2010年02月12日
トリーター:石川

産卵シーズンです。


今期の産卵は遅く、それも 2月になってしまいましたが、ようやく本命のペア(「ハク♀」と「ジャンボ♂」)が産卵しました。
フンボルトペンギンは普通 2個の卵を産卵しますので 3~ 5日おいてもう一つ産卵があると思います。

この時期の産卵だと抱卵(卵を暖める)期間が約 42日で 2月8日第一卵産卵なので春分の日あたりにふ化予定となります。
そこから育雛(子育て)に約 100日かかったとすると 6月ごろの巣立ちとなり、親鳥は体力を回復してすぐに換羽期へ入らねばならないので、本年度の繁殖期はこれが最後と思われます。

今回産卵ペアをもう一ペア(「ウタ♀」と「ポー♂」)増やしていますがこちらも 2月10日に第一卵産卵ですので、ほぼ変わらない日程です。
まだ有精卵かどうかわかりませんので、10日位したら検卵してみてその可能性を確認します。
発生までは経緯がわかりますが、発生を中止してしまう場合もあれば、途中で割れてしまうこともあります。
また、産卵時の卵の重さ(卵重)がどちらも 119gでした。
この重さは過去の卵重から比べると軽いのです。私個人のイメージでは 122gくらいがベストなのですが・・・ ちょっと気がかりです。
もっと軽い卵重で育った赤いタグの「ルビー」というペンギンもいるのでダメではないのですが・・・
“小さく生んで大きく育てる”私の祖母の言葉がよみがえってきました。

今回から「ハク」と「ジャンボ」の巣をみなさんの見える場所へ移動し、巣の中を見てもらえる環境にしてみました。
今までに違う環境で 2羽を育て上げた経験を持っているので、ぜひみなさんにもそのようすを見ていただければと思っています。
ペンギンプールに向かって右端に別途エリアを仕切っていますので、ぜひ見てください。
観察する際にお願いがあります。
写真はOKですが、ストロボが光らないように設定して撮影してください。
また、お尻を見せているからとガラスをたたいたりして気をひかないように、見守ってあげてください。

ハクとジャンボハクとジャンボ

ペンギン・アザラシ

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