2007年12月14日
トリーター:櫻井

でっかいクラゲといえば?

エチゼンクラゲの名は、みなさん一度はどこかで聞いたことがあるかと思います。
そして、そやつの印象を聞いてみるとおそらく、大量発生するクラゲ、巨大なクラゲ、そして、ちょっとその辺の事情に詳しい方ですと、漁師さんの網を破壊する困ったクラゲ・・・ 等といった感想がでてくるのではないでしょうか。
みんなその通りです。あまり良い印象ないですね・・・ 。

そんな悪名高いエチゼンクラゲを採集しに、ただいまえのすいトリーター 2名が京都へ出向いています。
これがあの悪名高いエチゼンクラゲか・・・ と観覧していただく展示目的もありますが、それだけではありません。
もう一つの採集目的は、繁殖です。
そんな悪いクラゲを繁殖させてどうすんだ!と、一途に思わないでください。
どんな水温が、餌が、水流が、環境が一番繁殖しやすいのか、その条件がわかれば、自然界の大量発生も防げるかもしれないではないですか。すばらしい。

繁殖条件が確立すれば、展示生物として常にお客さんにみてもらえる、という目的だけではなく、自然環境にまで着目して研究するのも、水族館という施設の大きな役割の一つなんです。

さて、今回の採集結果はどうでしょう??
近々、採集チームからの報告があるかと思いますので、マメに採集日誌をチェックしてみてくださいね。

今年11月に展示されたエチゼンクラゲ今年11月に展示されたエチゼンクラゲ

クラゲファンタジーホール

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