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えのすいトリーター日誌

2021.09.20 トリーター:石川

2021/09/20 敬老の日

カマイルカ「クロス」
カマイルカ「クロス」

本日は「敬老の日」です。

敬老の日といえばこの時期に長寿生物のエピソードを書くことが多いですね。
今回私に回って来てしまった本日誌。気が付けばスタッフの中で勤続年数が上から 3番目。
そうなるとそれを超える生き物が、私から見ると長寿で元気ということになります。

では私より“えのすい”にいるのが長い動物はというと、カマイルカの「クロス」がいます。
今年で 44年目です。多分、現在彼より勤続年数が上のスタッフは“えのすい”にはいません。
私も 30年くらい前に少しだけ担当したことがあります。その頃は、「クロス」のほか「トミー(オス)」と「バル(メス)」のカマイルカトリオがイルカショーの前半を務めていました。
現在はふつうにおこなわれているバックヤードでサインを出して、メインプールで種目を披露して帰ってくる方法を最初に確立したメンバーの 1頭です。ただ当時はまだやんちゃで、時々メインプールにいるイルカやクジラのところへいって戻ってこない、なんていうことがよくありました。
当館で最長寿だったハナゴンドウ「ヨン」の 43歳を抜いて、当館のマイルカ科最年長記録更新中です。

その上というとゴマフアザラシで 45歳の「天洋Ⅰ(テンヨウイチ)」というメスがバックヤードにいます。
私は「テンイチ」って呼んでいます。入社して最初に担当したのがゴマフアザラシたちでした。
当時は「天洋Ⅰ」のお母さん「天洋(テンヨウ)」が国内最長寿で国内登録番号が1番でした。
「天洋」という名前は「天洋」を寄贈いただいた方の船名、天洋丸からきていて、 34歳まで生きていました。「天洋Ⅰ」は「天洋」の最初の子供です。お母さんを超えて長寿です。昔は屋外で飼育していて、他に 11頭いましたが、中でも身体が大きく、よくお腹を上にして大の字で寝ている姿が印象的でした、おおらかな性格が長寿の秘訣なのでしょうか。

本当はハナゴンドウの「ビーナ」 34年目も、バンドウイルカの「ミュー」 34年目も、今は八景島シーパラダイスにいる「パル」 33年目も私と 1~2年違いなので長寿なのでしょうけれど、「ミュー」以外、私のイメージではいまだにおこちゃま感が抜けません。
春まで担当していたコツメカワウソの「ヨモギ」も 13歳。これまで“えのすい”で飼育したコツメカワウソの中では最年長です。


ルビー

さて、担当のペンギンでは、最年長の「ルビー」が元気ですが、彼女の生い立ちを知っていて一緒にショーをやっていたことを思い出すと私にとっては、同年代か数年若い後輩のイメージなんです。
“えのすい”で最年長だった「Ⅰ青(イチアオ)」という雄の 30年を今年抜いて、 31年目になりました。
30年前はフンボルトペンギンの寿命は 20年から 25年という話でしたが、現在 20年を超えるペンギンは 12羽、このままいけば来年には 14羽になります。
飼育環境や医療が進むことで長寿となってきたのだと思いたいのですが、野生のフンボルトペンギンがどれほど生きるのか明確にはわかっていません。浮足立つのはまだまだで、日本には 40年を超えるフンボルトペンギンがいるので、50年、60年目指して元気に生きてもらいたいと思います。

50年、60年ってそんなに生きるの?と思われた方、鳥って結構長生きなんですよ。それも野生で記録されているのだそうです!
「おきのだゆう」という呼び名があるアホウドリの仲間「コアホウドリ」という種類です。記録によると 1956年に調査のための足環をつけて今年 66年目で子育てをしていたという記録があるそうです!!
アホウドリの仲間って子育ての期間以外は大海原を旅しているようで、このコアホウドリの総移動距離は 480万キロにもなるそうです。人間でもそんなに行動距離が長い人って少ないんじゃあないかなと思います。
子育ての時期は決まった島へ戻って来て、相方が生きていれば一生同じ相方と子育てして、子育て以外は大海原を採餌しながら移動しているそうです。
こんな生き方憧れますね。

野生個体か飼育個体かははっきりしませんが、 60年くらいの長寿はほかに、モモイロペリカン 68年、 ワシミミズク 68年、ソデグロツル 61年、コクマルガラス 60年というのもあるそうです。飼育下のオオフラミンゴ 83年、公式な記録のある鳥類最年長の記録はヤシオウムの 90年ということです。
そして鳥たちは相方や仲間への意識が高い生き物です。きっと長寿の鳥たちの周りには素敵な仲間や相方、飼育係の存在があると思っています。

健康でいるには大変な時代ですが、鳥たちのようにちょっとした思いやりや気遣いでこの難局を乗り越えて、みんなで長生きできるように頑張りたいものですね。

ペンギン・アザラシ


2021.09.19 トリーター:鈴木

2021/09/19 継続は力なり


みなさんこんにちは、鈴木です。

“えのすい”の目の前の海には早朝からさまざまなアクティビティを楽しむ方々で大変にぎわっています。
サーフィン、ランニング、犬の散歩を中心に、部活やサークル活動、ダンスの練習、ヨガ・・・などなど。
現在はコロナ禍で自粛しているだろうものもいれればまだまだたくさんあり、本当にこの海は地元から愛されているなーと、一地元民ながら毎朝海が良く見えるテラスで朝礼前のラジオ体操をしながら実感しています。

さて、そんな賑わいをみせる目の前の海に毎日網とバケツを持ってでかける男がいます。
魚類チームの頼れる助っ人こと、アルバイトのI君です。
彼には日々魚類の飼育を手伝ってもらっているのですが、採集の腕前は一級品です。

約 5年前、コウイカの赤ちゃんに与える餌のエビ類を海で採ってきて欲しいと頼んだことがきっかけで採集デビューし、それからほぼ毎日海にでかけ、いまでは、我々トリーターが驚くような生き物や、この辺りでの記録がほとんどない珍しい魚、さらにこちらのさまざまなオーダーに合わせた育成用の餌となる生物を採集してきてくれます。
そしてなによりも日々の業務で毎日海に行くことが難しい我々にとって、目の前の海の状況や現在見られる生物を代わりに見て教えてくれるとても貴重な存在です。そのおかげで目の前の海の変化や豊かさを日々更新できていると思います。

彼が採集した生物はもちろん展示にも活かされています。
ただ、以前はこういった小型の採集魚をうまく見せられる水槽がほとんどなかったため、脇役的な展示に活用することが多かったのですが、最近、沿岸水槽の一つのメイン展示生物として彼の採集魚がデビューしました。

アオヤガラという魚です。(実は以前にも別の水槽で展示をしたことがあったのですが、その時は短期の展示で終わってしまいました)
形が面白く人気の高いこの魚。
基本的には漁師さんからまれにいただく程度で、ほとんど入手はできず、ましてや小型のものを目にする機会はほとんどありませんでした。
ですが、数年前より彼が時期になると小型のものを採集してくるようになりました。
それから本格的に育成をするようになりましたが、基本的に生き餌しか食べないこの魚を育成するためには、成長に合わせたサイズの生きた餌を与え続ける必要があります。
さらに体が細いので餌を怠るとすぐに痩せて調子を崩してしまいます。市販の生き餌では量もサイズも到底この魚の育成のニーズには足りません。
大概その段階で諦めてしまいそうですが、そこに彼がいる強みが発揮されます。
現在展示中のアオヤガラは彼が採集し、さらに自らで幼魚の成長に応じた生き餌を採集し、毎日与え、ヒョロヒョロの鉛筆サイズから現在の立派で見栄えがするサイズまで育ててくれました。
成長に応じたサイズの生き餌をコンスタントに確保するためには当然ながらどこに何がいるかを知っていることが不可欠です。このアオヤガラの展示の実現は、彼の継続する努力とそれによって得られた経験値の賜物だと思っています。
継続は力なりという言葉は本当ですね。目の前で見せられるとすなおに実感します。

その他、注目してほしいのが、“えのすい”に入ってすぐの水槽に展示する、コバンアジとマルコバンです。
これは豆サイズから約 3年飼育したもので、いまではだいぶ立派になりました。まだまだ成長途中なので、さらに大きく成長しより大型の水槽で展示できる日が楽しみです。
最近展示を更新した漁港水槽には今年採集したまだまだ豆サイズのコバンアジやマルコバンも展示しています。これらももちろん全て彼の採集の成果です。これからも、彼と彼の採集した生物の成長がとても楽しみです。

みなさん、目の前の海でそんな彼を見かけたら、(喜んで解説を始めるので本当は声をかけていただきたいですが・・いまの状況では難しいので)ぜひ、陰ながら応援してあげていただけたら嬉しいです。

相模湾ゾーン


2021.09.18 トリーター:鷲見

2021/09/18 相模湾のイルカ・クジラたちに迫る!! パート 2


みなさん、こんにちは。
9月になって、暑い夏は終わり一気に秋が深まった気がしますね。
実は、春や秋の季節の変わり目には、陸上だけでなく海中にも色んな変化が起きています。
その影響を受けるのは私たちヒトだけではなく、自然界の海にすむイルカやクジラたちも同じです。
日本近海では、春は南から北へ、秋は北から南へ、など、過ごしやすい水温や餌がたくさんある海域を追って海を移動する種類がいます。そのため、新江ノ島水族館の目の前の相模湾が移動の通り道になることもあるんです。

さて、秋にはどんな種類のイルカ、クジラたちが相模湾付近を通るのでしょうか?
そのヒントを得るためにも、われらフィールド調査チームは相模湾・東京湾でストランディングしてしまったイルカ・クジラの種類を調べたり、海に出て目視調査を行っています。
今回は、フィールド調査チームが調査中のストランディングしてしまったイルカ・クジラについて、ちょこっとご紹介します。

「ストランディング」とは、生きたまま、もしくは死亡してしまった状態で海岸または潮間帯に乗り上げた状況のことをいいます。

近年にどんな種類のイルカ・クジラが相模湾・東京湾にストランディングしているか、フィールド調査メンバーが作成した論文(加登岡ほか 2020, 花上ほか 2021)や国立科学博物館の海棲哺乳類ストランディングデータベース(online)の2021年9月18日までのデータを引用して、ランキングを作りました!
ヒゲクジラ亜目、ハクジラ亜目(マイルカ科)、ハクジラ亜目(マイルカ科を除く)の3つの部門に分けて、私が勝手につけたキャッチコピーとともに発表します!

【ヒゲクジラ亜目部門】 ※1798年6月から 2021年9月
第1位 体の色が特徴的! ミンククジラ(77例)
第2位 大きな胸ビレがカッコいい! ザトウクジラ(35例)

ミンククジラはヒゲクジラ亜目の中で2番目に小さい種類で 9mほどのクジラです。体色が特徴的で背側は黒っぽい灰色、腹側は白、左右両側に線状や幅のある紋様が複数あります。
ストランディングは 3月~4月や 11月~12月に多いようでした。

ザトウクジラは大きさが 13~15mにもなる大きな種類で、胸ビレが長いのが特徴です。過去には 9月や 10月もありますが、1月、4月、12月に多いようです。私も調査を始めて何度が出会ったことがある種類です。

【ハクジラ(マイルカ科)部門】 ※1934年5月から2021年9月
第1位 背ビレに注目! カマイルカ(61例)
第2位 体の傷痕がお花みたい?! ハナゴンドウ(56例)

カマイルカは 2mほどの大きさの種類で、背鰭が鎌のような形をしているのが特徴です。相模湾で多く見かけることができるようで、昨年はストランディングではなく、鯨類目視調査でも多くのカマイルカに出会うことができました。
秋ではなく 1~5月に多いようです。

ハナゴンドウは頭が丸いのが特徴でクチバシはなく、3~4mほどの大きさをしています。体色と傷痕が種類判別の手がかりとなり、白い引っかき傷、斑点、シミなどで被われていることがふつうです。
ストランディングは特に春や秋に多いようです。

【ハクジラ(マイルカ科を除く)部門】 ※1927年9月から2021年9月
第1位 背ビレ無しイルカ! スナメリ(63例)
第2位 頭にロマンがつまってる! マッコウクジラ(36例)

スナメリは頭が丸く、背ビレがない 1.5mほどの全身明るい灰色をしている種類です。秋にもストランディングの例はありますが、過去には 5月が多いようです。

マッコウクジラは大きく四角張った頭をしており、オスは 18mほどにもなる種類です。秋にも例はありますが冬が多いようです。とても深く潜る種類で 3,200mかそれ以上深く潜るという私が一番憧れている種類なので、いつか出会ってみたいと思っています。

いかがでしたか?
目の前の相模湾にきていたかもしれないのに、まだまだ出会ったことのない種類のイルカ、クジラがたくさんいます。
残念ながらストランディングしてしまった原因は分からないことも多いですが、彼らから学べることはたくさんあります。
相模湾のイルカ、クジラたちに迫る私たちの調査ははじまったばかりです!


2020年7月 神奈川県横須賀市にストランディングしたザトウクジラの調査のようす

バックナンバー
2021/04/02 相模湾の鯨類にせまる!!

研究発表
相模湾・東京湾沿岸で記録されたヒゲクジラ亜目(Mysticeti)について
相模湾・東京湾沿岸で記録されたハクジラ亜目マイルカ科について


2021.09.16 トリーター:小森

2021/09/16 わたしは一体だれでしょう?


先日、漁師さんよりいただいた立派なムラサキクラゲ。

じゃん



じゃん


じゃん


え、まさかみなさんクラゲしかいないと思ってました?
さてはこの日誌流し読みしましたね…?観察力が足りないですよ!!!
もう一度よーーーーく見てください。


じゃん


ひょっこり大サービス
じゃん


見つかりました??
ヒント、、、シマ〇〇〇ニが隠れていますよ!

このシマイ〇〇ニ、隠れるのがとっても得意で、私も初めはいること自体気がつきませんでした。
漁師さんにいただいた翌日、朝当番の先輩に言われて存在を知り、実物を見たのはそのまたさらに翌日です。

さて、シマイシ〇ニがなんでムラサキクラゲとともにいるのかといいますと、ムラサキクラゲに隠れて身の安全を図りながら、ムラサキクラゲが集めたごはんを横取りしたり、ムラサキクラゲを食べたり(!)しているのです。
ムラサキクラゲにはなんの得もない、むしろ被害を被るので寄生ってやつですね。
ほかにも、タコクラゲやスナイロクラゲに潜んでいることもあるそうですよ。

ちなみに、ムラサキクラゲにはよくアジの仲間がくっついている場合があるのですが、こちらは共生。アジがクラゲの行き先を決めているんですって!実際にこの目で見てみたい…!

話は戻りまして、こちらとしてはクラゲが食べられてしまってはたまったものではないので捕獲を試みていますが、すぐに隠れてしまうのでまだ捕獲できていません。
先輩トリーターによると、もう少し大きくなれば捕獲できるかも、とのこと…。
大きくなるとなかなかに攻撃的で、ハサミも鋭くてとっても痛いらしいです。
でもここ最近、当初よりも見つけやすくなっている気がします。
すで脱皮して成長しているのかも…?

もうなにが隠れているかわかりましたよね(^^)
正解はシマイシガニ!!
※写真は成長したすがたなので、隠れているカニはもっと明るいオレンジ色をしていますよ


甲羅の幅は10~15cm、大きいものだと20cmにもなります。



鋭いハサミですね~ 
挟まれたくない!!

さあ、私たちが捕獲するのが先か、みなさんが見つけるのが先か、勝負しましょうか!

クラゲサイエンス


2021.09.16 トリーター:並木

2021/09/16 アイコンタクト


私たちが動物たちといろいろな練習をしていく際にとても大切なことがあります。

それは「アイコンタクト」です。

私は今まで、動物たちとトレーニングをしてきた中で、あえてアイコンタクトという名前で種目としてはやっていませんでした。
決してアイコンタクトをやらなかったわけではなく、トレーニングの過程の中で当たり前のものとして通過してしまっていたので、特に意識したことがなかったのです。

“えのすい”でペンギンを担当し始めた時に、あるトリーターがアイコンタクトに重点をおいてトレーニングをしているのを見て、今まで種目として意識していなかった!と気づいたのでした。
もちろん、トレーニングをする際は、当然ですが私も動物の目を見ますし、動物たちもこちらに注目していることを常に確認しながら進めます。
まさにこれが「アイコンタクト」。
長年やっていると当たり前のことになってしまっていることが多いので、新しい環境でさなざまな刺激をもらえるのは楽しいものですね。

前置きがかなり長くなりましたが、きょうは「アイコンタクト」がひときわかわいいペンギンがいるのでご紹介しますね。

フンボルトペンギンの「ソラ」です!


見てください、このまっすぐにトリーターを見つめるまなざしを!
この姿を見るたびに、私はいつもかわいい~とつぶやいてしまいます。

ペンギン・アザラシ


2021.09.15 トリーター:岩崎

2021/09/15 もうすぐ8歳

アオウミガメ「ルル」
アオウミガメ「ルル」

アオウミガメの「ルル」と「ナル」が、9月17日で孵化してから 8年になります。2013年にウミガメの浜辺で初めて誕生したのが「ルル」と「ナル」たちでした。
お母さんは「のんき」、お父さんは「シロ」です。
あれから早くも 8年、「ルル」と「ナル」もすっかり大きくなりました。


アオウミガメ「ナル」

今月は、「ルル」と「ナル」がバースデーボードでお誕生日のみなさんをお出迎えしています。
バースデーボードへのお名前掲出のほかにも、さまざまな特典がありますので、「えのすいハッピーバースデー」にお申込みのうえ、お誕生日はぜひ “えのすい” でお楽しみください。

今週の月曜日からは、平日限定でウミガメ解説パフォーマンス「かめらいふ」の秋公演が始まりました。
9頭のアオウミガメたちをゆるーい雰囲気で紹介する解説パフォーマンスです。
ウミガメ家族も紹介していますので、のんびりご覧になっていただければと思います。
「かめらいふ」の秋公演は、11月30日までの期間限定です。
雨天の際は給餌解説に変更になりますのでご了承ください。

ウミガメの浜辺


2021.09.14 トリーター:小形

2021/09/14 ペンギンホイホイ?


今日は朝から「ヒカル」の採血の日でした。
現在ほとんどのフンボルトペンギンたちが、年に一度の換羽を終えたところですが、「ヒカル」はまだ換羽を迎えていません。

「ヒカル」は過去にも換羽をしなかった年があるため、獣医と相談し、今年は換羽を促すお薬を与える、という試みを始めました。
換羽をしないと、古くなった羽の防水機能が低下し、体温保持の機能も衰えてしまいます。

お薬を与えるとともに定期的な採血も行い、そのデータによって換羽の傾向が見えてきているか、などを調べています。

今日は朝の採血の時間までには「ヒカル」を捕まえておかなければならなかったので、ある作戦を使いました!

それは「ヒカル」の大好きな産卵用のカゴを、ヒカルの縄張りに置いておく作戦です。
このカゴは、産卵時に卵が割れないように用意してあげる物で、「ヒカル」はこの中に入るのが大好きです。なのでこれを置いたらすぐにプールから上がってきて、入ってくれるだろう!と思っていました。
名付けてペンギンホイホイならぬ「ヒカル」ホイホイ作戦です!

置いてみると・・・


早速興味を示して上がってきました!

しかし、私が遠巻きにこの写真を撮っていたのがいけなかったのか、何か不審に思ったようで、少し考えた後にまたプールに戻ってしまいました。
何度か場所を変えて置いてみたり、仲良しの「アカリ」と「サン」にも協力してもらい、2羽にカゴの中に入っていてもらったりしましたが、どれも失敗・・・!
完全に「ヒカル」に警戒されてしまいました。

結局、後で自然に上がってきたところでそっと捕まえて無事に採血をすることができました。

「ヒカル」からしたら、「もうその手には引っ掛からないぞ!」といった気持ちかもしれませんね。
ちなみに「ヒカル」は採血の結果から産卵の傾向が強いことが分かったため、今回は換羽を促すお薬を与えるのは途中でやめることとなりました。

なんとか今年中に自然に換羽をしてくれればいいのですが、、

ペンギン・アザラシ


2021.09.14 トリーター:八巻

2021/09/13 江ノ島・フィッシャーマンズ・プロジェクト 江の島沖藻場保全活動への参加


みなさんこんにちは!八巻です。
今回は私たちトリーターの野外活動をご紹介したいと思います。
私たちトリーターは水族館での展示業務の他、採集などさまざまな野外活動を行っています。
先日 9月 11日、江ノ島・フィッシャーマンズ・プロジェクト の環境保全活動へ参加してきたのでご紹介をします。

江ノ島・フィッシャーマンズ・プロジェクト(EFP)は、江の島の漁師さんが中心となり、環境保全活動、釣り教室、海藻シンポジウム、体験学習など江の島周辺の自然を守り親しむ活動を多面的に行っている団体です[江ノ島・フィッシャーマンズ・プロジェクト(EFP)]。
私たちは主に環境保全活動に参加し、江の島の周辺海域へ潜水して、藻場の保全活動や海底清掃を行っています。
今回は藻場の保全活動を行いました。



藻場とは、海藻や海草が密集して生えている海域のことを呼び、小型無脊椎動物や稚魚の重要な生育場となっていて、漁業資源としても欠かすことができません。
江の島周辺には、主にカジメやアラメという海藻を中心とした藻場が知られていましたが、近年減少しているといいます。
そこで、EFPは 2016年から藻場の保全活動を行っています。
江の島沖からカジメを一部採取し、そこから遊走子(海藻の赤ちゃん)をネットなどはがれにくい人工物に付着させ、それを海底に移植することで藻場を増やしていこうという活動です。
毎年カジメをモニタリングしていますが、特に今年は非常に少なく心配していました。

今回は藻場の保全活動の中でもとても重要な、遊走子を得るためのカジメがどこに生えているかを事前にモニタリングしておくための活動でした。
カジメの遊走子は 10月ごろから活発に出はじめるため、この時期に確認をします。
しかし今回は結果としてはカジメの生育を全く確認することができませんでした。
他の海域では何年かのスパンで大きく増えたり減ったりするとのことですが、江の島沖でこの時期全く確認できないのは初めてでした。

特に次回の活動では遊走子をネットなどへ付着させる活動を行うため、元となるカジメが必要です。今のところまだ完全な代替案は見つかっていませんが、実は“えのすい”の相模湾大水槽 2Fの出会いの海水槽や、岩礁水槽でも近海産のカジメ・アラメを展示しており、今年は状態良く維持できています。
これらを江の島沖の藻場保全に活用できれば、これほどうれしいことはありません。
まずは展示中の海草の成熟具合を頻繁に確かめていきたいと思います。

EFPでの活動では江の島沖の海底という、私たちが展示テーマとしている海を直接見ることのできる数少ないチャンスでもあります。
今回は江の島からやや離れた根になっているところに潜ることができました。
実際の江の島沖の海底のようすを少しご紹介しましょう。

まず目についたのはウルメイワシ?の大群です。
大水槽のマイワシの群れに勝るとも劣らない一面の群れでした。


少し地味ですがヒメハナギンチャク、イソギンチャクの仲間ですが海底の砂の中に棲管を作って潜っています。


こちらとてもきれいなウミウシの仲間、ミアミラウミウシでしょうか。


シラコダイやチョウチョウウオの群れも観ることができました。


そして所々にある大きなヤギ類やトサカ類は、潮通しが良い証拠です。


そしてクエ、やはりとてもかっこいい魚です!


イサキやスズメダイの群れも見事でした。




江の島周辺の海の多様性を改めて感じた一方で、毎回たくさんのごみを目にします。


もちろん頑張って拾いますが、とても拾いきれない現実も無視できません。
これからもこれらの活動に参加し、環境保全に努めていきたいと思っています。


2021.09.12 トリーター:櫻木

2021/09/12 ごみの放置はやめましょう


私は釣り好きです。

釣りで採取した魚は魚類の担当者がケアをして展示に生かしてくれることもあり、それがお客さまの楽しみにつながってくれるとなるととても嬉しくなります。
とはいえ、最近は密を避ける意識からか外なら大丈夫?と釣りを楽しむ人が増えたとのニュースを見ました。
増えることは問題ではなく、むしろ釣りを通して海に興味を持って貰うことは良いことだと思います。ただ、非常に残念だなと思うのがマナー問題。

マナーもさまざまなものがありますが、今回はごみについてのマナーです。
釣り人たちの中には来た時以上に釣り場をきれいにして帰るという方が居ます。私もこの考えに賛同しており、最低限、自分の出したごみは持ち帰る事ができればある程度、きれいな状態が保たれるはずです。
でも、現状はそうではないようです。漁港などでは特に深刻な問題で、そこで働く人々への迷惑にもなり、結果漁港内での釣り禁止などに繋がっております。ごみの放置はそこに暮らす動物や働く人々に迷惑をかけ、釣りを楽しむ人からも釣り場をなくさせてしまいます。それはいかがなものか。
深刻に考え、環境を改善していきたいものです。

そこで私が実践しているのは、「ごみになるものをごみ袋にする作戦」です。
説明はこの名の通りです。自分で出したお菓子の袋などをごみ袋にして、釣れないなーなんて時間に釣り場のごみを集めること。
足元に目を向けると大小さまざまなものが本当にたくさん落ちており、ごみ袋をいっぱいにすることを目標に頑張ってみるのも楽しいものです。
楽しみながらきれいにできる。なんてすてきなことでしょう。みなさんも釣り場に限らず、試してみてもらえたら嬉しいです。


2021.09.11 トリーター:大内

2021/09/11 初めての展示


前回のトリーター日誌で採集してきたオイカワについて書き、川魚のジャンプ水槽にて展示中とお伝えしましたが、今回も採集してきた淡水魚のお話です。(2021/08/29 負けず劣らず

今回採集してきたのはドジョウです。ドジョウといっても「ヒガシシマドジョウ」といって、ふつうの田んぼ等で見られるドジョウと違って色白で模様が入っています。

ドジョウは黄土色でしょ!

という方々が多いかと思います(私の勝手な思い込み)が、そうではなく、

こんな綺麗な模様のドジョウがいる!(これも私の勝手な思い込み)

ということを知ってほしいと思い、展示しました。


しかも今回はなんと私が水槽を設置しました。

ついに展示デビューです!!!

といっても大それたことは何もしていません。
ドジョウたちが居心地よい環境をと想い、河川に多く生息しているドジョウなので砂や小石等、潜ったり隠れたりできる水槽にしました。
本当にシンプルですが、ドジョウが潜って砂から顔を出している姿をみると、なんだかほっとします。

展示の場所は素通りされてしまいがちな、川魚のジャンプ水槽脇の小水槽です。意外と見ていると和んだりもするので(またまた勝手な思い込み)、一度ご覧になってみてください。

相模湾ゾーン





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