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新着生物

冬のアイドル
小さなお団子みたいな魚「ダンゴウオ」展示開始

展示開始日:2018年1月26日(金)~

ダンゴウオ (団子魚)

学名:Lethotremus awae
スズキ目 ダンゴウオ科
採集場所:相模湾
展示場所:相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


吸盤状の腹びれで岩などに張り付いて生活をし、小さなエビやカニなどを食べ、体長 1~2cmになります。
岩や海藻などに似せ、体色は、茶、緑、赤と様々なバリエーションがあります。
冬の夜、干潮で潮の引いた時間をねらい、磯で採集しますが、とても見つけにくく、今回も 2時間近く探して 1匹と難航しましたが、帰り際に残り 30分と決めて寄った潮だまりで立て続けに数匹採集でき、無事展示にいたりました。


ベテラントリーターも見るのは初めて!
1属1種の珍魚「トビハタ」初展示

展示開始日:2018年1月17日(水)~

トビハタ (鳶羽太)

学名:Triso dermopterus
採集場所:相模湾(江の島定置網)
展示場所:相模湾ゾーン 沿岸水槽


ベテラントリーターも初めてという、とても珍しい魚が江の島の定置網に入り、“えのすい”にやってきたので初展示しました。
調べてみたところ「トビハタ」という魚でした。

スズキ目ハタ科に属し、相模湾~宮崎県の太平洋沿岸、小笠原諸島、台湾、オーストラリアなど暖かい海に分布しています。
ハタの仲間自体がそれほど大量に採れる魚ではないですが、その中でも稀な種類と言え、掲載されていない図鑑も多いと思います。

体色が鳥のトビ(鳶)の羽の色合いに似ていることからその名が付けられました。
成長すると全長 60cmほどになります。
体を見るとメジナかな?と思えるのですが、口が大きく、ゆったりとホバリングする姿はハタ系なのか、という感じです。
際立った特徴はないのですが、他に類を見ない雰囲気で、とっても渋い魚です。

色見は地味だけど不思議な魅力がたっぷりの「トビハタ」をぜひ見に来てください。


加茂水族館の協力により“えのすい”初展示
「リクノリーザ・ルサーナ」展示開始

展示開始日:2018年1月1日(祝・月)~

リクノリーザ・ルサーナ

学名:Lychnorhiza lucerna
鉢虫綱 根口クラゲ目
傘の直径:5cm
展示場所:クラゲファンタジーホール


「リクノリーザ・ルサーナ」は、南米の大西洋岸で見られる根口クラゲのなかまです。
成長すると傘の縁が紫色になり、また傘の下にある口腕の周囲には多数の付属器が生えてきます。
口腕部分には甲殻類の幼生が共生していることがあります。

展示個体は、山形県の鶴岡市立加茂水族館よりポリプを譲り受け、2017年11月に新江ノ島水族館で生まれ、育てたものです。
新江ノ島水族館と鶴岡市立加茂水族館は、クラゲの飼育・繁殖の技術の向上を目的にクラゲのポリプを交換、当館で育てた「ブルージェリー」のポリプを贈っています。

[協 力] 鶴岡市立加茂水族館


“えのすい”生まれのトラザメの赤ちゃんと卵

展示開始日:2017年12月29日(金)~

トラザメ (虎鮫)

学名:Scyliorhinus torazame
展示場所: 深海 l


トラザメは水深100~300mの深場に生息する底生性のサメです。
産卵時には卵の殻の四隅にある付着糸を海藻や岩などに巻きつけ、海流に流されないように固定します。
孵化までの日数は飼育水温によって変化しますが、約 13℃(飼育水温)では 10ヶ月程で孵化し、8cm程の赤ちゃんが生まれます。
トラザメの赤ちゃんは動き回っていることが多いので、もし見当たらない時には水槽の上の方もよく探してみてください。
また、成長段階の異なる赤ちゃんが入っている卵も展示しているので、併せてご覧ください。

昨年の12月頃からバックヤードで飼育するトラザメが安定して産卵するようになり、その後順調に発生が進み今回の展示に至りました。


オホーツク海で見つかった新種のクリオネ
「ダルマハダカカメガイ」展示!

展示開始日:2017/12/15(金)~

ダルマハダカカメガイ (達磨裸亀貝)

学名:Clione okhotensis
採集場所:北海道網走のオホーツク海沿岸
展示場所:クラゲサイエンス


「ダルマハダカカメガイ」は、クリオネの仲間としては1902年の「ナンキョクハダカカメガイ」の発見以来、約一世紀ぶりの新種として2016年に日本人により報告されたものです。
北海道のオホーツク海沿岸で見つかったため、オホーツク海にちなんで学名は「クリオネ・オホーテンシス」と名づけられました。この発見により、クリオネ属は全部で 4種になりました。

体長は約 8mmでずんぐりして全体が赤く、体の大きさに対する翼足(翼のような部分)の大きさがハダカカメガイと比較すると小さいのが特徴です。
また、バッカルコーンと呼ばれる触手が短く、餌を食べる際にはハダカカメガイと異なりバッカルコーンを使用しません。
餌から出る化学物質を感じると、粘液を出して餌を探します。

※ダルマハダカカメガイは巻貝の仲間です。

※短期間の展示となる可能性があります。ご了承ください。


冬の妖精「クリオネ」展示中!

展示開始日:2017/12/15(金)~

ハダカカメガイ (裸亀貝) /クリオネ

学名:Clione elegantissima
軟体動物門 腹足綱 裸殻翼足目 ハダカカメガイ科
展示場所: クラゲサイエンス


流氷とともにやってくる、天使のような姿をした巻貝のなかまです。
殻はなく、体は透明で内蔵が透けて見えます。体には1対の翼のような足(翼足)があり、これを動かして泳ぎます。
流氷の下を泳ぐイメージが大変強いですが、生息域は広く、水深0m~600m付近と深海でも確認されています。

※ 展示場所はクラゲサイエンスですが、クラゲの仲間ではありません。


久々に展示成功。
魅惑のメタリックパープル「ミナミハタンポ」展示開始

展示開始日:2017年10月24日(火)~

ミナミハタンポ (南葉丹宝)

学名:Pempheris schwenkii
展示場所:相模湾ゾーン 季節来遊魚水槽


南日本の太平洋沿岸からインド、西太平洋にかけて広く分布しています。
大きな目と、紫色の鈍い金属光沢のある平たい体が目を引きます。
夜行性で、昼間は岩陰などで群れていることが多く、夜、活発に活動し浮遊性の小さなエビなどを食べ、成長すると全長 15cmほどになります。

動きはそれほど素早くないため、比較的容易に採集できますが、鱗が剥がれ、体の表面に擦り傷を負いやすく、これまでは長期飼育が難しい魚でした。
今回展示した個体は、採集時の網の素材を変えた事と採集後に手厚い手当を実施したところ傷が完治したので、展示に至りました。


全ての脚に毛がフサフサ。
“すね毛ガニ”こと「トゲアシヒライソガニモドキ」展示開始

展示開始日:2017年10月10日(火)~

トゲアシヒライソガニモドキ (棘脚平磯蟹擬き)

学名:Parapyxidognathus deianira
甲幅: 0.5cm
展示場所:相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


モクズガニの仲間ですが、本種はハサミではなく、歩く脚8本すべてに毛が密生しています。
また、ふとももに見える部分(長節)にトゲがあり、名前の由来となっています。
南方系のカニで、主な分布域は東南アジアであるとされます。
日本では千葉県以南の各地で記録がありますが、生息地は限られており、淡水と海水が入り混じる汽水域の特殊な環境でしか見られない稀な存在であることから、日本ベントス学会による「海岸ベントスのレッドデータブック」で、準絶滅危惧種に指定されています。

神奈川県においては2015年5月と2016年7月に、相模川から記録されています。
今回、伊豆半島東南部(相模灘西部)で生息が確認されましたので、一部を研究用に採集し、展示することにしました。
小さいですが変わった姿の“すね毛ガニ”、目を凝らしてご覧ください。

※生物の状態により、短期間の展示となる可能性があります。
※本種の生態から、隙間に潜んで見えにくい時があります。予めご了承ください。


相模湾では珍種!「スジモヨウフグ」

展示開始日:2017年10月9日(祝・月)~

スジモヨウフグ (筋模様河豚)

学名:Arothron manilensis
採集場所:江の島周辺
展示場所:相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


日本では琉球列島に分布します。
南方系のフグなので相模湾で見られることは稀です。
湾内からは2011年に初記録があり、江の島では今回初めて見つかりました。
その名の通り、体に入るスジ模様が特徴的です。
まだ幼魚ですが成長すると全長 30cmくらいになります。


相模川から再確認。ハサミにフサフサを持つ希少種
「タイワンヒライソモドキ」展示開始

展示開始日:2017年9月3日(日)~

タイワンヒライソモドキ (台湾平磯擬き)

学名:Ptychognathus ishii
甲幅:0.7 cm
展示場所:相模湾ゾーン 相模湾キッズ水槽


江の島でおなじみのイソガニ類によく似た形ですが、甲らの縁にあるくぼみの数が少なく、足の付け根に毛が生えていること、オスのはさみの外側だけに毛がフサフサと密生しているといった違いがあります。

淡水と海水が入り混じる汽水域に生息します。
関東中部からインドネシアまで広く分布しますが、安定した生息地は限られており、日本ベントス学会による「海岸ベントスのレッドデータブック」で、準絶滅危惧種に指定されています。

神奈川県では、相模川の河口域において、2009年に行った当館の調査で初めて報告されており、現在も本種の分布の東限記録となっています。
今回、相模川の再調査を行った際に、再び本種の生息が確認されましたので、一部を研究用に採集し、展示することにしました。

※生物の状態により、短期間の展示となる可能性があります。
※本種の生態から、隙間に潜んで見えにくい時があります。予めご了承ください。


関連発表
相模川河口域で観察されたカニ類-特にタイワンヒライソモドキ Ptychognathus ishii Sakai, 1939(モクズガニ科)の初記録とコメツキガニ Scopimera globosa (de Haan, 1835)(コメツキガニ科)の再記録-

関連日誌
2017/08/19 相模川カニ類調査(2)