2010年02月28日
トリーター:豊田

春を告げる魚~メバル編~


みなさんこんにちは。
最近暖かい日が続き、気持ちよく毎日を過ごしていたのですが、しばらくはまた冷え込むそうですね。
とはいえ、春一番も吹きましたし、春はすぐそこまできているのでしょう!

さて、先日大内トリーターが、春告げ魚・ニシンについて書いておりましたが、きょうはもう一種の春告げ魚メバルのお話です。

メバルは、水族館でも顔なじみのお魚ですが、早春の船釣りは、メバルから始まるため、またの名を春告げ魚といいます。
さて、このメバル、硬骨魚類には珍しく、なんと、仔魚を産むのです。
そうです、サメやエイではお馴染みの卵胎生なのです。
魚から魚が出てくるなんて不思議な感じですよね!?

メバルは、12月~ 2月にかけて数千から数万匹もの仔魚を産みます。この光景は、なんと“えのすい”でも見ることができるんです!!
・・・といいたいところなのですが、実は、私はまだ見たことがありません。
冬場になると、海中の森水槽(入り口の割りとすぐの、海藻がたくさんはえている水槽です)のメバルたちのお腹がみるみる大きくなり、はち切れんばかりになります。
しかし、実際に産んだところはお目にかかったことがなく、いつの間にかお腹がすっきりしています。
ピークは過ぎたものの、よく探すとまだお腹がパンパンのメバルがいます。あの中には、もうすぐ産まれそうな仔魚がいると思うと、なんだか余計かわいく見えてきます。
水族館には他にもよく探すとお腹が膨れている魚がいます。
食べすぎ!?なんて思ったあなた!!
真偽を確かめに、ぜひ探しにいらしてみてください。

メバルメバル

相模湾ゾーン

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