2014年02月15日
トリーター:杉村

メンダコチャレンジ 2014 その 1

メンダコ雪だるまメンダコ雪だるま

2月 13日、全行程 17時間余りの駿河湾の底曳き船乗船してきました。
既に[採集乗船日誌]の方で根本トリーターが実況中継的な報告をしていましたね。
あの報告のとおり、寒いのなんのって!!
凍ってしまうかと・・・ちょっと大げさですが、富士山から吹き降ろされる北風が何とも冷たくて。
今回の乗船ではいろいろな深海生物が上がってきました。
お馴染みのハシキンメ、サギフエ、メヒカリというで知られるアオメエソ、ミドリフサアンコウ、アカザエビ(テナガエビで知られる)、そしてメンダコ!!などです。

みなさんお待たせいたしました。
そうです!今年も始まりました「メンダコチャレンジ 2014」!!
昨年のメンダコチャレンジでは、当館最長飼育記録の 22日間とさらには初の摂餌映像の撮影に成功し、実りの多いチャレンジでした。
昨年の飼育経験から多くのことが分かってきました。
そのいくつかを紹介します。
まず、メンダコは光に非常に敏感な生物であることが分かりました。
また、良くインターネットなどで見られる、ミミ(ヒレ)をパコパコ動かしながら泳ぐことは飼育下においてはあまりよくないようですね。
外に光や振動にびっくりして、泳ぎだすようです。
そのため、メンダコの展示水槽は他の水槽に比べて暗くして、さらには外からの光刺激を減らすためにのぞき窓風にしてあります。

今回搬入したメンダコは、昨年 22日間飼育した個体と同様に水底にベターッとうずくまっています。
これまで何度かメンダコの飼育に挑戦してきましたが、これまでになくよい兆候です。
22日間を超える飼育をちょっと期待しています。
(・・・でも気を引き締めないと・・・)

メンダコの生きている姿を 1日でも長く、そして多くにみなさんに見ていただけるよう頑張りたいと思います。
それと、メンダコを状態良く採集してくれた駿河湾の漁師さんにも感謝しています。
この場を借りて「ありがとうございます!!」。

メンダコチャレンジ 2014はまだ、始まったばかりです。
まずは、2日間の飼育、1日でも長く・・・。
展示水槽には、大小合わせて 6個体が展示されています。
裏にもまだちょっといますよ。
ぜひ、(お早めに)見に来てください。
お待ちしています。
メンダコ以外の採集した深海生物は、体調を整えてから徐々に展示していく予定です。

・・・また、私の眠れぬ夜がやってくる・・・
・・・メンダコ ファンのみなさんも・・・

※画像:当館のメンダコファンの職員の方が、メンダコ雪だるまを作ってくれました。

※展示は終了しました。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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