相模湾の沖合には水深約 100mから一気に落ち込む大陸斜面があります。当館では水中ドローンを使って江の島沖の大陸斜面の調査を進め、同海域の多様な生物相を確認してきました。これまでに、ジンケンエビ類やアカザエビ類など多様なエビ類を確認しています。
同海域ではアカザエビを狙ったカニカゴ漁も行われていて、今回見慣れないエビ類 2種が混獲されました。
テラオボタンエビは主に鹿島灘以南熊野灘までに生息する日本固有種であり、コブモロトゲエビはさらに狭い範囲、相模湾と駿河湾でしか確認されていない種で、どちらも珍しいエビ類です。相模湾の深海生物を採集できる機会は限られています。ぜひご来場ください。