相模湾より南の西太平洋とインド洋、紅海に分布します。
南方系の種で、日本での北限は長らく紀伊半島沿岸でしたが、最近では相模湾奥(小田原市沖)や外房沿岸(勝浦市沖)でも記録されており、分布が広がっている可能性があります。
水深10~50mのサンゴ礁や岩礁のすき間に潜んでいますが,砂地に仕掛けた漁網にもかかることから、それなりに移動することがうかがえます。
セミエビ同様に第二触角(ヒゲ)が平たく、ブルドーザーのようです。背中側がセミエビよりもでこぼこしているのが和名の由来で、特に腹部背面の中央が大きく突き出ています。
迫力のある姿に似合わず、ハサミやトゲといった「武装」を持たず、性質も温和です。
食べ物を与えると、短い脚でちょこまか抱え込んで食べますが、カニや魚に横取りされてしまうこともしばしばです。
展示個体のうち、大きな2個体は相模湾(三浦半島西岸)産です。
2021年9月に惜しまれながら閉館した京急油壺マリンパークで展示されていたものを譲り受けました。
10月のテーマ水槽で展示後も、引き続き沿岸水槽で展示中です。
※生物が隠れて見えにくくなる場合があります。予めご了承ください。