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航海・採集日誌

2018.11.20 トリーター:杉村

2018/11/20 沖縄トラフ伊平屋北海丘深海調査航海(6)
航海日誌 6日目 (最終日)

間もなく、下船です
間もなく、下船です
期間:2018年11月15日~11月20日
場所: 沖縄中部トラフ
目的:多系統群から探る普遍的な極限環境適応機構の解明 / 悪玉細菌群の制御を目的をした広宿主性ウイルスの探索


みなさん!
早いもので、もう今日で下船です。アッという間の6日間でした。
・・・ なんかいつも最終日はこんな書き出しだったような気が・・・ と思いつつも、相変わらずの速さで調査航海は終了しました。
陸が恋しいような、まだ船に乗っていたいような・・・ そんな気分です。

今朝は、日も上がらぬ朝早くから下船の準備です。
海上は風が強く、船はそこそこ揺れていました。
昨日の日誌にも書いたと思いますが、私の片づけはこれから。
まずは、生きているゴエモンちゃんたちを搬送する準備です。
発泡スチロールや保冷剤などを、せっせと冷倉庫のある部屋から持ち出しました。
海水の水温や数を計測しながら作業は進み、昨夜のうちに準備をしておいたお陰で、下船時間 9:00前には何とか片づけることができました。
これまでの乗船経験もあって、なかなか早く片付け準備が整いました。


搬出を待つ荷物たち

毎回、沖縄下船や前回の鹿児島下船などは、昼近くまでバタバタするんですが、今回はちょっとですがゆったり下船ができました。

今回の航海では、久しぶりの熱水噴出域を観るができたことはもちろんですが、3年前の航海の時と同じ場所での潜航調査でしたが、そこには新しいチムニーができていたりと、数年をかけて少しずつ変化していく深海の姿を実感することができた調査でした。
また、沈設した鯨骨のようすや 5,000mの深海の世界をLIVEで見ることができたことも収穫でした。

このように得られたゴエモンたちは、水族館では研究用にすべてに番号を付け、大きさと性別も記録して管理します。
※JAMSTECでは、全てのサンプルにID番号が付いていて、全て管理されているんです。
そして、えのすいではJAMSTECとは別に、航海で得られたサンプルほぼすべてに飼育研究用に番号が付いています。
そうすることで、どの個体がいつどこでどのような方法で採集され、どのような研究をしたのかなどを記録することができ、研究の成果として残し、さまざまな研究会などで公表しています。
そして、その研究をもとに、さらなる研究を行うことができるようになります。
こういったことを研究者のみなさんと連携して行うことは、えのすいの深海チームの重要なミッションなのです。

さあ!水族館に戻ったら、さらに飼育日数を更新して未だ謎に満ちたゴエモンコシオリエビの生態を明らかにしたいと思います。
今日まで6日間の間、私の航海日誌にお付き合いいただきましてありがとうございます。
次は、新江ノ島水族館の深海展示でお会いしましょう!

本航海KR18-15につきまして、大変お世話になりました「かいれい」乗組員のみなさま、「かいこう」運航チームのみなさま、そしてご乗船されました研究者のみなさまに、この場をお借りしまして感謝申しあげます。


いよいよ、沖縄を離れます


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KR18-15「かいれい」/「かいこう」 「多系統群から探る普遍的な極限環境適応機構の解明/悪玉細菌群の制御を目的をした広宿主性ウイルスの探索」を目的とした調査航海

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-


2018.11.19 トリーター:杉村

2018/11/19 沖縄トラフ伊平屋北海丘深海調査航海(5)
航海日誌 5日目

沖縄本島が見えたぞ!
沖縄本島が見えたぞ!
期間:2018年11月15日~11月20日
場所:沖縄中部トラフ
目的:多系統群から探る普遍的な極限環境適応機構の解明 / 悪玉細菌群の制御を目的をした広宿主性ウイルスの探索


調査船「かいれい」は、只今沖縄本島南東部の沖合に停泊しています。
天候は、雲は多いですがおおむね快晴といったところでしょうか。
海況の方は、午前中は少々のうねりと白波がたっていて、夕方には風が出始め、「かいれい」が少々揺れています。

昨日で調査は終了、今日は回航日になりますが、実質的には最終日ですね。
乗船している研究者のみなさんは、AM 7:30の朝食の後、片付けを始めています。
私も片付けと・・・ といきたいところですが、水族館に研究用に持ちかえるゴエモン(ゴエモンコシオリエビ)たちのお世話がありますので、片付け 5割、明日の搬送の準備 5割、残った時間で少々の休憩と潜航内容の整理や航海日誌の作成、あとは陸から持ち込んだ事務仕事をしています。
回航日でも、やること結構あるじゃん?!

昨日まで、ラボの中には顕微鏡や採泥コアなど、あらゆる分析機器がところ狭しと並べられていましたが、夕方には、その多くが搬送用のコンテナや宅配便用に梱包されてしまいました。


搬送用のコンテナでいっぱいのデッキ

残っているのは、少々の荷物と私の使っている飼育水槽と用具・搬送用発泡スチロールくらいでしょうか。
私の荷物は、宅配便に託すものと自分で持ちかえるものとに分かれるので、宅配便用の荷物で飼育関係の機材以外はほぼまとめました。
ゴエモンたちは元気で生きていますので、下船ギリギリまでは搬送作業は出来ません。
飼育水槽の中のゴエモンたちや水の状態を観ながら、明日までにもう一作業必要です。

夜の換水処理用、明日の搬送用に大量の冷海水(水温3.5℃)を作っておく必要がありますから、未だ大型冷蔵庫の中には10個程のバケツとポリタンクが詰め込まれています。

明日は、AM 9:00に那覇新港に着岸予定なので、それまでに全ての荷造りが必要です。
そして、那覇新港には我々の下船を待つ次航(KR18-16)のみなさんも待っていますので、下船日は荷物と人の入れ替え作業もあって、より大変です。
特に今回のように遠方地の下船で”えのすいトラック”の来ない時は・・・ 時間との戦いもあって正直なかなか辛いです。
”えのすいトラック”と迎えに来るスタッフ“えのすいスタッフのみんな”のありがたさをいつも以上に感じています!!
ホント!ありがとう!!

明日は、朝 5時には荷造り開始の予定です。
早起きをしないと大変なことに・・・
下船に向けて最後の準備をしたいと思います。

それでは、また明日。


本航海に参加した研究者のみなさん



JAMSTEC(海洋研究開発機構)KR18-15「かいれい」/「かいこう」 「多系統群から探る普遍的な極限環境適応機構の解明/悪玉細菌群の制御を目的をした広宿主性ウイルスの探索」を目的とした調査航海

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています


2018.11.18 トリーター:杉村

2018/11/18 沖縄トラフ伊平屋北海丘深海調査航海(4)
航海日誌 4日目

薄明
薄明
期間:2018年11月15日~11月20日
場所:沖縄中部トラフ
目的:多系統群から探る普遍的な極限環境適応機構の解明 / 悪玉細菌群の制御を目的をした広宿主性ウイルスの探索


「かいれい」上空は少々雲が多く、遠くの雲の間から太陽の光が差し込むような天気でした。

本日の潜航地点は、南西諸島沖の水深 5,000mの海底です。
着底までは約 3時間を要するため、これまでより 1時間前倒しでの準備です。
AM 5:30に居室のベットから出て、えのすいの作業着に着替えて”かいこう”のあるデッキに、6時前には降りていきました。
既に運航チームのみなさんは、準備を始めていました。
デッキから外を見ると、遠くの空がうっすら白く見えました。
これが、夜明け前の薄明(はくめい・はくみょう)というやつですね。
沖縄の朝は、寒くもなく暑くもなく爽やかでした。

さあ、深海 5,000mに向けて!

“かいこう“が目指す 5,000mへは簡単には行けない世界です。
何が簡単ではないか・・・
「水圧」という単語がみなさんの頭の中には、最初に想い浮かびそうですが、実際には「海水」そのものの存在が簡単ではないんです。
「水圧」は、その圧力に負けない素材や構造のものを作れば克服することは出来ます。※当然、これはこれで、簡単ではないのですが・・・ 。
それよりやっかいなのは、海の中では電波が使えないことです。
我々は、日常ごく普通に何の疑いもなく、携帯電話や車のナビシステムを使っていますよね。
海の中では、その携帯電話やナビシステムが使えない・・・
つまり、“電波”が使えないということです。
では、海の中での通信手段はというと・・・ “音波”を使います。
※最近では光などを使った新しい通信方法も開発されていますが、その多くはまだ開発段階です。
現在の日本の技術では、音波で位置情報や音声・画像までも送ることができ、しんかい6500では実際に使われています。
・・・えのすいで展示している「しんかい2000」も音波で通信していました・・・
音波での通信は深くなればなるほど、通信のタイムラグが長くなり、探査船などから送られてくる位置情報にはズレが生じやすく、位置を正確に把握することが難しくなってくるそうです。
コンピューターも、それを考える人も進歩しますが、それでもまだまだ壁はあるようなのです。

なぜ? このような話をしたかというと・・・
実は本日の潜航、最終的に目的の海底に辿り着く事が出来なかったのです。
海水の壁は、思った以上に高かったのです。
今回のような水深ではなおさらなのでしょう。
5,000mもの深さになると、海況や海流の影響を受け、さらに水深による位置情報の乱れやズレが大きかったようでした。
何も無い海底では、位置情報だけが頼りですから・・・。
実際に計器を観ているとビークルの表示位置があっちこっちにバラバラに表示されていました。

本当に「深海」は、宇宙に行くより難しい!!

5,000mの世界は、昨日の 2,000mよりさらに静寂の世界でした。
“かいこう”が航行する間、モニターに映し出される泥と泥岩で覆われた海底に目を凝らしていましたが、ユメナマコと思われるナマコの仲間が 1~2個体と、小型のクシクラゲの仲間を 2~3個体、魚類?と思われる生物をぽつりと見たくらいでした。
マリンスノーは非常に少なかったです。
昔の人たちが、「深海に生物が存在しない」と言った理由が、何となく分かるような気がしました。
一昨日の熱水噴出域の生物の豊富さが嘘のようにさえ感じました。


5,000mの海底

研究者のみなさんは、水深 5,000mの泥や海水を採取して泥の中の小さな生物や微生物を調べられていました。
どんな生き物がいるのか、これも楽しみです。

今日は、深海調査の厳しさと難しさを改めて感じた1日でした。
これから夜にかけて、我々のいる海域は海況が悪化するということで、船は移動を始めました。
夜から朝にかけて沖縄本土の近くに到着の予定です。

それでは、また明日。


Aフレームの合間から夕日が・・・


5,000mからお帰り・・・ ブ○メン!


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KR18-15「かいれい」/「かいこう」 「多系統群から探る普遍的な極限環境適応機構の解明/悪玉細菌群の制御を目的をした広宿主性ウイルスの探索」を目的とした調査航海

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-


2018.11.17 トリーター:杉村

2018/11/17 沖縄トラフ伊平屋北海丘深海調査航海(3)
航海日誌 3日目

調査船「かいれい」からの朝日
調査船「かいれい」からの朝日
期間:2018年11月15日~11月20日
場所:沖縄中部トラフ
目的:多系統群から探る普遍的な極限環境適応機構の解明 / 悪玉細菌群の制御を目的をした広宿主性ウイルスの探索


天候は、快晴とはいきませんでしたが、少々曇り空がちで所々に晴れ間が、といったところでしょうか。
“かいれい”は、今日も心地よく揺れています。
中には少々気分を悪くされた研究者の方がいたようでしたが・・・ 。


無人探査機「かいこうMk‐lV」: 着水

今日と明日は、私たちとは別の研究グループのみなさんの潜航調査です。
ターゲットは、水深 2,000m付近の海底。
その海底には、十年ほど前に研究のために沈設した鯨骨があります。
最初のミッションは、その鯨骨を探すところから。
沈設後、何度か訪れているとのことですが、そのたびに見つけられるかドキドキだそうです。
水深 2,000mに到着すると、照明に当たって、濃紺から緑色に変化する海中と黄土色に染まった海底が広がる世界が“かいこう”から送られてきます。
海中には、クラゲの仲間やクサウオの仲間と思われる深海魚がぽつりぽつりと姿をみせてくれます。
昨日の熱水噴出域とはうって変わった静寂の世界です。
しばらくすると、画面の奥の方に白く光る物が見えてきました。
それは・・・ 鯨骨に取り付けたマーカーです。
みんな安堵の表情でメインモニターを見つめていました。
私もその中の一人でした・・・

海底には、しっかりと鯨骨が沈んでいました。
沈設してから何年もかけて、いろいろな生物に分解されてきたのでしょう、設置するときに固定していたであろうロープがユルユルになっていました。
少し小さくなった骨の上には、真っ白な体のシンカイコシオリエビの仲間が何匹か付いていました。
時折びっくりしたコシオリエビが、腹部をイセエビのように小刻みに動かして、ピッピッピッピッと鯨骨から離れて泳いでいきます。
よくもまあ、広大な深海の海底でここにたどり着けるものだと思います。
彼らはいったいどうやって、深海の広大な海底にあるこの鯨骨を見つけたのでしょうか?
ここに来る途中には何も身を隠すものが無かっただけに、この光景を実際に目の当たりにするとますます謎が深まります。

鯨骨をハイヴィジョンカメラでよく観察すると、表面には他にも小さな生き物たちが付着しているようでした。
広大な深海の海底には、鯨骨をはじめとして沈木などが沈んでいます。
そういった沈没物にどのような生物が付き、どのように利用しているのか、またどのように変化していくのか、こういったことをさまざまな研究者のみなさんが調査をしているのです。

鯨骨の調査の後、大型の生物などを探索しに再び静かな海底を航行し始めました。
濃い赤紫色をしたユメナマコの仲間が海底にじっとして・・・ と思った瞬間、ぶわっと海底からジャンプして泳ぎ出しました。
なんともゆっくりな動きですが、水深 2,000mの高水圧下では必然的にこういう動きになってしまうんでしょうけど、やっぱり優雅でした。
その後も浮遊していたり、海底にじっとしているナマコの仲間に何度か出会うことが出来ました。
ここで、生物探索のユメ(夢)の時間は終わり、“かいこう”は離底しました。


無人探査機「かいこうMk‐lV」: 揚収

今夜は、研究者のみなさんが、揺れる船の上で顕微鏡とにらめっこをしながら回収した沈設物や泥などのサンプルの中から生物たちを探しています。
夜遅くまで生物探しは続きそうです。
明日、みなさんからの成果を聞くのが楽しみです。


研究の合間に・・・

船は、既に次の調査地点に到着しています。
そして、明日は、最後の潜航日です。
海が荒れないことを祈りたいです。
ではまた。


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KR18-15「かいれい」/「かいこう」 「多系統群から探る普遍的な極限環境適応機構の解明/悪玉細菌群の制御を目的をした広宿主性ウイルスの探索」を目的とした調査航海

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-


2018.11.16 トリーター:杉村

2018/11/16 沖縄トラフ伊平屋北海丘深海調査航海(2)
航海日誌 2日目

「かいこうMk‐lV」: まるで、○ンダ○のカタパルトデッキのよう?!
「かいこうMk‐lV」: まるで、○ンダ○のカタパルトデッキのよう?!
期間:2018年11月15日~11月20日
場所:沖縄中部トラフ
目的:多系統群から探る普遍的な極限環境適応機構の解明 / 悪玉細菌群の制御を目的をした広宿主性ウイルスの探索


調査航海2日目です。
いよいよ、本格的な深海調査が始まります。
本日は、私の所属しているグループの潜航日です。

潜航調査場所は、沖縄トラフ伊平屋北海丘です。
ここは、3年前の航海でも潜航した場所で、水深が約 1,000mの地点です。
朝、少々風が強く船は揺れていましたが AM 9:00には、予定通り無人探査機「かいこう」は沖縄の海の中に消えていきました。

水深 1,000mの海底に着くまでの約 1時間の間には、クシクラゲやクダクラゲの仲間をいくつか見かけることが出来ました。
水深が 700mを超えた辺りからハダカイワシの仲間でしょうか、ぽつり、ぽつりと出会うことも出来ました。

しばらくすると司令室のメインモニターにうっすらと山のようなシルエットと斜面を覆った白い大きな塊が見えてきました。
この海域には巨大なチムニーが 3つ程あり、その一つに到着したようです。
運航長が「ビークル、着底! 水深996」とコールします。

チムニーの斜面を覆っている白い大きな塊は、ゴエモンコシオリエビの大群落です。
群れの中や周辺部には、貝殻が黄色く縁取られたシンカイヒバリガイの仲間やオハラエビの仲間が見え隠れしています。
よく見るとユノハナガニも数個体観ることが出来ました。
熱水噴出孔近くには、別の種類のオハラエビの仲間も群れで集まっています。
この海域のオハラエビは、数種類確認されていて、同じチムニーで生活していながら、その生活場所はちゃんと分かれているところが面白いですね。

巨大なチムニーの先端には、200℃を超える熱水が噴き出して、白く沸騰しています。
このチムニーの中腹を観察していると、所々に軒のように張り出した部分があります。
“フランジ”と呼ばれるもので噴き出した熱水が他のチムニーに当たり、熱水に含まれている海水によって冷やされた金属などが固まって、徐々に外側に張り出して出来ていきます。
フランジの下の部分には熱水が溜まり、ROVのライトに当たって鏡のようにキラキラと輝いて、とても綺麗です。
チムニーのふもと付近には、タラバガニ科の仲間もみられ、何かを物色しているようでした。

沖縄の熱水水噴出域は小笠原の熱水噴出域に比べると、とてもアクティブで生き物も豊富です。
これには、いつみても感動しますね。
深海トリーターの醍醐味といったところでしょうか。
ここ沖縄には、シロウリガイも居るはずなのですが残念ながら今回は発見できず・・・ ですが、チューブワームのなかなか大きな群生地を見ることが出来ました。

久しぶりの沖縄は、やっぱり良いですね!
また、水族館でゴエモンの飼育をすることが出来ます。
今度は、より多くのゴエモンたちが1日でも長く飼育出来るように、そして研究に役立てるように、えのすいの深海チームみんなで頑張りたいです。
水族館へ帰るまでは、まだ 1週間ほどありますが、まずは船の上で頑張ります!

それでは、また明日。


朝の沖縄トラフ: 海しかない・・・


司令室のようす: 結構広いけど寒い・・・


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KR18-15「かいれい」/「かいこう」 「多系統群から探る普遍的な極限環境適応機構の解明/悪玉細菌群の制御を目的をした広宿主性ウイルスの探索」を目的とした調査航海

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-


2018.11.15 トリーター:杉村

2018/11/15 沖縄トラフ伊平屋北海丘深海調査航海(1)
航海日誌 1日目


期間:2018年11月15日~11月20日
場所:沖縄中部トラフ
目的:多系統群から探る普遍的な極限環境適応機構の解明 / 悪玉細菌群の制御を目的をした広宿主性ウイルスの探索


みなさん!こんにちは!!
航海日誌への登場は、今年4月の伊豆・小笠原航海の新青丸以来ですね。

今回は、本日15日より沖縄トラフの熱水噴出域及び南西諸島の深海生物調査の航海に参加しています。
沖縄トラフへの深海調査は、2015年の航海から数えて3年ぶりです。
えのすいでは、沖縄トラフに棲息しているゴエモンコシオリエビ Shinkaia crosnieri の長期飼育の研究を行っていて、その3年前の航海で採集されたゴエモンコシオリエビが 1個体だけですが、まだ生きています。
実に1,000日を越える飼育日数を数えています。
これはおそらく世界の記録を更新中?!かと。

今回の航海にご一緒させてもらっている研究者のみなさんと、ゴエモンの胸毛に付着するバクテリアの研究や飼育方法の研究開発を行い、この長期飼育に生かされています。
今回の調査で採集されたゴエモンコシオリエビを飼育して、さらに詳細な情報を収集したいと思っています。

それでは、明日からの調査に向けて・・・ と、いつもなら終わってしまうところですが、今日は出航が午後だったこともあって、乗船前に沖縄国際通りの市場に足を運んでみたので、ちょっとだけお知らせしたいと思います。

沖縄に来られるみなさんには、結構おなじみの市場かもしれません。
乾物から果物、加工品からお肉まで何でもそろっています。
私は、仕事柄どうしても「魚」売り場に足が・・・
沖縄と言えば”グルクン(タカサゴ)”ですね。
その他にブダイの仲間、ヒメジ、ハマダイなどのカラフルな魚が並んでいました。


ちょっと驚きは“アバサー(ハリセンボン)”が、肝と一緒に皮を剥かれて売られていました・・・ 調理しやすいようにでしょうね。
ここでは、買った食材を上の食堂で直ぐに食べられるようになっていますからね。


他に変わり種といったら、シャコ貝の仲間(刺身でおいしいらしい)やアサヒガニ、ヤシガ二が、並んでいました。
水族館で普通で飼育している生き物たちが沖縄では、食されているんですね。


やっぱり、地方の魚市場はおもしろい!!
※私は、地方に出かけたときは魚市場や魚屋さんに足を運んでみるようにしています。その土地の特徴が出ていてとっても面白くて勉強になりますからね。

さて、そんなこんなで沖縄の調査航海の始まりです。
どんな深海の世界が見られるのか楽しみです。
そして、明日からの航海が無事に成功しますように願って、今日のところはこれで・・・ 。
また、明日。


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KR18-15「かいれい」/「かいこう」 「多系統群から探る普遍的な極限環境適応機構の解明/悪玉細菌群の制御を目的をした広宿主性ウイルスの探索」を目的とした調査航海

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-


2018.07.07 トリーター:樋口

2018/07/07 江の島周辺海域・藻場モニタリング

期間:2018年7月7日(土)
場所:江の島周辺海域
目的:U字ボルトの増設、藻場モニタリング、海底清掃


みなさん こんにちは!
7月7日に江ノ島・フィッシャーマンズ・プロジェクト(以下EFP)の藻場モニタリングとU字ボルトの増設に行ってまいりました。

江ノ島・フィッシャーマンズ・プロジェクトとは・・・
2009年に江ノ島の釣り船「でいとう丸」の船釣り教室から始まった活動で、現在では、地元のダイビングショップやカヌークラブ、三陸のボランティアダイバー、大学などが協力し、食育としての「養殖ワカメ体験」や環境保全としての「藻場の保全活動」「クリーンフェスティバル」などに活発に取り組んでいます。

えのすいで潜水班が発足して潜水海中調査を実施するにあたり、事前に漁協にご挨拶に伺ったところ、EFPを紹介していただき、えのすいもこの活動に参加させていただくことになりました。

前回の潜水調査日誌でも書きましたが、私は海ではほとんど潜ったことがなく、潜水スキルについては初心者です。
相模湾大水槽には入社してから毎日のように潜っていますが・・・。
「海での作業どんな感じなんだろう~」と少し不安でした。

当日、前日まで海が荒れ、波もありましたが晴天に恵まれました(雨女の汚名返上ですね!)。
まず、EFPのみなさまにご挨拶してから作業のミーティングをおこない、いよいよ船へ・・ !

自分の潜水機材とともに船に乗り込みます・・ が、
あれ?
お、思ったより波があります・・ !

波とうねりでジェットコースターの下るときのフワッと感(伝わりますか・・ !)が何度も押し寄せ、ジェットコースターが大の苦手の私は生きた心地がしませんでした・・ 。
作業の海域に着いて、船が止まると先程よりもさらにうねりを感じます。
なんだか気持ち悪くもなってきました。

周りはベテランダイバーばかり!
みなさんテキパキと潜水準備をする中、気持ち悪くて準備に手間取ってしまいました。
でもみなさんに手助けしていただき、いざ海へ!
海に入ってしまえばもう気持ち悪くありません。

私はベテランの三陸ボランティアダイバーズ(以下三ボラ)の方々のチームに入れていただきました。
別チームは海底清掃もおこない、海底のゴミを引き揚げています。

まずは藻場のモニタリングに使用しているU字ボルトの増設です。
元からあるU字ボルトポイントの間に増設していきます。
メジャーを目安に水中ボンドで、U字ボルトをくっつけていきます。
大体の位置や水深をメモしていきます。
・・ とサラッと書きましたが、実際は三ボラの方々を見失わないようにするので精一杯!
この日は濁りがあり、数 m離れただけで見失ってしまいます。
ほとんど金魚のフン状態です・・ !
こ、これはいかん!


頼もしい三ボラダイバーの後ろ姿


メジャーで測ったポイントのU字ボルトに目印をつける

作業を終えて、少し休憩してから2本目の作業となりましたが、休憩の間は船を波の比較的穏やかなところに移動してくださったので気持ち悪さも和らぎました。休憩が終わって元の作業海域に戻ると再びうねりで船が揺れます。このとき、作業の詳細を説明して下さったのですが手元を見るとリバースしてしまいそうだったので、遠くの木々を見ながら耳だけ傾けていました・・・。

2本目は藻場のモニタリングです。
海中のポイントで 1m×1mの四角い枠を指定の位置に置き、その枠の中の被度(植物がどれだけの割合を覆っているかを%で表します)を測定します。
初めての作業なのでちゃんと理解できているか不安ですが、分かりやすく図式化するとこんな感じです(図1)。

図1

この図だと被度は大型藻類30%、小型藻類30%、その他40%といったところでしょうか・・・ !

これでいいのだろうかという不安感に苛まれながらも、どんどん被度を測定していきます。
できれば海藻の種類も同定していきます。
ちゃんと海藻の本を読んでおくんだった・・・ 。

役に立ったのか立っていないのかよく分からないまま、な、なんとか作業を終えました。
帰りの船でもグロッキーな私でしたが、みなさん話しかけてくださったり、タカラガイをくださったりと色々気にかけてくださいました。

帰ってくると海底清掃チームが大量のゴミと大きな樹脂板を引き揚げていました!
こんな大きな物を海中から・・・ !


大量のゴルフボール!





大きな樹脂板

海中から引き揚げたゴミを仕分けたあとはお昼ご飯です!
こんなに素敵なお昼ご飯を作ってくださっていました!


動いたあとのごはんは最高でした!

ごはんの後はミーティングです。
海底清掃チームと藻場モニタリングチームで作業の結果を報告し合いました。
そしてそれを踏まえて今後の活動を決めていきます。
今回は初心者すぎてみなさんにご迷惑をかけてしまいましたが、親切にしていただき、なんとか作業をおこなうことが出来?ました。

次回は9月の活動に参加予定です!
この日誌を読んで気になったな~ という方、ぜひ EFPのホームページ覗いてみてくださいね。


江ノ島・フィッシャーマンズ・プロジェクト


2018.06.19 トリーター:冨永

2018/06/19 逗子沖海中映像撮影・生物調査

期間:2018年6月19日(火)
場所:神奈川県 逗子沖 オオタカ根
目的:相模湾海中映像撮影・生物調査


みなさんこんにちは。
今年から潜水班が発足し、相模湾の各地に潜って潜水撮影を行なっています。
詳しくは、樋口トリーターが江之浦の映像撮影の詳細とともに書いてくれていますね。
今回は私と鈴木トリーターで逗子沖に潜り、海中映像の撮影を行ないましたので、そのようすをご報告します。

今回の潜水ポイントは、逗子沖にあるオオタカ根という海中に切り立った巨大な岩礁で、頂上付近は水深約 16m、根元付近は水深 30m近くもあります。
このポイントは、実は当館の逗子沖水槽を作る際のモデルとなった場所です。
先輩トリーターがこの場所に潜り、その環境を再現したのが現在の逗子沖水槽です。
以前からこの場所のことは聞いていたので、ぜひ一度自分の目で見てみたかった場所です。

朝の6時半、水族館を出発してお世話になるダイビングショップへ。
車の中から海を見ると、おやおや少し風があるような。
実は、最近、私が海に出ようとする日に限って悪天候に見舞われています。
今回の逗子沖に潜る前にも江の島に潜水しようと企画し、見ごと4回中止に。
この日の逗子沖潜水も、実は2回目のトライです。
ショップへ到着し、再び海を見ると、なかなかの風が。
祈るような気持ちでショップの方に聞いてみると「少しうねりはありますが、大丈夫でしょう」との嬉しい答えが!
準備をしていざ出航です。

波とうねりは少しあるものの天候は快晴、海の下にはどんな景色が広がっているのかわくわく半分と、慣れないダイビング機材に不安半分で海の中へ。
波立つ水面を抜けると、オオタカ根が足元に見えてきます。
お、大きくてすごい。
機材の不安はどこへやら、夢中になって近づいていくと表面にはヤギの仲間やウミシダなどが無数についています。
なんと見事なことでしょう。


周りにはネンブツダイやアジ、ムツの群れも多く、この根の周りが潮通しが良く、豊かな海であることがわかります。
早速近づいて調査開始です。
近くで見るとヤギの仲間はどれもしっかり活着し、流れに美しくたなびいています。


しばらくそんな景色に目をとられながら泳いでいましたが、岩の表面や隙間をよく見るといろいろな生物がいることに気づきます。
たとえば、イイジマフクロウニ。触ると危険なこのウニですが、その形の整った綺麗さから思わず近づいて写真をパシャリ。
その他にもイセエビやマダコが上手に隠れていました。


ゆっくり進んでいくと、向こう側が暗く、先が見えない場所に出ました。
そうです、ドロップオフしているオオタカ根の岩壁の縁です。
先が見えないというのはちょっと恐い感じがしますが、この先に見たかった景色があるはずです。
案内してくださっているショップの方に続いて進んでいくと、、、

見えてきました!イボヤギの壁です。


息を呑む美しさです。
こんなに多くのイボヤギを見るのは初めてで、どこを見ていいのやら。
とにかく必死で写真を撮りました。
イボヤギは岩の上に付いているものと思っていたのですが、こんな風に斜面や壁に付いている風景は新鮮で、自然界ではこういう場所を好んでいることがわかります。
きっとこの場所を潜水した先輩トリーターも、この景色に魅せられて逗子沖水槽を作りたいと思ったのかもしれません。
映像を撮影している鈴木トリーターも、大接近で撮影してくれていました。
流れに流されずにしっかりとカメラを固定している姿は、さすがショーダイバー!



トータルで2本の潜水を終え、ショップの方に感謝をお伝えして、夕方、無事に水族館へ帰ってきました。
慣れない海での潜水に悪戦苦闘ではありましたが、実際に海に出てみないと分からないこと、見られない景色、生物の本当の美しさに改めて出会えたことが今回の収穫だったと思います。
この景色を水槽で少しでも再現できるように努めていきたいと思います。

最後に、私の今回のベストショットがこちら!


撮影した映像も、編集してみなさんにご覧いただける日が来るかと思いますので、こうご期待です!


2018.06.01 トリーター:樋口

2018/06/01 江之浦海中映像撮影・生物調査

見事な快晴
見事な快晴
期間:2018年6月1日(金)
場所:神奈川県 小田原市 江之浦
目的:相模湾海中映像撮影・生物調査


みなさんこんにちは!
本年度から潜水班が結成され、活動を開始しましたのでご報告します。

潜水班は相模湾の海中調査をメインに、ダイビングスキルの向上、生物相調査も含めて活動をしています。
今回は、櫻井トリーターと樋口の2名で相模湾の西部、小田原と真鶴の間にある江之浦に調査に行ってきました。

天候は晴れ(雨女の私ですが晴れました!)、水温は20.8℃と相模湾大水槽と同じくらいでした。
実はえのすいトリーターは仕事で海に潜水する機会が意外とありません。
素潜りならあるのですが・・・。
プライベートで休みの日に潜るよ、という人は少数いますが、潜水調査、という形で潜ることはほぼありません。
例えば、逗子沖のサンゴ水槽を担当しているのに、逗子沖を見たことがない、というトリーターがほとんどだったのです。
図鑑を見たり、潜ったことのある人に聞いて展示を作りこんでいましたが、実際に海のようすを知らないと展示クオリティは低下してしまいます。
でも、相模湾をテーマにしている水族館で、このままではいけません。
自分たちの目で相模湾を見て、展示に反映していかなければ!を信条に潜水班は活動しています。

当日、現地に着いて準備をはじめます。
事前に相模湾大水槽で器材をつけてダイビング練習をしたとはいえ、海に潜るのは久しぶりで緊張します。
今回は水中の映像も撮影します。1ダイブ目は私が、展示映像の撮影用のカメラをもって潜ることになりました。
潜ってみると濁りはありますが、思っていたよりも多くの生物が見えてきました。
いつも、ダイビングショー「フィンズ」で使用しているカメラと同じでしたので、使い慣れてるしと思っていましたが、当然ですが海には波があります。
水槽ではここに水流があるな、と分かっていますが海はランダムに揺れますので、カメラの固定に苦戦!
足で岩をはさんで(行儀が悪いですね!)固定したり、片手でカメラを持ち、反対の手で岩を掴んで体を固定したり・・・。
そのうえ、カメラのモニターを凝視していますので、なんだかどっと疲れました。
生物はクマノミとサンゴイソギンチャク、クロホシイシモチの群れ、アオリイカを狙うウツボ、コケギンポ、ヒラメ、アオウミウシ、キイロウミコチョウ、ホンソメワケベラ、キンチャクダイなどを確認することができました。

休憩を45分ほどはさんで、2ダイブ目です。
(休憩時間に、私はコーヒーに砂糖を4袋入れ、櫻井トリーターはお茶に砂糖をいれてエネルギー摂取しました!潜ると結構疲れます。)
2ダイブ目は櫻井トリーターが展示映像の撮影用カメラを持ち、私は櫻井トリーターを追尾して安全確保に努めます。
カメラを持たずに潜る事のなんて楽しいこと!
カメラのモニターを凝視しなくて良いですし、体を固定する必要もありません。
櫻井トリーターを視界に入れつつ、生物や周辺の写真を撮影していきます。


サンゴイソギンチャクとクマノミ


やや濁っていました


撮影に夢中な櫻井トリーターと人懐っこいキタマクラ


アオリイカが産卵した枝にぶら下がるウツボ
アオリイカを狙っています

映像撮影に夢中になり、二人とも寒くて震えが止まらなくなるまで 2ダイブとも潜っていました。
今回の映像撮影、調査で見てきたことを少しずつ展示に反映させていきます。
百聞は一見にしかず、を体感しました。やっぱり自分の目で見ないとダメですね。
展示だけでなく、みなさまへのお話も体験に基づくものなので、よりリアリティと重みを増します。
みなさまにもっとリアルな相模湾をお見せできるよう、今後も潜水調査、展示更新を続けていきますのでご期待ください!

それでは次回の調査日誌もお楽しみに!

相模湾ゾーン


2018.04.06 トリーター:杉村

2018/04/06 伊豆諸島海域調査航海(4)
航海日誌 4日目(最終日)
AM 6:00、ここは東京湾?!

東京湾に到着
東京湾に到着
期間:2018年4月3日~4月6日
場所:伊豆・小笠原弧
目的:伊豆諸島海域の海丘内熱水域生物群集の栄養生態と代謝の解明


4月5日 18:00、ハイパードルフィン(HPD)の潜航調査終了、揚収後、本船「新青丸」は走り出していました。
調査海域の天候が悪化するとの予報のため、早めにこの海域から離脱しました。
初日の航行と同じように、船底が海面の白波を叩く音が響きます。
初日より少々激しい感じでした。
船が揺れるたびに水槽の中の水も大きく左右にチャプン、チャプンと動きます。
サンプリングした生物たちが心配で、時折研究室にセットした水槽の中を覗いてはホッとする夜を過ごしました。

そして今日、朝になってみれば既に東京湾でした。
研究室から外の甲板へ出てみると、海上に大型タンカー、遠くにはうっすらと房総半島の山々が見えました。
早いですね、一晩で小笠原から 200km程を走ったんですね!!
それでも東京湾の風は強く、新青丸はゆったりと大きく揺れてました。

船内では、東京湾まで逃げてきたものの JAMSTECに着岸できるかどうか、はっきりしない状況でした。
研究者の皆さんも、下船できるのかどうか情報待っていました。
私もサンプリングした生物を、出来ることなら早く研究用に環境の整った水槽に移したいと思っていましたが、なかなか状況が定まりません。
そんな中、キャプテンの決断のおかげもあり、新青丸は JAMSTECに着岸するとの情報が船内に流れました。
直ぐさま、水族館へ連絡をして生物だけでも搬送してもらうことができました。

私はというと、船内の水槽の片付けや一緒に乗船している研究者の方との実験や他のサンプルの処理のため、もう一晩船に残ることになりました。

今回の伊豆・小笠原海域の調査航海は、天候の悪化から日程が半分になってしまい、非常に残念でしたが、自然相手の調査ですから HPDが潜航出来なかったり、日程を繰り上げたりといったことはそれほど珍しくは無いことです。
私も過去の調査航海で、2週間海上にいても半日位しか調査が出来なかったこともあります。
その時の航海に比べれば、今回は乗り合わせた 2つの研究グループがそれぞれ 1回ずつの潜航調査で、最低限の目的を達することができたことは、とても良かったです。

明日は、朝早くに下船を予定しています。
早く水族館へ戻って、生物たちのようすを見たいです。
そして、明日からは持ち帰った生物たちの飼育研究が始まります。
楽しみでもあり、同時に研究へのプレッシャーを感じます。

研究のようすなどをトリーター日誌で、また伝えられたらと思っています。
よろしければ、今後はそちらもチェックしていただければと嬉しいです。
本日まで航海日誌にお付き合いいただき、ありがとうございました。

この場を借りまして、本航海にご一緒させていただいた研究者の皆さん、新青丸の船員の皆さん、ハイパードルフィン運航チームの皆さん、JAMSTECの皆さんに御礼申しあげます。


片づけた飼育道具


夜のJAMSTEC岸壁に停泊する新青丸


本調査は、「東京大学」が東京都から特別採捕の許可を得て行っているものです

JAMSTEC(海洋研究開発機構)KS-18-3 「伊豆諸島海域の海丘内熱水域生物群集の栄養生態と代謝の解明」を目的とした調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-


2018/11/20 沖縄トラフ伊平屋北海丘深海調査航海(6)

2018/11/19 沖縄トラフ伊平屋北海丘深海調査航海(5)

2018/11/18 沖縄トラフ伊平屋北海丘深海調査航海(4)

2018/11/17 沖縄トラフ伊平屋北海丘深海調査航海(3)

2018/11/16 沖縄トラフ伊平屋北海丘深海調査航海(2)

2018/11/15 沖縄トラフ伊平屋北海丘深海調査航海(1)

2018/07/07 江の島周辺海域・藻場モニタリング

2018/06/19 逗子沖海中映像撮影・生物調査

2018/06/01 江之浦海中映像撮影・生物調査

2018/04/06 伊豆諸島海域調査航海(4)

2018/04/05 伊豆諸島海域調査航海(3)

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