2013年02月20日
トリーター:石川

フンボルトペンギンの餌 1


かねてから文章が長い!話しが長い!といわれて今回書いたのがフンボルトペンギンの餌についてでした。
案の定長くなり、読む人のことを考えましょう・・・
ということで 3部作になりました(たぶん)。

あなたは 3センテンス(sentence) 3行まで!
といわれた天の声が聞こえます・・・
それでは本題へ

餌の種類
当館では主食としてカタクチイワシ、その他にマイワシ、イカナゴ、サンマ、シシャモ、ワカサギなどを与えています(かつてはアジも与えていました)。
常に同じ種類の餌を用意できない場合もあるため、なるべく単一餌料ならないように複数の餌を与えています。
同じ餌を与え続けた際、もしその餌が入らなくなってしまったら、極端な場合、他の餌を食べないこともあるからです。
健康な状態で換羽期や育雛期でもなければ少しくらい食べられなくても、馴らす期間を設けることはできますが、体調不良や雛へ餌を与える時期であれば命にかかわる場合もでてきます。
また冷凍したものを使用しているため、鮮魚に比べるとどうしても酸化を免れず、栄養素の中には不足するものがでてくるため、それを補う栄養剤も一緒に与えています。

餌と産卵、ふ化
ペンギンに味覚があるようには思えませんが、好き嫌いがあります。
シシャモはどの個体も好きな魚のようで、かつてはシシャモを主食とした時期もありましたが、その頃は産卵がほとんど見られませんでした。
シシャモからアジへ変えると多くの産卵が見られるようになりましたが、ふ化に至らないなど雛が無事に育つことは少なかったようです。
その後アジからイワシへ変えた後、雛の育成率が高くなったということもあり、現在はカタクチイワシが主食になっています。
このことから、好きでたくさん食べるからといっても、それだけを与え続けることはさまざまなことへ影響を及ぼすようです。

ペンギンたちの給餌ペンギンたちの給餌

ペンギン・アザラシ

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