みなさん、クラゲに刺されたことはありますか?私は、もちろん、あります。
夏になり、海に行く機会も増え、クラゲに出会うことが多くなるこの時期。毎年、痛い思い出をつくる方も多いことでしょう。私の友人もハリーポッターのようなスゴイ傷あとを残していました。
さて、クラゲたち、なぜ刺すのでしょうか?決して、私たちを狙って刺しているわけではありません。
クラゲたちは、餌を捕まえるために刺します。魚など他の生き物と違って、獲物を見つけて、追っかけて、捕まえて、食べるということはできません。そのため、触手をぶわあ~っと伸ばして、引っ掛かったものを捕まえて食べます。つまり、そこに私たちが気づかずぶつかっていってしまっているというわけです。しかも、毒針は、クラゲが出そうと思って出しているわけではありません。反射的に出てしまっています。よって、クラゲの本体がいなくても、ちぎれた触手がくっついても刺されます。また、毒針がたくさん発射された後の水でもピリピリとします。
では、もし刺されてしまったら、どうするべきか?私たちが行っている対処法です。ご参考までに。まず、触手などがついているならば、落ち着いてゆっくりはがしてください。ビックリしてこすりとろうなんてしてしまったら、逆に毒針をなすりつけているのと同じです。そして、火傷しない程度のお湯にしばらくつけてください。クラゲなどの生き物の毒はタンパク質毒です。タンパク質は熱で変成するため、とにかくすぐにつけてください。それでも、ひどくなる場合は病院に行きましょう。クラゲの症状は人それぞれです。平気な人もいれば、ものすごくひどくなってしまう人もいます。アナフィラキシー反応も引き起こします。
クラゲは刺すから嫌だと思っている方々。まず、相手のことをよく知ってみましょう。知らなかった魅力に気づけると思います。ぜひ、“えのすい”でいろいろなクラゲの見方を楽しんでみてください。