展示一覧
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- カピバラ ~陽だまりの草原~
- 深海Ⅱ ~しんかい2000~
- カワウソ ~木漏れ日のオアシス~
- えのすいeco環境水槽
みなさん、こんにちは。
近頃少しずつ暖かくなってきましたね。
徐々に夏が近づいて来ているようで私はとてもテンションが上がっています。
暖かくなると、外に出たいと思う気持ちが強くなると思いますが、今はお家でまったり過ごしましょう。
(私は、暇さえあれば家の水槽を眺めています。)
みなさん、お家での時間が長くなり、家族と一緒にいる時間が多くなったと思います。
そんな時に「あれ、母さん今日機嫌悪い。。。」や「お! 今日は父さん機嫌良さそう!」、「兄さんいつも以上にテンション高いな」など家にいて感じることが少なからずあると思います。
みなさんは何を見てそのように感じると思いますか?
会話している最中に感じることがあると思いますが、会話以外の時間での行動を見てその人の感情や状態を知ることが多くあると思います。
それだけではなく、その人の最近のブームを知る良い機会になると思います。
このような状態を見て、体調不良? なんかいいことあったのかな? と考えて話しかけたり、さまざまな対処をすると思います。
これは動物にも当てはまります。
動物と一対一で向き合っている時間は、その個体の体調や状態、調子などよくみています。それでも十分ですが、それ以外の時間に動物を見ることがとても大事であると思います。
フリーの時間にプールサイドに行くといつも「遊んで~」と寄ってくる個体が今日は寄ってこない。。こんな時はなにか原因があります。体調不良? 大きな怪我? いろいろな原因があると思います。
向き合っている時間以外でのフリーの自由な時間に動物たちがどのような行動をしているかを知っているだけで、個体の健康管理につながるのです。
それ以外にも、触ってもらうのが好き! 氷で遊ぶのが好き! といったフリーの自由の時間での遊びが、実際に一対一で向き合っている時間でも上手に使えると、よりこちらに集中してくれるなど良いことしかありません。
トリーターは動物を見る(観察する)ことが動物たちと接する上で本当は一番大切なことかもしれません。
ここで本日の日誌は終わろうと思いましたが、動物たちとのフリー時間での行動について一つ紹介します!(笑)
えのすいトリーターに限らず、水族館や動物園の飼育員たちは自分の携帯やデジカメに担当生物などの秘蔵写真を持っています。持っているはずです。笑
今日は角張の最近撮ったお気に入り写真を大放出します!
まずはこちら。
こんにちは!
今日は去年の夏ごろからコンビを組み始めたゴマフアザラシの「天洋1」と最近取り組んでいる事について紹介します。
最近「天洋1」と練習しているのは、プールの後方に移動して遊ぶことです!
どういうことかというと、いつもは
歌ではなく、クラゲの話です!
「春を告げる」クラゲとして知られているカミクラゲが、今年も “えのすい” にやってきました。
もうご覧になられましたでしょうか。
本種はヒドロ虫類の中でもかなり大きく、肉眼でしっかりと見ることができます。
触手をぶわっと広げると、髪の毛のように見えるから「髪」クラゲ。
大きくなると、手のひらほどのサイズになり迫力があります。
もしかしたら、最近海で見つけた方もいるかもしれませんね。
このクラゲを見ると、春の始まりを感じます。ぼーっとしてたらそのうち桜が咲いて、どんどん暑くなってくるんだろうなー。
さてこのカミクラゲですが、毎年のように全国の海や水族館で見られる日本では特別珍しくないクラゲなのですが、謎多きクラゲでもあるのです。
まず、「ポリプ」の姿が知られていません。
実は、ポリプの姿が分かっていないクラゲは他にもたくさんいるのですが、こんなにも身近なクラゲのポリプがわからないのは不思議です。
また2018年に、カミクラゲは「きゅうり」の匂いがするという論文が出て話題になりました。
その話を聞くまではそんなこと思ったことなかったのですが、実際に嗅いでみると確かに「きゅうり」・・・ 。
いやほんと、思ったより がっつり「きゅうり」です。
このきゅうりの匂いとなる成分は特定されており、なんと「キュウリウオ科」に属する「鮎(アユ)」のものと同じだそうです。
そしてその物質は、昆虫に対する忌避活性や、病原性微生物に対する抗菌活性などが報告されており、もしかしたらカミクラゲの生体防御に関わっているかもしれないとのこと。
もし本当にそうだったら、とっても面白いですね!
ポリプが手に入らないということは、この時期にしか見ることができないということ。
“えのすい” に「春を告げる」カミクラゲは、クラゲサイエンスで展示中です。ぜひご覧ください。
オタリアの「ディラン」は最近少し太り気味。
ちなみに現在の体重は 105kg!!
「ディラン」はわかりやすい性格で、お腹がすいている時は魚を飲み物のように何本もまとめてゴクゴク飲み込みます。
でもお腹がいっぱいになると、目をぼーっとさせながら味わうかのようにゆっくり何回も噛んで食べるんです。
たまにぼーっとしすぎて、このまま眠るんじゃないかなと少し心配になる時もありますが、そんなふうにわかりやすい性格の「ディラン」がかわいいなと思っています♪
これからも魚をたくさん食べて大きく成長してほしいです!!
トリーターの仕事の1つとして、水槽のコケ取り掃除があります。
私が担当している太平洋の「トロピカル水槽」は光が強く、魚も沢山いてコケの栄養分が供給されて、コケにとっては最高の環境のようです。
そのため、毎日コケとの闘いです。
特に砂に茶色のコケが生えることが多いです。
砂の掃除としては、掃除機のような道具を使って、砂をかき混ぜて、ゴミだけを吸い出しています。
掃除機といってもお手製で、4Lの焼酎のボトルに塩ビパイプとホースを繋げて、サイフォンの原理で吸い出すのです(どなたかトリーターの中にお酒好きがいたようです)。
毎日のように動物と接していると大きくなったなと感じることはありませんが、写真を見返してみると見違えるように大きくたくましくなったのがわかります。
特にめざましい成長を遂げているのが、オタリアの「マルコム」とバンドウイルカの「ミライ」です。
まず「マルコム」から見ていきましょう。
これは2018年8月の写真です。
みなさん こんにちは、トリーターの田中です。
トリーターになって 4年が経ちました。
早いです。早すぎます。
今回は、私が携わる湘南港水槽こと “海岸水槽「漁港(湘南港 藤沢市)」”について、語ってみたいと思います。
昔からのお客さまはご存じかも知れませんが、この水槽、以前は「流れ藻」水槽と呼ばれていたのです。
岩肌で育った海藻がちぎれて(自らはずれて?)水面を漂うと、サンマなどが産卵したり、小さな魚やエビカニが隠れ家としたり、それらを狙って大型の魚が寄り付いてきたりします。
そうした小さなユートピアを再現すべくスタートしたのです。
本物の流れ藻の管理は大変でした。
少しずつ朽ちていきますので、毎朝、底掃除が必要でした。
そして、思ったほどには、小魚が流れ藻に積極的には寄り付きませんでした。
それから数年間、海藻をイミテーションにしてみたり、大型の魚を展示してみたりと、時代時代の担当者による試行錯誤が続いていました。
私はその間、担当を外れており、深海やマングローブの展示を扱いながら遠目に見守っていました。
いざ、自分が主担当したらどうするかな、と妄想を巡らしながら。
そして今から6年前、ついにお鉢が回ってきたのです。
その時はシラス展示立ち上げ直後で、アマモ水槽の衰退も重なり、非常にセカセカしていたのを思い出します(当時、協働してくれた同僚の方々にはほんとに感謝です)。
その時に相談して踏み切ったのは、「流れ藻生態系の再現」からの撤退でした。
当時の状況では難しいと思ったからです。
その代わりに提案したのが現在の「湘南港」の再現なのです。
「湘南港」は江の島内の北東岸、前の東京オリンピックの時に造成された港です。
沖合が砂地でありながら、南岸には大規模な岩礁があり、北からは栄養分豊富な境川の水が供給されます。
それもあり、人工環境でありながら、生物はなかなかに豊富です。
さらに面白いのが、漁師さんの活動が生物相に影響を与えていることです。
当館では、何十年も前から湘南港の漁師さんと関わり、展示生物をもらったり、船に乗せてもらって調査をお手伝いいただいたりしてきました。
港の周りには、自然にすみ着いた生物の他に、漁師さんの漁獲物がカゴや船倉にキープされていたり、漁獲を免れた「食用に適さない」カニやヒトデがすみ着いていたりします。
港内での潜水調査を考えたこともありましたが、安全の面から現時点で実現していません。
が、きっとこんな感じになっているだろう、という想像を巡らせて再現したのが、現在の展示です。
この時の水槽のリニューアルは、業者の追加工事を伴わない、私たちの手作りでした。
展示なので強調したりディフォルメしたりはありますし、レイアウト面で作りが甘いところもありますが、目指した展示の特色を記してみたいと思います。
全体の雰囲気
ちょうど季節来遊魚の水槽あたりから展示が見えてくることを想定しました。
みなさんこんにちは!
今日は、2020年9月に書いたトリーター日誌の番外編です。
前回の日誌では、私が担当として普段コンビを組んでいる動物たちをご紹介したのですが、何名かのお客さまに「楽しかったです。」や、「ほかの子の紹介もお願いします。」と言った嬉しいお言葉をいただいたので続編を書きます。
本日ご紹介するのは 私が担当ではないのですが、ショーの中でコンビを組んだり、以前コンビを組んでいたメンバーたちです。
それではいきましょう!!
エントリーNo.1
バンドウイルカ「ミレニー」
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