みなさんこんにちは!
夏真っ盛りですね!「夏」といえばみなさんは何を思い浮かべますか?
セミ?スイカ?海?
私は「季節来遊魚」を思い浮かべます。
季節来遊魚のために私は夏をむかえるといっても過言ではありません!
今回は私の大好きな「季節来遊魚」についてご紹介します。
“えのすい”に入ってしばらく進むと円柱の水槽が見えてきます。
ここに「季節来遊魚」が入っています!
季節来遊魚とは特定の「季節」に「来遊」する魚、ということです。
南のサンゴ礁にいるお魚、色とりどりで綺麗ですよね!
実はこの色とりどりの魚、関東付近の海、江の島の海でも見られるんですよ!
南の海できれいなお魚が卵を産みます。
この卵は暖かい海流(黒潮)にのって、ふ化、成長をしながら関東付近の海に流れてきます。
つまり関東付近の海にやってくる頃には、卵は小さなかわいい幼魚に成長しています!
暖かい海流、黒潮は日本列島の太平洋側に沿うように流れています。
流れ着いた南の海の色とりどりの幼魚たちは夏~秋にかけて元気いっぱいです!
でも・・・冬になると関東付近の海はどうなるでしょうか。
南の海とは違い水温がどんどん冷たくなっていきます。
南の海から流れてきた魚たちは水温の低下に耐えられず死んでしまうのです。
このことから季節来遊魚は「死滅回遊魚」とも呼ばれています。
私はこの季節来遊魚を海で採集して、家で大事に育てています。
(もちろん環境を荒さず、飼育できる分だけを持ち帰っています)
南の海でしか見られないような色鮮やかな魚たちが関東の磯を泳ぐ姿はキラリと光る宝石のようです!
磯で見つけたときはあまりのきれいさに大興奮です!!
“えのすい”の円柱水槽で展示している季節来遊魚はフウライチョウチョウウオ、トゲチョウチョウウオ、ミナミハコフグなど。自然界では儚い運命の彼らですが、水槽の中ではなんのその。
元気に大きくなっています!
実際に凄腕先輩トリーターが海で採集してきた季節来遊魚です!
みなさんも南の海からやって来た鮮やかな季節来遊魚、“えのすい”に見に来てくださいね!