2011年10月17日
トリーター:鈴木

イイダコ展示の舞台裏 前編(苦悩編)


10月15日の日誌で笠川トリーターよりイイダコの紹介がありましたが、今回はその展示までの舞台裏をお話します。主人公は恐縮ながら私、そしてイイダコ展示を一緒にやっていただいた同じ担当の大先輩(以後、大先輩)です。
それでは、はじまりはじまり~

「イイダコ釣りは初心者に最適!!浅場なので船酔いも心配ありません。虫餌を使わないから餌を付けられなくても大丈夫!ファミリーやカップルで気軽にどうぞ♪」
・・・。
こんな宣伝を見たらイイダコ釣りは簡単なんだ!
と気軽に釣りに行ってしまいます。

「本日トップ 100杯超え、平均 30~ 50杯、初心者でも確実に 20杯は釣れますよ(^^)」
・・・。
こんなブログを見たらざっと 50くらいは釣れるかな?
まさか坊主なんてことはないだろうと思ってしまいます。

秋の旬でイイダコを展示しようと考えていた当時イイダコ超初心者の私は、これらの情報を見て、これなら数も集まりそうだし、秋の旬の展示はイイダコで決まり!あとは、見せ方だな~。と浮かれながら考えていました。

安易でした。今考えれば全くもって安易でした。
この頃の私にはこの先イイダコにうなされる日が数か月続くなんてことは知る由もありませんでした・・。

7月某湾 イイダコ釣り初挑戦!
大先輩と海獣担当の先輩の 3人で釣行。
10~ 11月がよく釣れるイイダコ。
まだ早いかな~と思いながらも2桁くらいはいくだろうと意気揚々と出発。さらに、イイダコが釣れた時の為に専用の予備水槽も準備!(しかも 100杯は収容できる広さ・・)

結果、イイダコ 2杯・・
イイダコを釣ると自信たっぷりだった大先輩はキス釣りに夢中・・。
話を聞くとキス用の天秤に付ける重りにイイダコがたくさんかかったとのことでした。
私「まったく~、釣る気あるんですか~(^^;)」
大先輩「ごめんごめん、キスが入れ食いでさ~(^^ゞ」
この時はまだまだ余裕のある二人でした。
多分時期が早かったんでしょう。そうに違いない!
気を取り直して次の計画をします。

8月 近場の某湾 イイダコ釣り 2回目
大先輩と二人で釣行。
昔ここでイイダコを釣ったという大先輩のポイントへ。
今度は大先輩もイイダコ専用仕掛けで釣る気満々。
今回は平気でしょ~!と、余裕の二人。
さらに前日同じチームのみなさまにも 50は釣ると断言。

結果、イイダコ坊主・・
さらに謎の生物(恐らくエイ?)に仕掛けを取られまくった挙句、竿も折られと散々・・。

大先輩「ここも変わったな・・・」
私「・・・・。(釣れたのはいつの話っすか)」(-_-;)

不安が少し出てきましたが、時期もまだまだ、次こそは・・

しかし、さらに追い打ちが続きます・・。
その後、3回目( 8月)、4回目( 9月)某湾

まさかのイイダコ坊主・・

さすがに周りも大丈夫?という雰囲気に。
どうして釣れないんでしょうか?
冒頭のキャッチフレーズが頭に過ぎります。
私たちは船酔いもなく、虫餌も付けられます。
ファミリーでもカップルでもないです。
気軽ではなく真剣にイイダコを釣りたいと願う、えのすいトリーターなのに・・。
なぜイイダコは微笑んでくれないのでしょうか。

現地の方に聞くと、「今年は海がおかしいよ~」とか、台風前は釣れたんだけど台風でイイダコ流されちゃったよ~」とか、良くないお話ばかりです。
ブログでも去年とは一変、今年はイイダコ不調!?の記事ばかり。

しかもさらに追い打ちをかけるように、大先輩が日誌で謎の宣言を全国発信。より窮地に・・。
もちろん私は言った覚えは一切ありません。( 9月13日のトリーター日誌をご覧ください)
本人曰く、士気を高める為に言ったとのことですが逆に士気ダウン・・。
もう展示ができないだけでは済まされず、私の髪の毛まで危なくなりました。
もうこれは釣るしかありません。

旬の水槽の運命と髪の毛をかけた 5回目
9月 イイダコのメッカ某港

結果・・・

すいません長いので次回に続きます!

イイダコ展示の舞台裏 後編(歓喜編)

旬の水槽「イイダコ」旬の水槽「イイダコ」

相模湾ゾーン

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