2007年04月17日
トリーター:倉形

都会の中の自然

この冬は暖冬でしたね。生き物たちも早くから目覚め活動を開始してます。しかし最近はまた冬に戻ってしまったのかと思うような気候ですね。
この暖冬は地球温暖化などの異常気象によるところが大きいと思われます。地球温暖化は私たちが生活する上で排出されるCO2が大きく影響していることはみなさんもご存知だと思います。
このCO2削減対策の一つとして、都会では空いているビルの屋上などを利用して植栽などをおこなっています。
このような対策は、ただCO2を削減するだけでなく、そこに集う人たちのリラクゼーションの場になったり、生き物たちの棲みかにもなっています。
つい最近自然に触れ合った方も多いのではないかと思います。お花見(桜)ですが、これも自然に触れ合う機会ですよね。意外と自分の身近な環境を見渡すと、生き物たちが頑張って生きています。

先日、新聞紙面に載っていましたが「多摩川にアユが溯上開始」と。例年に比べると少し早いそうです。水の中もやはり暖冬の影響なのでしょうか?
それはともかく確実に水の中にも春がやって来ています。私はその春を見てみたいと思い、早速丸子橋の少し上にある取水堰に行き、自分の目で確かめて来ました。
はじめは川幅があるため、どこに溯上しているのか分かりませんでしたが、よく見ると流れの少し緩やかな端の方に、体長 5~ 6cmぐらいでしょうか?(見ている場所から距離があるため確認できないため)堰堤を一生懸命に乗り越えようと、小さな魚体に力を込めてジャンプしている姿を見ていると「生きる」ということに対し、全身全霊で頑張っていることにとても感動しました。
アユの溯上は 5月中ぐらいまで見ることができるそうなので、ぜひみなさんも都会の中の自然を感じる一つとして、アユの溯上を観察しに出掛けてみてはいかかでしょうか?
きっと自分の中に何か「発見」と「感動」が見つかるかもしれませんよ!

アユアユ

相模湾ゾーン

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