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新着生物

「アマエビ」と呼ばれる、赤くておいしい深海エビ!!
「ホッコクアカエビ」

展示開始日:2018年6月2日(日)~

ホッコクアカエビ(北国赤海老)

学名:Pandalus eous
英名:Pacific northern shrimp ・ Pink shrimp
十脚目タラバエビ科
大きさ:12cm
採集場所:能登沖水深300m


日本海、オホーツク海、北海道の太平洋岸からベーリング海などの冷水帯の深海200m~1,000m付近まで分布が確認されている、赤くて美しい深海エビです。
国内市場で広く流通している北大西洋産(Pandalus borealis)の「甘エビ」の近縁種としても知られています。

3~4月に産卵期になるとメスは腹部に1,000~4,000粒ほどの卵を持ち、約10ヶ月後の翌年1~2月ごろに孵化します。
2~4歳でオスとして成熟し、5歳になるとメスへと性転換し、その後一生の間に1~3回程度産卵することが分かっています。
寿命は11年ほどと考えられています。


えのすい初!
細くて赤くて何だか違和感「ハチビキ」の幼魚、展示開始

展示開始日:2019年2月9日(土)~

ハチビキ (葉血引)

学名:Erythrocles schlegelii
英名:Japanese rubyfish
スズキ目 ハチビキ科
採集場所: 江の島定置網
展示場所: 相模湾ゾーン(逗子沖のサンゴ水槽)


西太平洋(東アジア沿岸からアフリカ東岸)に広く分布し、日本では青森県より南で記録があります。
最大で 40cmほどになります。
マアジのような体形ですが、“血引”の名の通り、全身が赤く(肉の色も赤い)、不思議な雰囲気を醸し出しています。
本来は水深数 10~数100mの岩礁のまわりでくらしていると言われています。
この度、水深 30m前後の海域にある江の島定置網に入網した 15cmほどの幼魚数個体を搬入し、バックヤードで飼育していたところ、1個体が餌を食べるようになりましたので、展示を開始しました。
当館では初展示です。生きている本種を見られる機会は多くありません。
相模湾のやや深い場所にある岩場のサンゴ群落を再現した水槽内での自然な行動をこの機会にぜひご覧ください。

※生物の状態によって、短期間の展示となる可能性があります。ご了承ください。


江の島に深海魚「リュウグウノツカイ」現る
リュウグウノツカイの標本公開

展示開始日:2019年1月28日(月)~

リュウグウノツカイ (標本)

学名:Regalecus russelii
英名:Oarfish, King of Herrings
アカマンボウ目 リュウグウノツカイ科
採集場所: 江の島 定置網


今回標本として公開したリュウグウノツカイは、2018年12月13日(木)、江の島の定置網に入り、漁師さんに譲っていただいた個体です。まだ小さめの個体で、体長は55cm(標本)ほど。残念ながら、魚体の後ろの方が切れてしまっていましたが、切れていなければ全長80cmほどと思われます。
早朝水族館に搬入してから数時間は生きていました。新江ノ島水族館でのリュウグウノツカイの生体搬入は初めてのことです。


搬入当時のリュウグウノツカイ

江の島に現れた貴重な深海魚リュウグウノツカイの標本をぜひ間近でご覧ください。


おめでたい「ホテイウオ」を展示開始

展示開始日:2018年12月28日(金)~

ホテイウオ (布袋魚)

学名:Aptocyclus ventricosus
英名:Smooth lumpsucker
スズキ目 ダンゴウオ科
分布: 太平洋側は相模湾より北、日本海側は若狭湾より北の太平洋北部
展示場所: 太平洋


ホテイウオという名前は七福神の「布袋さま」に由来します。
浅場から水深 1,700mに生息し、相模湾でもまれにみられます。
外洋で成長し、成熟すると浅海に戻ってきて岩礁で産卵します。
産卵するとメスは死亡しますが、オスは生き残ります。
外洋では主にクラゲを食べ、そのほかにオキアミやゴカイの仲間などを餌としています。
水槽内では、お腹の吸盤でアクリル面や岩などにくっついています。

展示を開始したのは、のとじま水族館よりやってきた赤ちゃんたちが大きく育った個体です。
全長 10cmほどで愛らしい姿をしていますが、成長すると全長 40cmほどになります。

[協力] のとじま水族館


おさかな界の真っ赤なルビー「ホウセキキントキ」展示開始

展示開始日:2018年11月28日(水)~

ホウセキキントキ (宝石金時)

学名:Priacanthus hamrur
英名:Moontail bullseye
スズキ目 キントキダイ科
採集場所: 相模湾(江の島定置網)
展示場所: 相模湾ゾーン 沿岸水槽


ルビーのように鮮やかな赤い色が名前の由来で、キントキ(金時)も赤を意味します。
主に暖かい海の水深 100m前後に生息しますが、水深 250m付近でも見られます。昼間は暗い岩穴などに隠れ、主に夜活動します。

キントキダイの仲間は日本に数種おり、どれもよく似ていますが、本種は尾鰭の中央が三日月型に湾入するのが特徴です。
神経質な魚ですが、暗い水槽に群れで飼育すると落ち着き、餌も良く食べるようになります。
これまでは病気等のため短期の展示に終わっていましたが、今回は順調に蓄養ができたため、良い状態で展示することができました。


イワシの名を持つ和製レインボーこと「トウゴロウイワシ」展示開始

展示開始日:2018年11月22日(木)~

トウゴロウイワシ

学名:Hypoatherina valenciennei
英名:Flathead silverside
トウゴロウイワシ目 トウゴロウイワシ科

採集場所: 相模湾西部 (小田原市江之浦漁港)
展示場所: 相模湾ゾーン (シラスサイエンス)


相模湾からインド洋にかけて分布します。
最大全長 20cmほどになる魚で、群れで泳ぎ回る性質と細長く銀色に輝く体はマイワシやカタクチイワシといった「ニシン目のイワシ」とよく似ていますが、分類上は異なるグループ「トウゴロウイワシ目のイワシ」です。
食用魚としては馴染みの薄い仲間ですが、ニューギニア島やマダガスカル島の淡水に適応した仲間が「レインボーフィッシュ」の名で観賞魚として親しまれています。

この度、相模湾西部にある江之浦漁港で釣り採集した個体を状態よく水族館に搬入できました。
シラスから育てたカタクチイワシと直に比べて見ていただきたくて、あえて「シラスサイエンス」左端の水槽に収容しました。
体の色、形、動きともよく似ていますが、ニシン目イワシ類には 1つしかない背ビレが 2つあり、頭が細くて口が小さいです。
当館初展示となります。よく観察して見分けてみてください。

※生物の状態によって、短期間の展示となる可能性があります。ご了承ください。


釣り師の憧れGT 「ロウニンアジ」展示開始

展示開始日:2018年10月23日(火)~

ロウニンアジ  (浪人鯵)

学名:Caranx ignobilis
英名:Giant trevally
スズキ目 アジ科
譲渡元:東海大学海洋科学博物館(静岡県静岡市清水区三保)
展示場所: 相模湾ゾーン 相模湾大水槽


インド洋から南太平洋に分布します。
全長 1.5m以上、体重50kg以上にもなる世界最大のアジです。

多くが釣りの対象となっているアジ類の中でも、巨大でパワフルな本種は特に人気が高く、英名 Giant trevally を略したGT(ジーティー)の愛称で親しまれ、熱烈な一部の釣り人を引き付けてやみません。
日本でも、沖縄や小笠原諸島では、本種とその近縁種を対象としたルアー釣り専門の遊漁船が出るほどです。
幼魚は河口域にもよく出現し、近縁他種のものと合わせて「メッキ」と呼ばれ、やはり釣りの対象となっています。

相模湾にも夏から秋にかけて幼魚が出現します。
寒さに弱く、本州沿岸では季節来遊魚と考えられていますが、まれに大型の個体が漁獲されることもあり、越冬に成功している可能性をうかがわせます。
当館では、数か月前より相模湾大水槽 2階の「潮溜り(タイドプール=通称:じゃぶじゃぶ池)」で、地先のシラス漁で混獲された幼魚を展示していますが、これまでに、成魚を長期間にわたって展示飼育した例はありませんでした。
このたび、静岡県にある東海大学海洋科学博物館より、全長 50cm程度に育った個体を搬入させていただき、当館の相模湾大水槽で展示するはこびとなりました。ぜひ、ご覧ください。

[協 力] 東海大学海洋科学博物館


白くて巨大なハサミが目立つ「ハクセンシオマネキ」展示開始

展示開始日:2018年9月4日(火)~

ハクセンシオマネキ (白扇潮招き)

学名:Uca lactea
産地: 瀬戸内海
展示場所: 相模湾ゾーン 干潟水槽


相模湾から九州、種子島、朝鮮半島、中国、ベトナムに分布します。
日本から 9種類ほどが知られるシオマネキの仲間では最も北まで分布し、三浦半島の小網代湾(神奈川県三浦市)が北限生息地となっています。
河口干潟に生息し、少し砂まじりの底質を好むとされますが、軟らかい泥底から、小石まじりの場所まで幅広くすみかとして利用します。

雄の片方のハサミが巨大に発達し、これを動かして求愛やなわばり主張を行います。
大きく「おいでおいで」をするような動きが、潮の満ちるのを手招きしているように見えることから「シオマネキ」と呼ばれます。
もう一方の小さなハサミを素早く動かして、泥の中の小さな餌をついばむようすも面白いです。

このたび、西日本産の本種を生きた状態で入手することができましたので、展示いたしました。
野外では警戒心が強く、人が近づいたり、巣の近くで動いて見せると隠れて出てきません。環境に慣れるまでは見えにくいかも知れません。
チゴガニより少し大きい、直径 0.7~1.5cmくらいの穴が本種の巣です。そっと探して見てください。


珍種ガニ よくよく見たら超珍種
「ツブイボショウジンガニ」展示開始

展示開始日:2018年8月5日(日)~

ツブイボショウジンガニ (粒疣精進蟹)

学名:Plagusia immaculata
甲幅: 約 3cm
採集場所: 相模湾(江の島地先)
展示場所: 相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


2018年7月26日、迫る台風12号に備えて江の島の定置網が陸揚げされた際、作業中の漁師さんから漁具に付いていたカニを数個体譲っていただきました。
それらを調べてみたところ、日本ではわずか数例しか記録のないレア種がみつかりました。

インド洋と太平洋(アフリカ大陸東岸からインド洋を経てコロンビアのゴルゴナ島まで)に広く分布するカニですが、相模湾からは初記録であり、本種の分布北限記録となります。

近縁のイボショウジンガニとそっくりですが、体の各所にある毛の量が少ないことや、腹部の形が異なることを併せて比較して判断しました。
この仲間は、動きが非常に素早いだけでなく、泳ぐのも得意です。
生きた本種を水槽で展示飼育するのは初めてです。水槽内でどんな動きを見せてくれるか、興味津々です。ぜひご覧ください。

※本種の生態から、隙間に潜んで見えにくいことがあります。ご了承ください。


隠れた高級魚「メダイ」展示開始

展示開始日:2018年6月22日(金)~

メダイ (眼鯛)

学名:Hyperoglyphe japonica
英名:Pacific barrelfish
スズキ目 イボダイ科
採集場所: 江の島定置網
展示場所: 相模湾ゾーン 沿岸水槽


真っ黒な体と、名前の由来にもなっている大きな眼が特徴的です。
成魚は 100~400mの深場にいますが、幼魚は海面近くを漂う流れ藻についています。
非常に良く食べて成長が早く、成長すると全長 90cmほどになります。
知名度は低いですが、クセが無く大変美味しい魚で、特に関東では高級魚として扱われ、高級漬け魚(西京漬け、幽庵焼きなど)の材料にもなっています。