2012年04月04日
トリーター:鈴木

イルカ・クジラ入門 1

~イルカとクジラの違いは?~


こんにちは、鈴木です。
もう順番が回ってきてしまいました。今回は早いです・・。

前回の入門ネタから次は何にしようかと考えていたのですが、なかなか思いつかず、結局また入門シリーズになってしまいました・・。
ただ、今回は今までの入門シリーズから「えのすい」が取れて、イルカ・クジラ入門です。
イルカ・クジラについての基礎知識などを分かり易く書いていこうと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

それでは始めます!

さて第一回はイルカとクジラの違いです。
この話はかなり有名ですので、みなさんも一度はどこかで聞いたことがあるかも知れませんが、復習も兼ねてもう一度!

実は、イルカとクジラは生物の分類上、どちらも「クジラ目(類)」に入る同じ仲間なんです。
このクジラ目は上あごにひげをもつ「ヒゲクジラ類」と、歯を持つ「ハクジラ類」に分けられているのですが、このうちハクジラ類の中で比較的小型(だいたい 4m以下)のものをイルカと呼んでおり、大型のハクジラ類(だいたい 4m以上)とヒゲクジラ類をクジラと呼んでいるんです。
つまり、イルカとクジラには明確な差は無く、体の大小でイルカ・クジラと便宜的に呼び分けていたんですね。
英語の“Dolphin”と“Whale”の区別も日本語の「イルカ」と「クジラ」の区別とほぼ同じです。

ただ、中にはゴンドウクジラの仲間のように 4mより小さくてもクジラと呼ばれるものや、シロイルカのように 4mを超える種類でもイルカと呼ばれることもあり、実はかなり曖昧です。
どうしてイルカ・クジラと呼び分けられるようになったか詳しくは分かりませんが、伝統的、感覚的なものが強いようです。

ちなみに・・
このイルカとクジラの名前の関係に似た動物は他にもいるんです。
しかも身近に!
例えば、
・オウムとインコ(どちらもオウム目)
・ワシとタカ(どちらもワシタカ目)
・フクロウとミミズク(どちらもフクロウ目)
などです。
どちらかといえば、大型で尾の短いものがオウム、小型で尾の長いものがインコ。小~中型がタカ、大型のものをワシ。耳のように 2つの羽角が立つのがミミズク、何もなければフクロウ。という具合です。
これらには、もちろん例外もありますし、あくまで感覚的な基準ですが、おおかたイルカやクジラのように当てはまります。

以上です!

みなさん如何でしたか?
これからこんな感じで新しいイルカ・クジラ入門をやっていきたいと思います。
内容はどのイルカ・クジラの本にも載っているようなことですが、いざ本を開いて勉強するのはなかなか難しいと思います。
この入門シリーズを読みながら自然とイルカ・クジラのことを学んでいただき、さらに鯨類に対して興味をもっていただけたら幸いです。

そして、興味が出たら、ぜひ実物を見に“えのすい”にお越しください(^^)/
やはり実物はちがいますよ!
トリーター、イルカ・クジラともどもみなさまの来館をお待ちしております。

今回の内容はちょっと説明っぽくなりすぎちゃいましたね・・。
これからもっと分かり易くできるよう努力しますので今回はこれで許してください・・。多分しばらくこれやりますのでどうかお付き合いくださいm(_ _)m

それでは失礼いたします!

バンドウイルカ(前)とオキゴンドウ(奥)バンドウイルカ(前)とオキゴンドウ(奥)

イルカショースタジアム

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