2014年07月27日
トリーター:伊藤

あらためまして、ジャンプ水槽の楽しさ伝授

川魚のジャンプ水槽川魚のジャンプ水槽

ウミガメの浜辺」に「ナイトアクアリウム」と、新しい試みが続々登場の当館において、最近これらの陰に隠れ気味の「川魚のジャンプ水槽」を、思い出してみてください。
オープンしてもう 6年。世界初の川魚の行動展示です。
水槽の仕組みについておさらいしてみましょう。

水槽の水位が下がり始める。
水槽内の岩組のところどころに小さな滝が出現。
魚たちが滝に向かって遡上を始める。
再び水位が上がり、魚たちがゆったりと泳ぎ出す
これらの変化が 1日 8回( 1時間毎)起こる。

詳しくは秘密ですが、水槽内に出現する滝は、人工環境とは思えないほど魚が遡上したがるようになっています。
とはいえ・・・ 期待し過ぎないでくださいね。
そんなにピョンピョコ跳ねまわるわけではありません。実際、水槽前で「あれジャンプしないね」という声もちらほら聞こえてきます。

楽しみ方にちょっとコツがあるのです。
まず、「減水途中」や「増水途中」はほとんど跳びません。
減水しきった水槽前に立ったら、左右に目配せ。
多くの魚は左の下流側にいますが、滝の途中にあるたまり(ポットホール)にご注目。
ここに魚がいるってことは、遡上した魚がいるということ!
滝の直下の泡立っているあたりを見てください。
滝に頭を向けて「登りたそう」にしている魚がいたらチャンスです。
数秒後に跳ぶ可能性ありです。
「あーれー」という感じで下流に押し流された場合は仕切り直しです。

さて、本水槽の魅力がジャンプだけかといえば、そんなことはありません。
水位が高い時は、当館では唯一となる日本産淡水魚の展示としてお楽しみください。結構いろいろな種類が暮らしているんですよ。
つい最近新調した魚名板には 10種類が記されていますが、現状で 15種類ほどいます。
右にある小水槽には、川魚との同居が難しいマニアックな川の生き物を大体隔月でクローズアップしています。今は小さなゲンゴロウの仲間です。

ナイトアクアリウム中( 17時以降)は魚がお休みするためジャンプなし(満水位のまま)にしています。
この時間は空いていることが多いので、じっくり観察するのにもってこいです。

※特別企画「ナイトアクアリウム」は 11月 30日をもって終了いたしました。

相模湾ゾーン

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