カワイトヒキクラゲは、タイ、マレーシア、インドネシアなどの東南アジアの汽水域に生息するクラゲです。口腕から細く長く糸状に伸びる付属器が特徴で、成長すると傘の直径は20cmほどになります。食用クラゲのひとつで、現地では大きな川の河口で漁がおこなわれています。
2016年ごろから、当館は北里大学などとともに東南アジアのクラゲ調査にも参加しています。そこで得られたポリプを大切に維持し、成長過程の観察や、繁殖したクラゲの展示公開をおこなっています。カワイトヒキクラゲは食用であるという点でも興味深く、目の前の海、相模湾で見るクラゲたちとはまた違った魅力があります。この機会にぜひ、多くの方にご覧いただきたいと思います。