ロストックの街この度、私と足立トリーターの二人でドイツにある「ロストック動物園(ROSTOCK ZOO)」とデンマークに昨年の 3月に開館した水族館「ブループラネット(The Blue Planet)」の視察を主な目的に11月 3日より 11日まで 9日間行ってまいりました。今のヨーロッパの水族館などの諸事情などを交え、数回に分けて私と足立トリーターで視察のようすをレポートしていこうと思います。
二人ともに恥ずかしながら、それほど英語に堪能ではなかったので、ちょっとした珍道中でした。。。
今回は、「ロストック」という町と「ロストック・ズー」について紹介したいと思います。
まずはドイツの「ロストック」という町について紹介しようと思います。
みなさんは、ロストックという町をご存知ですか?
正直いって私は知らない町でした。場所はドイツ北部の町で人口 20万人面積は約181㎢(奈良県の約半分)の小さな町です。
歴史は古く、旧東ドイツ最大の港町で、未だに 13世紀に建てられた教会や建物が残る街です。(街を歩くとほとんどリアル・〇ィズニ-ランドでした)
船で 2時間ほどの対岸にはデンマークがあります。(曇りがちで、ほとんどデンマークを対岸に見ることはできないそうです)
我々が訪れたロストック・ズーは開館から 100年という歴史を持つ動物園で木々の生い茂る公園の中に動物園があるという感じでした。
我々の視察目的はその動物園の中に 2年ほど前に建てられた「DAWINEUM ダヴィニウム」です。
「ダーウィン」で知られる進化論をテーマにして、宇宙そして地球誕生から始まり、生物がヒトへどのように進化していったかを展示している施設で、博物館的な要素が大きく、展示表現の一つとして生物の展示があるといったものでした。
動物園だけに特に力を入れていたのがゴリラやオランウータン。
室内の広い運動場で自由に過ごして、オランウータンでは繁殖もしており赤ちゃんを見ることも出来ました。
水生生物ではコティリロリーザやプンクタータの仲間のクラゲ類を始めオウムガイ、カブトガニ、テッポウウオ、多くのサンゴの仲間が飼育され、その他に昆虫類やハリモグラの仲間などが見られました。
今後はもっとクラゲ類を増やしていきたいと職員(キーパー)のみなさんは話していました。
片言の英語ですが、何とか話が通じました・・・。(+身振りやスケッチを駆使して)
ここで、ちょっとドイツの水族館事情の話を・・・
ドイツでは水族館だけの施設というのは数少なく(アメリカ資本のマリンサイエンスセンターが水族館を経営している所が数か所あるくらい)動物園に水族館又は水生生物の展示が付属するという形が一般的だそうです。
水族館だけでは、なかなか人が呼べないとも話していました・・・。
ちなみに深海生物を展示している場所はドイツにはないそうです・・・。
水族館事情も、ところ変われば(国が変われば)というやつですね。
それではまた次回。