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新着生物

マングローブの忍者、相模川に現る
「フタバカクガニ」展示開始

展示開始日:2020年10月15日(木)~

フタバカクガニ

学名:Parasesarma bidens
十脚目 ベンケイガニ科
採集場所: 相模川
展示場所: 相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


千葉県および島根県より南に分布します。南方系の種で、南西諸島では多く見られます。
相模湾周辺では少ない種でしたが、近年増えている印象です。
相模川では20年ほど前に初めて記録され、その後行われた当館の調査では、生息地点や個体数は年や時期によって異なりますが、たびたび確認されています。

茶褐色とアイボリーのまだら模様は、干潟水槽に展示しているカクベンケイガニとよく似ていますが、はさみが黄色いこと、眼の下に稲妻のような黒い模様があること、そして甲の脇に2つの尖った部分(歯)があることから、区別できます。
最後の特徴が和名の「二歯」の由来になっています。

その動きは高速かつ巧みで、樹上を駆けまわったり、枝から枝へ飛び移るような動きを見せます。地上でもジグザグに素早く逃げるため、野外での観察は至難です。


水族館で展示されることが少ない種ですが、当館では10年ほど前から数回にわたり、南西諸島産の個体をメインに展示してきました。
今回は相模川の個体となります。
水槽内ではゆっくりと活動しますので、本種をじっくりと観察するチャンスです。ぜひご覧ください。

※生物が隠れて見えにくくなる場合があります。予めご了承ください。


キュウリみたい?
でも硬いサンゴの仲間「キュウリイシ」展示中

展示開始日:2020年10月8日(木)~

キュウリイシ

学名:Herpolitha limax
イシサンゴ目 クサビライシ科
大きさ: 全長 約 20cm
展示場所: 太平洋


太平洋からインド洋にかけて広く分布し、日本では沖縄で見られます。
波の弱いサンゴ礁のへりの斜面や、砂や砂利まじりの海底に生息します。
中央に一本の溝があり、そこに複数の口があります。
口の周りから放射状に隔壁が伸び、所々から触手が伸びます。日中はほとんど触手を伸ばしませんが、夜間にたくさんの触手を伸ばします。
触わると硬く、裏側はくぼんでいて細かいトゲが敷き詰められています。

どうですか?
キュウリに見えますか?
これでも立派なサンゴの仲間です。

※生物の状態によって、短期間の展示となる可能性があります。ご了承ください。


えのすい初展示!
サンゴの仲間「シタザラクサビライシ」展示中

展示開始日:2020年10月5日(月)~

シタザラクサビライシ

学名:Fungia fungites
イシサンゴ目 クサビライシ科
大きさ: 直径 約 15cm
展示場所: 太平洋


太平洋からインド洋にかけて広く分布し、日本では沖縄で見られます。
比較的波の静かなサンゴ礁のへりの斜面や、サンゴ礁に囲まれた浅い場所に生息しています。
サンゴの仲間には、岩などにくっついて生活をする固着性の種類と、本種のように、成長すると固着せず、単体で海底などに転がっている種類とがあります。
中央に口があり、隔壁の間から触手を伸ばします。
また、固着していないため、波などでひっくり返されても自力でもとに戻ることができます。

本種は裏側に鋭く尖ったトゲがあることが特徴です。
夜になると触手をたくさん伸ばしますが、日中でも伸ばしていることがありますので、ぜひご覧ください。

※生物の状態によって、短期間の展示となる可能性があります。ご了承ください。


希少な巨大魚!!「オオニベ」初展示

展示開始日:2020年9月25日(金)~

オオニベ (大鮸)

学名:Argyrosomus japonicus
英名:Japanese meagre
スズキ目 ニベ科
全長: 約60cm(2020年9月24日現在)、成長すると: 約150cm
採集場所: 相模湾(定置網)
展示場所: 相模湾ゾーン 沿岸水槽


南日本の太平洋側、東シナ海、台湾、オーストラリア南部、インド洋に分布し、水深150mまでの砂地や岩礁、河口に生息します。
天然の個体はほとんど市場に出回りません。また、釣ることが難しいことから、砂浜から大物釣をする人たちの間では「幻の魚」と呼ばれます。
特に宮崎県のオオニベ釣りは有名で、県魚に指定し、養殖も行われています。

相模湾で漁獲されることはほとんどなく、“えのすい”で初めての飼育となります。
日本で 17種類ほど知られるニベ科の中では最大で、成長すると全長 150cm、体重 30kgほどにもなります。


成魚と幼魚でこんなに違う!
この時期だけ見られる「アオブダイの幼魚」展示開始

展示開始日:2020年9月9日(水)~

アオブダイ (青武鯛)

学名:Scarus ovifrons
英名:Knobsnout parrotfish
スズキ目 ベラ亜目 ブダイ科
全長: 約 2cm
採集場所: 真鶴
展示場所: 相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


東京湾からフィリピン近海にかけての西太平洋に分布するブダイの仲間です。
幼魚は細長い体に黒みがかった褐色と白の縞模様で、おちょぼ口をしていますが、成魚になると青い縁取りのある美しいヒレと、硬い貝殻も砕く丈夫な歯があるオウムのような顔つきに変化します。
今回の展示個体は、同じベラ亜目のベラ類の群れに交じって泳いでいるところを採集しました。相模湾大水槽で泳ぐ成魚と見比べてご覧ください。


アオブダイ 成魚

※生物の状態によって、短期間の展示となる可能性があります。
ご了承ください。


怪しく鮮やかなヤドカリを相模湾で発見!
「ベニワモンヤドカリ」展示開始

展示開始日:2020年9月9日(水)~

ベニワモンヤドカリ (紅環紋宿借)

学名:Ciliopagurus strigatus
英名:Halloween hermit crab
十脚目 ヤドカリ科
全長: 約 2cm
採集場所: 真鶴
展示場所: 相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


足とハサミは赤とオレンジ色の縞模様で、触覚や目もオレンジ色とビビッドカラーの派手なヤドカリです。
胸は白く平らで、入り口の狭いイモガイやタカラガイの貝殻に好んで入ります。
展示の個体は、イモガイに形の似ているマガキガイの貝殻を利用しています。
警戒心が強く、のぞき込むと貝殻から出てこなかったり、なかなかこちらを向いてくれません。
房総半島以南のインド、太平洋に広く分布し、サンゴ礁の浅い海でよく見られますが、“えのすい”で本種を相模湾で採集したのはこれが初めてです。
美しくシャイな姿をご覧ください。

※生物の状態によって、短期間の展示となる可能性があります。
ご了承ください。


上皇陛下もご研究された
「オキナワハゼ属の一種」展示中

展示開始日:2020年8月20日(木)~

オキナワハゼ属の一種

学名:Callogobius sp.
スズキ目 ハゼ科
大きさ: 約 2.5cm
展示場所: 皇室ご一家の生物学ご研究


オキナワハゼ属は現在、世界中から 37種が知られていますが、これ以外にもまだ報告されていない種が多くいます。
今回展示したオキナワハゼの仲間は、インドネシアで採集されたもので、採集地や形態、模様から、インド、マンナール湾で採集された個体をもとに 1968年に新種として報告された Callogobius mannarensis と思われます。
ハゼ類のご研究にご尽力されている上皇陛下は、1977年にオキナワハゼ属の分類に関する論文を発表されています。
ハゼの仲間は種類が多く、外部形態で分類する時は鰭の条数などはもちろん、頭部の感覚管や孔器の位置や数も調べます。
体が小さく、岩陰に隠れてしまうことが多いですが、このカラフルな模様を見てもらえるように展示しています。“えのすい”でオキナワハゼの仲間は初展示となりますので、この機会にぜひご覧ください。


※参考文献
明仁親王・黒田勝介, 1977. 日本で採集されたオキナワハゼ属5種及びその類縁関係. Japanese Journal of Ichthyology, 24(2): 113–127.


おめでとう!えのすいで初めて誕生!!
「イヌザメのBaby」展示中

展示開始日:2020年7月30日(木)~

イヌザメ

学名:Chiloscyllium punctatum
英名:Brownbanded bambooshark
テンジクザメ目テンジクザメ科
大きさ: 約 15cm
展示場所: 太平洋


インド洋から太平洋にかけて広範囲に分布し、日本では沖縄にいます。
浅いサンゴ礁の海でくらし、日中はサンゴの陰に隠れていることが多いです。
今回“えのすい”では、イヌザメの繁殖に初めて成功しました。

イヌザメは卵生で、卵は約 4か月で孵化します。
卵の中の赤ちゃんは、豆粒よりも小さい大きさでしたが、卵黄を吸収して少しずつ成長し、孵化前には卵の中で身動きがとれないほどぎゅうぎゅうの大きさになって、ようやく孵化します。

生まれてしばらくは、黒と白の縞々模様がとてもきれいですが、成長と共に縞模様は薄れ、色も灰色になります。
生まれた時は 15cmほどですが、成長すると 1mほどになります。
親がサメ水槽にいるので、模様と大きさを比べてみてください。

水槽の底をよちよち歩くように移動するかわいい姿をお見逃しなく。


えのすい初展示! 巨大になるイソギンチャク
「アラビアハタゴイソギンチャク」展示中

展示開始日:2020年7月13日(月)~

アラビアハタゴイソギンチャク

学名:Stichodactyla mertensii
イソギンチャク目ハタゴイソギンチャク科
大きさ: 直径約 35cm

展示場所: 太平洋


イソギンチャクで最大になる種といわれ、その大きさは直径が 1m以上にもなります。
インド、太平洋に広く分布し、日本では奄美諸島以南でみられます。サンゴ礁の内側や深みに生息し、カクレクマノミが共生します。
ハタゴイソギンチャクの仲間はどれもよく似ていますが、本種は体の側面にあるイボが赤色をしており、ドット柄で鮮やかであることから簡単に見分けることができます。
当館では初めての展示となります。
現在は直径約 35㎝で、まだまだ本種としては小さいですが、これから少しずつ大きくなることを願っています。


星に願いを!!
「シモフリタナバタウオ」展示中

展示開始日:2020年6月24日(水)~

シモフリタナバタウオ(霜降七夕魚)

学名:Calloplesiops altivelis
英名:Comet
スズキ目 タナバタウオ科
大きさ: 約 14cm
展示場所: 太平洋


インド洋から西太平洋に広く分布し、日本では伊豆諸島や和歌山、沖縄などで見ることができます。
黒地の体に白い斑点がたくさんあり、背鰭には大きな目玉模様があります。この色と模様でウツボの仲間のハナビラウツボに擬態していると言われています。
警戒心が強く、普段は岩陰に隠れ、外敵が近付くと鰭を広げてそのウツボになりきってこちらを威嚇します。
漢字で書くと「霜降七夕魚」。七夕が名前に入った魚です。白い斑点を星に見立てて、願い事をしてみるのはいかがでしょうか?


マングローブの忍者、相模川に現る 「フタバカクガニ」展示開始

キュウリみたい? でも硬いサンゴの仲間「キュウリイシ」展示中

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