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新着生物

大きいの?小さいの?
「オオヒメベニツケガニ」展示開始

展示開始日:2019年8月6日(火)~

オオヒメベニツケガニ (大姫紅付蟹)

学名:Thalamita macropus
十脚目 ワタリガニ科
採集場所: 江の島地先(江の島定置網)
展示場所: 相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


相模湾から紀伊半島にかけての日本沿岸と、オーストラリア沿岸から記録があります。
大きいことを表す「オオ」と、小さいことを表す「ヒメ」の両方が入る、不思議な和名になっています。これは、ヒメベニツケガニというよく似た別種があり、それよりは大きいことから名づけられたと思われます。
ワタリガニの仲間としては小型で、甲幅は数cm、最大でも 5cmに達しません。
展示個体は鮮やかなオレンジ色をしていますが、個体差があり、より赤かったり、灰色の模様が入ったりする場合もあります。
水深 5~40mの岩礁から岩がまばらな転石帯まで見られ、砂に潜る能力もありますが、展示個体は海中に浮いた状態で設営された定置網で、フタミゾテッポウエビや他の小さなワタリガニ類とともに採集されました。
強い水流にさらされ、砂に潜ることもできない網の上でどのようにくらしていたのか、興味深いです。
それほど珍しい種ではありませんが、潜水器具なしではなかなか会いに行けない深さに生息するため、生きた姿をご覧いただける機会はまれです。
当館では初展示です。この機会にぜひご覧ください。

※生物の状態により、短期間の展示となる場合があります。予めご了承ください。


透明なストローから顔を出す姿がかわいい
「ナナテイソメ科の一種」

展示開始日:2019年8月3日(土)~

ツノイソメ

学名:Hyalinoecia cf. tubicola
イソメ目 ナナテイソメ科
大きさ: 3cm
採集場所: 紀伊半島沖熊野灘東方 水深 200m
展示場所: 深海l


釣り餌として認知度の高い「イソメ」と同じなかま(多毛類)で、ナナテイソメ科は浅海から深海まで広く報告があります。
なんとなく気持ち悪いイメージがつきものの多毛類ですが、今回採集されたツノイソメは、透明なストロー状の棲管に出たり入ったりする姿が一生懸命でかわいく見えてきます。
展示中の個体は三重大学大学院生物資源学研究科附属練習船「勢水丸」の調査で、水深約 200mの砂泥底から採集されました。
一度の採集で非常に大量に採れたので、採集が行なわれた海底には、かなりの密度で生息しているようです。

[お知らせ]
種を調べるには剛毛と呼ばれる“脚”のような部分をしっかり観察しないとわからないため、専門家の方に標本を送り種同定を依頼し、「ツノイソメ」とわかりました。


強気で活動的なオレンジの鉄砲蝦
「フタミゾテッポウエビ」展示開始

展示開始日:2019年7月27日(土)~

フタミゾテッポウエビ (二溝鉄砲蝦)

学名:Alpheus bisincisus
十脚目 テッポウエビ科
採集場所: 江の島地先(江の島定置網)
展示場所: 相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


東京湾からアフリカ東岸にかけての西太平洋とインド洋に分布します。
全身オレンジ色の美しいテッポウエビです。
眼と眼の間のツノ(額角)の両脇に、くっきりと深いみぞがあるのが和名の由来で、よく見るとそのラインが眉毛のようで、少し怒ったような、強気な表情にも見えます。

他のテッポウエビ類同様、内湾の水深 1~50mの砂泥底や転石のすき間に、巣穴を掘ってくらすとされていますが、展示個体は海中に浮いた状態で設営された定置網で採集されました。
強い水流にさらされ、巣穴を作ることもできない網の上でどのようにくらしていたのかは不明ですが、まとまった数で採集されたことと、水槽内でも垂直に設置した擬岩を登り降りする行動を頻繁に見せることから、考えられているよりも立体活動が巧みなエビであることがうかがえます。
それほど珍しい種ではありませんが、当館では初展示であり、水族館で展示されることが多くない種と言えます。
この機会にぜひご覧ください。

※生物の状態により、短期間の展示となる場合があります。予めご了承ください。


“えのすい”の注目の的!「マトウダイ」展示開始

展示開始日:2019年6月6日(木)~

マトウダイ (的鯛、馬頭鯛)

学名:Zeus faber
英名:John dory
マトウダイ目 マトウダイ科
採集場所: 江の島定置網
展示場所: 相模湾ゾーン 沿岸水槽


日本では青森県以南の太平洋の水深 100m~400mに生息します。
体の側面にある的のような黒い斑点が特徴的で、名前の由来にもなっています。大きくなると 90cmほどになります。
獲物となる小魚を見つけると、うすい体を利用して気付かれないようにそっと近づき、アゴを突き出して口をのばし、一瞬のうちに吸い込むようにして捕食します。
今回展示しているマトウダイは、地元の定置網の漁船に乗せていただき、手に入った個体です。


「アマエビ」と呼ばれる、赤くておいしい深海エビ!!
「ホッコクアカエビ」

展示開始日:2018年6月2日(日)~

ホッコクアカエビ(北国赤海老)

学名:Pandalus eous
英名:Pacific northern shrimp ・ Pink shrimp
十脚目タラバエビ科
大きさ:12cm
採集場所:能登沖水深300m


日本海、オホーツク海、北海道の太平洋岸からベーリング海などの冷水帯の深海200m~1,000m付近まで分布が確認されている、赤くて美しい深海エビです。
国内市場で広く流通している北大西洋産(Pandalus borealis)の「甘エビ」の近縁種としても知られています。

3~4月に産卵期になるとメスは腹部に1,000~4,000粒ほどの卵を持ち、約10ヶ月後の翌年1~2月ごろに孵化します。
2~4歳でオスとして成熟し、5歳になるとメスへと性転換し、その後一生の間に1~3回程度産卵することが分かっています。
寿命は11年ほどと考えられています。


えのすい初!
細くて赤くて何だか違和感「ハチビキ」の幼魚、展示開始

展示開始日:2019年2月9日(土)~

ハチビキ (葉血引)

学名:Erythrocles schlegelii
英名:Japanese rubyfish
スズキ目 ハチビキ科
採集場所: 江の島定置網
展示場所: 相模湾ゾーン(逗子沖のサンゴ水槽)


西太平洋(東アジア沿岸からアフリカ東岸)に広く分布し、日本では青森県より南で記録があります。
最大で 40cmほどになります。
マアジのような体形ですが、“血引”の名の通り、全身が赤く(肉の色も赤い)、不思議な雰囲気を醸し出しています。
本来は水深数 10~数100mの岩礁のまわりでくらしていると言われています。
この度、水深 30m前後の海域にある江の島定置網に入網した 15cmほどの幼魚数個体を搬入し、バックヤードで飼育していたところ、1個体が餌を食べるようになりましたので、展示を開始しました。
当館では初展示です。生きている本種を見られる機会は多くありません。
相模湾のやや深い場所にある岩場のサンゴ群落を再現した水槽内での自然な行動をこの機会にぜひご覧ください。

※生物の状態によって、短期間の展示となる可能性があります。ご了承ください。


江の島に深海魚「リュウグウノツカイ」現る
リュウグウノツカイの標本公開

展示開始日:2019年1月28日(月)~

リュウグウノツカイ (標本)

学名:Regalecus russelii
英名:Oarfish, King of Herrings
アカマンボウ目 リュウグウノツカイ科
採集場所: 江の島 定置網


今回標本として公開したリュウグウノツカイは、2018年12月13日(木)、江の島の定置網に入り、漁師さんに譲っていただいた個体です。まだ小さめの個体で、体長は55cm(標本)ほど。残念ながら、魚体の後ろの方が切れてしまっていましたが、切れていなければ全長80cmほどと思われます。
早朝水族館に搬入してから数時間は生きていました。新江ノ島水族館でのリュウグウノツカイの生体搬入は初めてのことです。


搬入当時のリュウグウノツカイ

江の島に現れた貴重な深海魚リュウグウノツカイの標本をぜひ間近でご覧ください。


おめでたい「ホテイウオ」を展示開始

展示開始日:2018年12月28日(金)~

ホテイウオ (布袋魚)

学名:Aptocyclus ventricosus
英名:Smooth lumpsucker
スズキ目 ダンゴウオ科
分布: 太平洋側は相模湾より北、日本海側は若狭湾より北の太平洋北部
展示場所: 太平洋


ホテイウオという名前は七福神の「布袋さま」に由来します。
浅場から水深 1,700mに生息し、相模湾でもまれにみられます。
外洋で成長し、成熟すると浅海に戻ってきて岩礁で産卵します。
産卵するとメスは死亡しますが、オスは生き残ります。
外洋では主にクラゲを食べ、そのほかにオキアミやゴカイの仲間などを餌としています。
水槽内では、お腹の吸盤でアクリル面や岩などにくっついています。

展示を開始したのは、のとじま水族館よりやってきた赤ちゃんたちが大きく育った個体です。
全長 10cmほどで愛らしい姿をしていますが、成長すると全長 40cmほどになります。

[協力] のとじま水族館


おさかな界の真っ赤なルビー「ホウセキキントキ」展示開始

展示開始日:2018年11月28日(水)~

ホウセキキントキ (宝石金時)

学名:Priacanthus hamrur
英名:Moontail bullseye
スズキ目 キントキダイ科
採集場所: 相模湾(江の島定置網)
展示場所: 相模湾ゾーン 沿岸水槽


ルビーのように鮮やかな赤い色が名前の由来で、キントキ(金時)も赤を意味します。
主に暖かい海の水深 100m前後に生息しますが、水深 250m付近でも見られます。昼間は暗い岩穴などに隠れ、主に夜活動します。

キントキダイの仲間は日本に数種おり、どれもよく似ていますが、本種は尾鰭の中央が三日月型に湾入するのが特徴です。
神経質な魚ですが、暗い水槽に群れで飼育すると落ち着き、餌も良く食べるようになります。
これまでは病気等のため短期の展示に終わっていましたが、今回は順調に蓄養ができたため、良い状態で展示することができました。


イワシの名を持つ和製レインボーこと「トウゴロウイワシ」展示開始

展示開始日:2018年11月22日(木)~

トウゴロウイワシ

学名:Hypoatherina valenciennei
英名:Flathead silverside
トウゴロウイワシ目 トウゴロウイワシ科

採集場所: 相模湾西部 (小田原市江之浦漁港)
展示場所: 相模湾ゾーン (シラスサイエンス)


相模湾からインド洋にかけて分布します。
最大全長 20cmほどになる魚で、群れで泳ぎ回る性質と細長く銀色に輝く体はマイワシやカタクチイワシといった「ニシン目のイワシ」とよく似ていますが、分類上は異なるグループ「トウゴロウイワシ目のイワシ」です。
食用魚としては馴染みの薄い仲間ですが、ニューギニア島やマダガスカル島の淡水に適応した仲間が「レインボーフィッシュ」の名で観賞魚として親しまれています。

この度、相模湾西部にある江之浦漁港で釣り採集した個体を状態よく水族館に搬入できました。
シラスから育てたカタクチイワシと直に比べて見ていただきたくて、あえて「シラスサイエンス」左端の水槽に収容しました。
体の色、形、動きともよく似ていますが、ニシン目イワシ類には 1つしかない背ビレが 2つあり、頭が細くて口が小さいです。
当館初展示となります。よく観察して見分けてみてください。

※生物の状態によって、短期間の展示となる可能性があります。ご了承ください。