これまで本州、四国、九州に広く分布すると考えられていたフナムシが、2種の新種を含む3種に分けられることが判明しました。5月22日に新種記載されたフタマタフナムシは、江の島周辺でもよく見られ、新種記載の際に使用された標本の採集地は江の島です。学名のfurcata は「分岐する」という意味があり、本種の特徴の一つでもあるオスの第一胸脚前節の形状に由来しています。いまのところ、千葉、東京、神奈川に分布していると考えられています。
フナムシといえば、磯に行けば比較的よく見ることができる生き物のイメージですが、まさか“えのすい”の目の前にいたフナムシが新種であったことは、えのすいトリーターもびっくりでした。身近にいた新種をぜひじっくり観察してみてください。