「君、色白いねえ。日焼けしないの?」
「ええ、子供の頃は女の子みたいとよくいわれていました。私だって日焼けしたことはあるんですよ。
何年か前にサンオイルをたっぷり塗って目の前の砂浜で一日頑張っていましたが、そしたら大変なとこになって、全身真っ赤になって次の日ウエットスーツを着るのが大変。もう、ムリはやめようと思いました。」
「オレも海底にいて、魚の死体が落っこちてきた時に仲間がウワーって集まってくるんだけど、やっぱりオレだけ白いんだよね。みんな茶色っぽいのに。
でも、これだけ白くなかったら“えのすい”に来ることも無かっただろうし・・・ 。
白くなったらとことん白くなるというのも手だよ。目立つから。」
「そうですねえ。でも、私は毎日江の島という海の近くに来ているわけですから、あまりにも海が似合わないのは・・・ 。」
「まあ、色白で良いこと悪いこといろいろあるけど頑張りなよ。俺も赤い光の水槽の中でのんびり見ているから。」
「あ、ありがとうございます。僕もヌタウナギさんのヌタのように粘り強く頑張ります。」
※白い体色のヌタウナギの展示は終了いたしました。