2014年07月11日
トリーター:高田

ハリセンボンの体

ハリセンボンハリセンボン

ハリセンボンはフグの仲間で、おどろいたり危険を感じると風船球のように丸くふくらんで、体に付いているとげを立てて身を守ります。
きょうはハリセンボンの体についてお話します。

体には、うろこが変化したたくさんの針が付いていますが、その数はハリセンボンの名前通りではなく、針は千本も付いていません。
実際は 300~ 400本ぐらいです。
付いている針の長さもいろいろで、長いもので 4~ 5cm、短いもので 1~ 2cmです。
針を立てる時は頭の方から後へ向かって立て、針をしまう時はその逆です。
また針には毒はありませんが、堅いので触ると刺さったりもします。
ふくらんだ体の中には、飲み込んだ海水が入っています。
胃と腹まくがくっついているので、皮ふが伸びるかぎりふくらむことができます。
体が 2倍ぐらいまで大きくなります。

飼育していてもめったにふくらんだ姿を見ることはありませんが、移動のため、網ですくったりするとおどろいてふくらんだりします。
“えのすい”に来られて、ふくらんだ姿が見られたらラッキーです。

今月のテーマ水槽では、生き物の泳ぎ方の違いについて、フグを代表してハリセンボンを展示していますのでぜひご覧ください。

テーマ水槽

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