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新着生物

アリのようなキリギリス「ヒメギス属の一種」展示開始

展示開始日:2018年6月6日(水)~

ヒメギス属の一種 (姫螽斯)

学名:Eobiana sp.
体長: 約 2cm
採集場所: 神奈川県藤沢市(引地川流域)
展示場所: 相模湾ゾーン 川魚のジャンプ水槽


ヒメギスの仲間は、シベリアから日本を含む東アジアにかけて分布するバッタ目キリギリス科に属する昆虫です。
その名の通りキリギリスとしては体が小さく、一見アリのような黒い体は、よく見るとワインレッドに輝き、蛍光グリーンの模様がアクセントに入る、シックな美しさを持ちます。
展示個体はヒメギスだと思われますが、まだ幼虫ではねがなく、正確に種を特定できないため、ここではヒメギス属の一種としています。
ヒメギスは湿り気を好み、水辺に生えるヨシやススキ、セイタカアワダチソウなどの草むらでよく見られ、これらの葉の上にいることが多く、地面にいることはまれです。
キリギリスの仲間としては、生息数が多いとされますが、同じような環境で見られるオンブバッタなどより警戒心が強く、人が近づくと素早く草間をすり抜けて逃げるため、目にする機会はあまりありません。
水槽内ではそれほど素早く動き回りませんので、この機会に一風変わったキリギリスの姿を、ぜひご覧ください。


鹿児島の清流からやってきた「ミカゲサワガニ」展示開始

展示開始日:2018年6月1日(金)~

ミカゲサワガニ (御影沢蟹)

学名:Geothelphusa exigua
甲幅:約 2cm
採集場所:鹿児島県東部(大隅半島)
展示場所:テーマ水槽


サワガニの仲間は、一生を淡水域だけでくらします。
子ガニは、母ガニの腹に付いた卵から直接産まれるため、プランクトンの時代がありません。そのため、分布が拡がりにくく、地域によって独自の色や模様を持つようになり、中には別の種類に分かれたものもあります。

ミカゲサワガニは、鹿児島県の東側、大隅半島にだけ見られる固有のサワガニです。
近くには普通のサワガニも生息しますが、ミカゲサワガニはサワガニよりも眼が小さいことで区別できます。
薄茶色の体に細かいまだら模様が「御影石」を思わせることが、和名の由来です。
この度、いおワールド かごしま水族館より、貴重な個体を譲り受けました。
当館トリーターも実物を見たのは初めてです。
生きた姿をご覧いただける機会はほとんどありません。
水槽には、同じ九州産(宮崎県)のサワガニを一緒に展示しています。
こちらは体が茶色、ハサミが白、脚がオレンジです。見比べてみてください。

※本種の生態から、石の隙間に潜って見えなくなっている時があります。予めご了承ください。

[協 力] いおワールド かごしま水族館


まっ白な体はまさに“おまんじゅう”

展示開始日:2018年5月31日(木)~

スベスベマンジュウガニ (滑滑饅頭蟹)

学名:Atergatis floridus
十脚目 オウギガニ科
甲幅: 3.3cm
採集場所: 相模湾
展示場所: なぎさの体験学習館 2F


甲らが丸く(楕円形)、おまんじゅうのような形をしています。
浅い岩礁や岩のすき間などで見られます。
本種は毒を持っていることでも有名で、さわるのは問題ありませんが、食べることは厳禁です。

相模湾の磯で採集されたこの個体は、ツメの先と目以外全体が真っ白です。
一見、アルビノ(メラニン色素の生合成に関わる遺伝情報の欠損による先天的メラニン色素欠乏個体)とも考えられましたが、アルビノの特徴である赤い目(瞳孔)ではないことから、突然変異による白変種であると考えられます。
大変珍しい個体です。




鋭い目つきと真っ赤な指先「クシテガニ」展示開始

展示開始日:2018年4月27日(金)~

クシテガニ (櫛手蟹)

学名:Parasesarma affine
甲幅: 2~4cm
採集場所: 東京湾
展示場所: 相模湾ゾーン 干潟水槽


東京湾から九州、中国、台湾に分布します。
今回展示した個体は、東京湾で行われた調査で採集されたものです。
先端が赤いハサミの上縁に、クシを思わせる凹凸が並ぶのが和名の由来となっています。

干潟の発達する河口域に生息します。
生息環境の減少から希少な種となっており、日本ベントス学会による「海岸ベントスのレッドデータブック」で、絶滅危惧II類に指定されています。
相模湾での記録は、1980年代以前の図鑑に生息が明記されているものの、当館が行っている近年の調査では確認されていません。
干潟水槽内に設置してある小水槽内に展示しました。

生きた状態で展示されることがほとんどない珍ガニを、ぜひご覧ください。

※本種の生態から、隙間に潜んで見えにくい時があります。ご了承ください。

関連航海採集日誌
2018/02/28 東京湾干潟調査


春本番!おめで鯛「キダイ」を展示開始!

展示開始日:2018年4月23日(月)~

キダイ (黄鯛)

学名:Dentex hypselosomus
英名:Yellowback seabream
スズキ目 タイ科
採集場所:江の島沖(水深 78m)のアマダイ釣りにて採集
展示場所:太平洋 (冷たい海)


マダイ、チダイなどと共に、名前にタイのつく魚の一種です。
成長しても 40cm程にしかならず、背には黄色い斑紋があるのが特徴です。
30m以深の海底近くにすむため、沖合いの底引き網や釣り等で漁獲されます。
本個体は江の島沖(水深 78m)のアマダイ釣りにて採集されました。
食用としても美味しいため、マダイの代用ではなく、別名レンコダイと呼んで珍重される場合もあります。

当館では、チカメキントキやアカアマダイ、ヒメ等の同じ赤い体色の魚たちと混泳していますが、紅、朱、橙、緋・・・ 何十種もある和色の赤に当てはめて見比べていただくと、ちょっと楽しいかもしれません。


ヒゲダイが身だしなみを整えた?「ヒゲソリダイ」展示開始

展示開始日:2018年4月18日(水)~

ヒゲソリダイ (髭剃り鯛)

学名:Hapalogenys nigripinnis
スズキ目 イサキ科
全長 約 30㎝
採集場所:相模湾(江の島地先)
展示場所:相模湾ゾーン 湘南港水槽


青森県から九州までの日本と、朝鮮半島から中国、台湾に分布しており、水深 20~80mの大陸棚砂泥域に生息します。
今回の展示個体は、2018年3月11日に江の島地先の定置網で漁獲されました。
相模湾では少なく、新江ノ島水族館への搬入歴は過去に数回あるだけです。
姿かたちがよく似た種類として、同じイサキ科のヒゲダイとコショウダイが相模湾大水槽にいます。
ヒゲソリダイは、体側に斜めに走るストライプ模様がコショウダイの若い個体に、体高がある体つきと尖った精悍な顔つきはヒゲダイに、それぞれよく似ています。
そして、その和名が示す通り、その下あごにはひげが目立ちませんが、よく見ると、ごく短いひげが、細かく並んでいます。
際立った特徴はないものの、他に類を見ない雰囲気を持つ珍しい「ヒゲソリダイ」を、ぜひご覧ください。


“蛇腹ホース”が動く!?「ミョウガガイ」

展示開始日:2018年3月29日(木)~

ミョウガガイ (茗荷貝)

学名:Scalpellum stearnsi
節足動物門 有柄目 ミョウガガイ科
全長:約 10cm
採集場所:相模湾(江の島地先)
展示場所:深海l


深場の岩などで固着生活をしています。
石灰質の殻板で被われた蛇腹ホースのような柄の部分と四角い殻の頭状部に分かれ、その風貌がとても奇妙な生き物です。
よく見ると四角い頭状部がどことなく・・・
「茗荷(みょうが)」に似ている・・・
「ミョウガガイ」の名前の由来でしょうか・・・。

ミョウガガイは、「カイ」と名前についていますが貝の仲間ではなく、エビやカニと同じ甲殻類の仲間ですが、どちらかというと磯で見られるフジツボやカメノテに近い仲間です。
この仲間は 19世紀前半までは貝の仲間の「軟体動物」とされていて、その後生活史が判明したことで「節足動物」に含まれるようになった、特異な経歴を持っています。
頭状部の中には、生きるためのすべての器官が詰まっていて、さらには曼脚といわれる熊手のような器官を使って流れてくるプランクトンをキャッチしています。
プランクトンをキャッチしやすいように“蛇腹ホース“を動かして、流れに合わせて曼脚の向きを変えています。

ミョウガガイ科の仲間は、さらに深い深海の熱水噴出域や湧水域にまで見ることができます。
有柄目はその生息範囲を磯から深海まで広げている、とても珍しい仲間たちです。

※生物の状態により、短期間の展示なる可能性があります。ご了承ください。


ポコポコ泳ぐかわいらしいクラゲ
「キャノンボールジェリー」展示開始

展示開始日:2018年2月1日(木)~

キャノンボールジェリー

学名:Stomolophus meleagris
傘の直径:3cm
展示場所:クラゲファンタジーホール


「キャノンボールジェリー」は南米の東岸を中心に太平洋・大西洋の数箇所で確認されている根口クラゲの仲間です。
食用にされており、加工されたクラゲは日本へも輸入されてきます。

展示個体は、2017年12月にフランスのパリ水族館よりポリプを譲り受け、当館にて育てたものです。
ポリプの搬入と同時にストロビレーションが始まり、100個体以上のエフィラ幼生を得ることができました。
約50日が経過した現在、傘の直径は3cmほどに達し、水槽の中を元気に泳ぎ回っています。


パリ水族館とは、お互いのクラゲの飼育・繁殖の技術の向上を目的に交流を行っています。
当館からは、当館育ちの「ブルージェリー」のポリプを贈りました。



まるで福笑いのような顔「ダルマガレイ」展示開始

展示開始日:2018年1月29日(月)~

ダルマガレイ (達磨鰈)

学名:Engyprosopon grandisquama
採集場所:相模湾江の島地先(江の島定置網)
展示場所:相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


カレイ目ダルマガレイ科に属し、神奈川県、兵庫県から九州南岸までの日本沿岸と、台湾からインド洋、東アフリカまでの広い範囲に分布しています。
最大でも12cmほどの小さなカレイです。
カレイの名を持ちますが、両眼は体の右側ではなく、ヒラメと同じ左側にあります。
両眼の間が広く空いていることと、尾ビレに2つの黒点があることが特徴ですが、似ている種類がいくつか知られており、正確な種判別には各ヒレのすじ(鰭条)の数を数えて比較する必要があります。
それほど珍しい種類というわけではなく、地引網などで漁獲されますが、江の島周辺では見る機会が少ないうえ、漁獲時のダメージから回復しないことがほとんどであり、旧・江の島水族館時代から展示例がありませんでした。

2018年1月19日に、江の島地先の定置網で漁獲されたものが比較的良い状態で搬入されたので、バックヤードでトリートしていたところ、体の傷が回復し、摂餌が見られるようになりましたので、展示することにしました。
まるで福笑いのような顔を、ぜひご覧ください。

※砂に隠れて見えにくくなっていることがあります。ご了承ください。


北の海のアイドル!
“えのすい”生まれの「フウセンウオ」たち

展示開始日:2018年1月26日(金)~

フウセンウオ (風船魚)

学名:Eumicrotremus pacificus
スズキ目 ダンゴウオ科 イボダンゴ属
新江ノ島水族館生まれ
展示場所:太平洋


「フウセンウオ」は、日本海や東北以北の太平洋やオホーツク海に生息している最大で全長 13cmほどになるダンゴウオの仲間です。
その名の通りふくらんだ丸い風船のような体型の魚で、腹ビレは吸盤状に変化していて岩や海藻にくっつくことができます。


展示個体はすべて“えのすい”で生まれました。
2016年に北海道から搬入した「フウセンウオ」が、2017年3月頃より複数回産卵し、産卵より 50~60日後に全長 5mmほどの稚魚が孵化しました。
展示水槽に入れられる大きさ(全長 4~5cm)になるまでバックヤードで 9ヶ月ほど大事に育成してきました。
体の色や模様には個体差があり、環境によって変わることもあります。
大きな水槽で悠々と過ごす、まだ小さな可愛らしい「フウセンウオ」たちをご覧ください。

動画で見る
“えのすい”生まれのフウセンウオ l YouTube


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