していました。
この生態系は、太陽光を元に植物がエネルギーを生産する我々の生態系「光合成生態系」とは異なり、地球が海底から出しているメタンや硫化水素を源としてエネルギーを形成するしくみを持つことから「化学合成生態系」と名付けられました。
この発見は、当時の「深海はエサに乏しく生物の密度が非常に低い世界である」という一般常識を覆し、世界中の生物学者たちを非常に驚かせました。

その発見から7年後の1984年、日本のJAMSTECの有人潜水調査船「しんかい2000」による潜水調査により、相模湾海底においてシロウリガイ類の生息が日本で初めて確認されました。


[新江ノ島水族館でのこれまでのシロウリガイ類の飼育日数]
・2012年 153日
・2014年 173日

公開を開始したシロウリガイ類は、2020年1月7日~1月11日、相模湾初島沖 水深 920mで、東北海洋生態系調査研究船「新青丸」/無人探査機「ハイパードルフィン」にて採集されました。

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。


超貴重!ジャグジー付き海底温泉にくらす
「タイワンホウキガニ」展示開始

展示開始日:2019年12月14日(土)~

タイワンホウキガニ

学名:Xenograpsus testudinatus
十脚目 イワガ二科 ホウキガニ属
甲長: 約 1.5cm
採集場所: 昭和硫黄島 水深 5~10m
展示場所: 深海l


展示個体は、広島大学生物生産学部 附属練習船「豊潮丸」により 2019年11月1日~8日、薩南海域で行われた「海底温泉に生息する生物群調査」に乗船し、潜水調査で採集したものです。
本種は、台湾北部の亀山島(きさんとう)で採集されたものが 2000年に新種として報告されましたが、それ以降はごく限られた場所でしか採集されておらず、昭和硫黄島で見つかったのは2011年と比較的最近です。
この周辺は火山活動が活発で、調査前日にもすぐ近くの薩摩硫黄島で噴火が観測されました。
本種の生息場所は二酸化炭素や硫化水素などの火山性ガスが海底から噴出し、まるでジャグジー付きの海底温泉です。
海底の砂の中は約50℃、pH 6.0~6.5と、しばらく潜水していると顔がヒリヒリするような場所なので他の生物にとってはくらしにくく、餌生物も見当たりません。
しかし、本種の体や周囲の岩にはバクテリアがぎっしりと付着していて、これらをついばむようすが見られることから、バクテリアを餌としている可能性があります。

なかなか採集の機会がないため、当館では初展示です。
また、この仲間(ホウキカニ属)は世界で3種しか報告されていません。
この貴重なタイワンホウキガニの姿、ぜひご覧ください。

関連航海採集日誌
2019/11/1~11/8 豊潮丸 硫黄島周辺海域生物採集調査航海


本展示は、北里大学海洋生命科学部と新江ノ島水族館の学術協定に関わる研究の一環です。


ノドグロと呼ばれるいわずと知れた高級魚、
「アカムツ」初展示!!

展示開始日:2019年12月10日(火)~

アカムツ (赤鯥)

学名:Doederleinia berycoides
英名:Blackthroat seaperch
スズキ目 ホタルジャコ科 アカムツ属
採集地: 相模湾沖 水深 約250m
展示場所: 深海l


青森県および北海道以南の西太平洋、東部インド洋の水深 60~600m付近に生息します。
多く魚獲される日本海側では、口の中が黒いことからノドグロと称され、キンキ(キチジ)と並ぶ高級魚として知られています。

12月10日、相模湾沖で釣りにより採集されましたが、この魚が海面に姿を現した瞬間に、船中の取り扱いが食材モードに変わりました。
タモですくわれ、デッキを滑らされ、そのままクーラーへ・・・
「ちょっと待った!」と急いで養生生簀に収容したほどです。
現在は深海lの大型水槽に、同じく美味なキンメダイとともに展示中です。
これからの季節、ご賞味される方も、されない方も、ぜひ生きた姿をご覧ください!


青い斑紋が美しい猛毒ダコ「ヒョウモンダコ」展示中

展示開始日:2019年11月11日(月)

ヒョウモンダコ (豹紋蛸)

学名:Hapalochlaena fasciata
英名:Blue-ringed octopus
マダコ科 ヒョウモンダコ属
採集場所: 相模湾 鎌倉地先
展示場所: 相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


大人になっても10cm程度の小型なタコです。
淡い体色に青いリング状の斑紋が特徴で、興奮すると特に鮮やかに浮かびあがります。

唾液にフグ毒で有名な神経毒、テトロドトキシンが含まれているので、咬まれると危険なタコとして知られています。
近年では、その肉にも毒があることが判明し、人が食べると重篤な症状になる恐れがあります。人の命を奪いかねない有毒生物の一つです。

房総半島以南に分布、江の島でもしばしば見られます。
もし、海で見かけても、不用意に手を出さないように十分な注意が必要です。

※生物が隠れて見えにくくなることがあります。予めご了承ください。


ハサミの先がひづめの形「ヒヅメガニ」展示開始

展示開始日:2019年11月9日(土)~

ヒヅメガニ (蹄蟹)

学名:Etisus laevimanus
十脚目 オウギガニ科
採集場所: 伊豆半島東部(富戸地先)
展示場所: 相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


東京湾からインド洋西部にかけて分布します。
やや大型のオウギガニで、比較的滑らかな甲らの前縁には、鋭いトゲが備わっています。
ハサミ(鉗脚)の先端がふくらんでスプーンのようにえぐれており、これが馬のひづめに見えることが和名の由来になっています。


岩礁やサンゴ礁の潮間帯から潮下帯浅所に生息するほか、岩が転がる河口や干潟に現れることもあります。
小動物を中心に色々なものを食べますが、ハサミの「ひづめ」を使って、岩にへばりつくカイメンを器用にはがして食べる行動が知られています。

展示個体は、伊豆半島東部で操業する漁師さんに採集していただきました。
それほど珍しい種ではありませんが、当館では初展示であり、水族館で展示されることが多くない種と言えます。ぜひご覧ください。

※生物が砂に潜って見えにくいことがあります。予めご了承ください。


発光する深海のナマコ「ハゲナマコ」

展示開始日:2019年9月13日(金)~

ハゲナマコ

学名:Pannychia moseleyi virgulifera
板足目 カンテンナマコ科 ハゲナマコ属
全長 20cm
採 集 地: 岩手県宮古沖 水深 486m
展示場所: 深海l
※JAMSTEC主催「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」入賞者乗船体験にて採集されました。


本種ハゲナマコ Pannychia moseleyi virgulifera (専門家のご協力を得て、同定いたしました)は、今年8月に行われました、JAMSTEC主催「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」入賞者乗船体験にて採集されました。
採集地点は、岩手県の宮古沖 水深 500m付近です。

カンテンナマコ科に属する深海種のいくつかは発光することで知られていて、本種も同様で発光することが確認されました。
ハゲナマコの仲間は、同乗船航海(調査海域は駿河湾 水深 1000m付近)で2017年・2018年に採集され、深海lで公開しました。

本種は、これまでの個体とは体色が異なり、濃い紫色をしていることが特徴です。
また、外部からの刺激を受けると、イルミネーションのように青白い光の点滅が体表を覆います。
ただこの光は長くは続かずに、しばらくすると衰えて発光しなくなります。

詳しい生態なども分からず謎も多いですが、とても神秘に満ちた魅力的な深海生物です。


発光時のようす


大きな頭にブヨブヨな体の“ヤマトコブシカジカ”

展示開始日:2019年9月13日(金)~

ヤマトコブシカジカ

学名:Malacocottus gibber
カサゴ目 ウラナイカジカ科
全長 約 15cm
展示場所: 深海l
採集地: 岩手県宮古沖 水深 530m
※JAMSTEC主催「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」入賞者乗船体験にて採集されました


2007年にカエルアンコウなどとともに、種名が “セッパリカジカ” から今の “ヤマトコブシカジカ” に変更されました。
南は山口県、北は北海道の日本海と千葉県銚子沖より北の水深 250~1,200mの冷たい海に生息している深海魚です。
体はブヨブヨとしてウロコがないことが特徴的で、大きな口で甲殻類などを一飲みしてしまいます。
日本海側では、底曳き網などで漁獲されますが、流通は非常に少ないそうです。


プヨプヨ美肌の“サケビクニン”

展示開始日:2019年9月13日(金)~

サケビクニン

学名:Careproctus rastrinus
スズキ目 クサウオ科 コンニャクウオ属
全長 約 15cm
展示場所: 深海l
採集地: 岩手県宮古沖 水深 530m
※JAMSTEC主催「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」入賞者乗船体験にて採集されました


身体の色がピンク色で、コンニャクウオの仲間というだけあって触るととてもプヨプヨしていて、ウロコをもちません。
胸ヒレが変化して髭のようになった鰭条部分では、味蕾(味覚を感じる器官)が集中していて味を感じることができます。
とてもゆっくりと泳ぐイメージの強い本種ですが、ヒゲの部分で獲物を感じると素早く動いて食べます。
本航海では、海底で尾びれを一生懸命動かして流れに逆らいながら泳ぐようすが観察されました。


クリッとした眼が愛らしい“ヨコスジクロゲンゲ”

展示開始日:2019年9月13日(金)~

ヨコスジクロゲンゲ

学名:Lycodes hubbsi
スズキ目 ゲンゲ科
全長 約 15cm
採集地: 岩手県宮古沖 水深 530m
※JAMSTEC主催「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」入賞者乗船体験にて採集されました


体色は濃灰色で、眼は比較的大きくクリッとして愛らしい印象です。
体側に6本の白色帯が目立つ深海魚です。
底曳き網漁などで採集されているようですが、食用にされず流通はほとんどありません。
特に障害物の無い海底で、ROV(遠隔操作型の無人潜水機)が近づいても逃げるようすもなく、ポツンと佇んでいるようすが今回の潜航調査で観察されました。


冬のアイドル 小さなお団子みたいな魚「ダンゴウオ」展示開始

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